エンデューロバイク初心者が知るべき選び方と装備の基本

エンデューロバイク初心者が知るべき選び方と装備の基本

エンデューロバイク初心者が知るべき選び方・装備・練習の全知識

ニーシンガードだけで走ると、前十字靭帯断裂の確率が2.3倍に上がります。


この記事でわかること
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初心者向けバイク選びの2大分類

トレールバイク(公道走行可)とエンデューロレーサー(ナンバーなし)の違いと、初心者に最適な選択肢を解説。

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膝を守る装備の正しい知識

ニーシンガードとニーブレースの違い、靭帯損傷リスクのデータ、費用の目安まで詳しく説明。

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初めてのレース参加ガイド

JNCCやWEXなど初心者でも参加できるレースの種類・エントリー費用・必要な装備を一覧で紹介。


エンデューロバイクの初心者が最初に知るべきトレールとレーサーの違い


エンデューロを始めようとすると、最初に「トレールバイク」と「エンデューロレーサー」という2つの言葉に出会います。この2種類の違いを理解しているかどうかで、スタート後の出費や利便性が大きく変わります。結論から言えば、初心者にとってこの選択はかなり重要です。


トレールバイクとは何か?


トレールバイクとは、ナンバープレート付きで公道走行ができるオフロードバイクのことです。代表的な車種としては、YAMAHA セロー250(車両重量130kg)やHONDA CRF250L(車両重量144kg)、KAWASAKI KLX230などが挙げられます。自宅からそのままオフロードコースや林道まで乗り入れられるので、トランポ(バイク輸送用車両)が不要です。これは初心者にとって大きなメリットです。


エンデューロレーサーとは何か?


エンデューロレーサーは、競技専用に設計されたバイクです。KTM 250EXCやBeta RR 2T250が代表例で、軽量・高出力・高い走破性を誇ります。しかしナンバー登録ができないモデルが多く、公道を走れません。コースへの移動にはハイエースなどのトランポが必要になり、新車で購入すると車両本体だけで100万円前後かかることもあります。


トランポの費用まで含めると、初年度の総費用は150万〜200万円近くになるケースもあります。これは、初心者が最初から用意するには相当なハードルです。


| 項目 | トレールバイク | エンデューロレーサー |
|---|---|---|
| 公道走行 | ✅ 可能 | ❌ 不可(多数) |
| トランポ | 不要 | ほぼ必須 |
| 車両価格目安 | 40〜70万円前後 | 80〜120万円前後 |
| メンテナンス | 比較的容易 | 専門知識が必要 |
| 初心者の扱いやすさ | ◎ | △ |


つまり「まずは気軽にエンデューロを体験したい」という場合は、トレールバイクが原則です。


参考:トレールバイクとレーサーの違いについての詳細解説
なぜ?どうして?オフロード!⑯「トレールバイクっていったい何?」 – for-r.jp


エンデューロバイク初心者におすすめのモデルと選び方の3つのポイント

バイク選びで失敗しないためには、「足つき性」「車体重量」「維持費」の3点を基準にするのがベストです。これが条件です。


① 足つき性:シート高830mm以下が目安


エンデューロでは停車時に片足を着くことが多く、転倒した場合に引き起こす場面も必ず出てきます。シート高が高すぎると転倒リスクが増え、引き起こし時の疲労も倍増します。セロー250のシート高は830mmと低めに設定されており、165cmの身長でも比較的安定して両足を着くことができます。対してKTM 250EXCのシート高は950mmを超えており、足つきに不安がある初心者には扱いづらい場合があります。


② 車体重量:140kg以下で転倒リスクを下げる


オフロード走行では転倒は避けられません。重量が重いほど引き起こしの労力が増え、体力を消耗します。HONDA CRF250Lは144kg、セロー250は130kgと軽量です。これはコンビニのカゴいっぱいの買い物袋10〜12袋分の重さのイメージです。オフロード走行中に何度も転倒・引き起こしを繰り返す場面では、10kgの差が後半の疲労度に直結します。


③ 維持費:250cc以下ならランニングコストが安い


公道を走れる250ccクラスのオフロードバイクは、2年に1度の車検が不要です。自賠責保険料は24ヶ月で8,920円と安価に抑えられます。一方、250cc超の車両は3年初回・以降2年ごとに車検が必要になります。維持費を意識するなら250ccクラスが有利です。


🏍️ 初心者におすすめのエンデューロ向けトレールバイク3選


- YAMAHA セロー250:車重130kg、シート高830mm。「二輪二足」走法で岩場も攻略できる扱いやすさが魅力。生産終了モデルのため中古市場での入手になるが、部品供給は安定。


- HONDA CRF250L:車重144kg、ABSモデルあり。2022年モデルからエンジン刷新でオフロード寄りの出力特性に変更。新車購入が可能。


- KAWASAKI KLX230:シンプルな構造で自分でメンテナンスしやすい設計。空冷エンジンで扱いが容易。


いいことですね。自分の体格と予算に合ったモデルを選べば、無理なくスタートできます。


参考:オフロードバイクの選び方と各モデルの詳細比較
【2025年版】ジャンル別おすすめのオフロードバイク・トレール車種一覧 – dirtbikeplus.jp


エンデューロバイク初心者が揃えるべき装備とニーブレースの重要性

エンデューロを始めるにあたって、装備を軽視すると怪我で長期離脱するリスクがあります。特に膝の怪我は、処置が遅れると手術・長期リハビリを要することもあります。ここを節約すると痛い目に遭います。


最低限必要な装備一覧


| 装備 | 費用目安 | 優先度 |
|---|---|---|
| オフロードヘルメット | 3〜8万円 | ★★★ |
| ゴーグル | 5,000〜2万円 | ★★★ |
| オフロードブーツ | 3〜7万円 | ★★★ |
| ニーブレース(左右) | 5〜15万円 | ★★★ |
| チェストプロテクター | 1〜5万円 | ★★★ |
| ジャージ・パンツ | 1〜3万円 | ★★ |
| グローブ | 3,000〜1万円 | ★★ |


ニーシンガードとニーブレースは「別物」


多くの初心者がニーシンガードを着けていれば十分と考えています。しかしこれは大きな誤解です。ニーシンガードは「打撃・擦り傷」から膝の表面を守るだけで、靭帯の損傷は防げません。ある調査によれば、ニーブレースを装着していないライダーは装着しているライダーに比べて、前十字靭帯(ACL)の損傷リスクが約2.1倍、内側側副靭帯(MCL)の損傷リスクが約7.1倍になるというデータがあります。


つまり、ニーシンガードだけで走り続けることは、靭帯の怪我に対してほぼノーガードで走っているのと同じです。


前十字靭帯を損傷すると、手術と数ヶ月以上にわたるリハビリが必要になります。治療費と社会生活への影響を考えると、ニーブレースへの5〜15万円の投資は長い目で見ればコスト削減です。


ニーブレースの価格帯と選び方の目安


- エントリーモデル(5万円前後):基本的な保護性能あり。まず試してみたい人向け
- スタンダードモデル(10万円前後):カーボンコンポジット素材でバランスが良い。本格的に走るなら検討
- ハイエンドモデル(15万円前後):ドライカーボン採用、レースで使いたい上級者向け


代表的なブランドとしては、POD・Leatt・Asterisk・Mobiusなどがあります。購入前に店舗で試着してフィット感を確認するのが基本です。


参考:ニーブレースの必要性と膝の怪我リスクの詳細データ
「二度と膝の怪我は治らない」そんな後悔の前に最高のニーブレイスを – RIDE-HACK


エンデューロバイク初心者のための練習方法とオフロードコース活用術

バイクと装備が揃ったら、まず「練習の場所選び」が重要になります。いきなり林道に入るより、管理されたオフロードコースから始めるほうが上達が早く、安全です。これは使えそうです。


オフロードコースを使うメリット


管理されたオフロードコースには救急体制が整っているケースが多く、初心者が安心して転倒の練習(起こし方の練習を含む)ができます。コース走行料は1日2,000〜5,000円程度が相場で、月に2〜3回通うとして月間1万円前後の予算感です。林道は管理者や自然環境への配慮が必要なため、初心者がいきなり林道に突っ込むのはマナー面でも技術面でも推奨されません。


最初に練習すべき基礎テクニック3つ


エンデューロでは、長時間走り続けることが前提です。そのため省エネで安定した走りが求められます。


1. スタンディングフォーム:路面が荒れているところほど、シートから腰を上げて立って乗ることが有効です。ステップに体重を乗せて膝でショックを吸収する姿勢が基本となります。


2. リアブレーキの活用:コーナーや下りでは、フロントブレーキより先にリアブレーキを使う習慣をつけましょう。フロントブレーキをかけすぎると前転リスクがあります。


3. 体重移動コーナリング:ハンドルで曲がるのではなく、ステップへの荷重移動でラインをコントロールする意識が必要です。


転倒は「上達の証明」として前向きに捉える


エンデューロ初心者が1日の練習で10回以上転倒することは珍しくありません。むしろ転倒を怖がって速度を出せない状態よりも、適切な装備で積極的に走り込む方が成長が早いことが多いです。ただし、転倒してすぐ立ち上がれるよう、必ずプロテクターを全て着用した状態でコースに出ることが前提です。


コース走行に慣れてきたら、オフロードの専門スクールを活用するのも効果的です。1日20,000円前後で、現役レーサーから直接走り方を教えてもらえるスクールがあります。我流で続けるより数段早く上達できます。


参考:初心者向けオフロードコース走行のポイント解説
【初心者向け】オフロードバイクコースを体験してみよう! – dirtbikeplus.jp


エンデューロバイク初心者でも参加できるレース・JNCCとWEXの仕組み

「レースは上手い人だけのもの」と思っている人が多いですが、実際は初心者クラスが充実しています。意外ですね。JNCCは日本最大規模のクロスカントリーレースシリーズで、初心者から全日本レベルの選手まで同じフィールドで楽しめる設計になっています。


JNCCの基本的な仕組み


JNCCには3時間走る「COMP GP」と90分走る「FUN GP」の2種類があります。初心者はFUN GPのFDクラス(初級)から参加するのが定番です。FDクラスはライセンス不要で自己申告で参加でき、体力的にも技術的にも入門者向けに設定されています。


エントリー費用は一般参加で8,000円(税込)が基本です。2週間前までにエントリーすれば通常料金で参加できます。


WEXという選択肢もある


WEX(ウィークエンド・クロスカントリー)はJNCCが運営するサンデーライダー向けのシリーズで、120分・90分・50分の3本立てで構成されています。JNCCよりさらに参加しやすい雰囲気で、「エンデューロレースに出てみたいが、本戦は怖い」という初心者に最適です。


ハッピーエンデューロという入門レースも人気


ダートスポーツ誌が主催する「ハッピーエンデューロ」は初心者専用レースに近い設計で、エントリーフィーは11,000〜19,000円程度。装備とバイクさえあれば気軽に参加でき、レース後の仲間作りの場としても機能しています。


参加に最低限必要なもの


JNCCに参加するために追加で必要な装備はハンドガードとゼッケンのみです。2024年現在、車検はなく、タイヤ規制が入る場合もあるので事前確認が条件です。トレールバイクで自走して参加することも可能ですが、怪我や故障に備えてトランポでの参加が推奨されています。


🏁 初心者向けエンデューロレース参加フローまとめ


- STEP1:装備を揃える(最低限:ヘルメット・ブーツ・ニーブレース・チェストプロテクター)
- STEP2:オフロードコースで3〜6ヶ月練習する
- STEP3:WEXまたはハッピーエンデューロにエントリー(8,000〜19,000円)
- STEP4:JNCCのFDクラスでレースデビュー


レースは「完走すれば大成功」くらいの気持ちで臨むのが原則です。


参考:JNCC参戦ガイドの詳細と必要装備の解説
大人気レース、JNCCに出よう!初めてのあなたへ送る参戦ガイド – RIDE-HACK




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