

ビジター料金で走り続けると、SSCMライセンス代を3回の走行で回収できてしまいます。
「サーキットを走るには特別なライセンスが必要」と思い込んでいるライダーは少なくありません。しかし、スポーツランドSUGOのスポーツ走行(2C区分)は、ナンバー付き125cc以上の2輪車と該当する運転免許証があれば誰でも参加できます。これはSUGO公式サイトでも「ライセンスが無くても走行が可能!!」と明記されているほど、間口の広い制度です。
ただし、初めてSUGOを走る方は走行券を購入する前に、スタッフによる走行説明(講習)を必ず受ける必要があります。内容はコースインの手順、フラッグの読み方、危険回避のルールなど。所要時間は短いですが、これを受けずにコースインしようとしてもゲートで止められます。必須です。
競技車両(ナンバーなしの専用マシン)で走りたい場合は、MFJ競技ライセンス(フレッシュマン以上)が別途必要となる2RR・2RP区分に移行します。公道走行もできる愛車でサーキットデビューするなら、まずは2C区分から始めるのが最もハードルが低い選択肢です。
参加資格のまとめは以下の通りです。
- 2C区分(一般走行枠):ナンバー付き125cc以上 + 運転免許証のみでOK
- 2RR区分(競技500cc以上):MFJ競技ライセンス(フレッシュマン以上)が必要
- 2RP区分(競技500cc以下):同上
- MB区分(ミニバイク):ナンバー付きなら免許証のみ、競技車両はMFJライセンス必要
つまり、愛車で走るだけなら免許証1枚で十分です。
スポーツランドSUGO公式:スポーツ走行の走行区分・料金・SSCM会員特典の詳細
料金体系を知らないままビジターで走り続けると、気づかないうちに大きな損をしている可能性があります。現行料金(2023年4月改定)では、2輪1枠(約25分)の走行料金はSSCM会員なら3,500円、ビジターは7,000円と2倍の差があります。
さらに、施設利用料(1日700円・2輪)と計測料(希望者のみ・1日2,300円)も加わります。1日2枠走った場合の合計を比較してみましょう。
| 項目 | SSCM会員 | ビジター |
|---|---|---|
| 走行料(2枠) | 7,000円 | 14,000円 |
| 施設利用料 | 700円 | 700円 |
| 小計 | 7,700円 | 14,700円 |
| 差額 | — | +7,000円 |
SSCMライセンス(2C区分)の新規入会費はWEB申込で20,000円です。1日2枠走ると7,000円の節約になる計算なので、3回走行すれば入会費の元が取れます。年に3日以上SUGOを走るつもりなら、迷わず入会を検討する価値があります。
これは意外ですね。
また、SSCMライセンスには走行料金割引以外にも特典があります。ガソリンが1Lあたり5円引き、通常営業日の入場料が無料(同行者1名まで含む)、レンタルカートが半額など、走行以外の場面でもメリットが積み重なっていきます。SSCMが条件です。
更新費用(WEB更新)は14,000円と入会費より安い点も覚えておきましょう。2年目以降はさらに元が取りやすくなります。
スポーツランドSUGO公式:SSCMライセンスの区分・入会費・特典一覧
サーキット未経験のライダーが最も見落としやすいのが、装備と車両の準備規定です。「ツーリングジャケットで行けばいい」と思っていると、車両チェックで走行を断られます。走行当日に現地で装備品のレンタルは行っていないため、事前準備が必須です。
ライダー装備の必須アイテム。
- 🪖 ヘルメット:JIS規格126cc以上用またはスネル規格のフルフェイスのみ。製造後5年以内のもの。半キャップやモトクロス用は不可
- 🥋 レーシングスーツ(革ツナギ):皮製のワンピースが基本。2ピースはMFJ公認規格を取得したものに限る。ツーリング用装備や破れ・ほつれがあるものは走行不可
- 🥊 レーシンググローブ:指が完全に覆われたもの
- 👢 レーシングブーツ:足首まで保護できるもの
特に注意が必要なのが革ツナギです。初めてサーキットを走るライダーは「普段のライディングジャケットで代用できる」と思いがちですが、SUGOのスポーツ走行規定では皮製のレーシングスーツが必須と明記されています。ナイロン製やメッシュジャケットは認められません。
バイク車両の準備で忘れがちなこと。
- サイドスタンドの取り外し:転倒時に危険な突起となるため必ず取り外す。取り外しが難しい場合はタイラップ等でしっかり固定し、サイドスタンドセンサーも機能停止が必要
- ミラー・ウィンカー・ナンバープレートの取り外し:転倒時にコースへ飛散し二次事故を招く恐れがあるため、すべて取り外すかテーピングで固定
- ヘッドライトのテーピング:外せない場合はレンズ面全体にテーピングを施す
- 排気音量チェック:規定は105dB/A以内。社外マフラーを取り付けている場合は事前確認を
初めての人は当日に車両チェックで引き返すケースがあります。これが原則です。行きつけのバイクショップで事前に整備・確認を依頼しておくことで、当日のトラブルを防ぐことができます。
スポーツランドSUGO公式PDF:走行時の装備品・車両規定の詳細(全ページ)
スポーツランドSUGOのインターナショナルレーシングコースは、全長約3.7km・高低差69.83mという国内屈指のテクニカルサーキットです。東京ドームのフィールドが地面から約5m程度の高さしかないことを考えると、69.83mというのはおよそ20階建てビルに相当するアップダウンがコース内に存在するということになります。この数字が示すように、平坦な場所がほぼゼロであることがSUGOの最大の特徴です。
コースには大きく分けて「前半区間(1コーナー〜レインボーコーナー)」と「後半区間(馬の背〜シケイン立ち上がり)」があります。
🏔️ 馬の背は、SUGOを象徴する難所のひとつです。コースが文字通り馬の背のように山なりになっており、頂上付近ではバイクが一瞬フワッと浮く感覚が生じます。過度なスピードで侵入するとリアタイヤが接地感を失い、ハンドルが暴れやすくなります。初走行では7〜8割程度のペースで通過しながら感覚をつかむことが重要です。
⚡ 最終コーナー〜ホームストレートは、最終コーナーを立ち上がってからスタート地点の中ほどまでが急な上り坂になっています。勾配は約10%(100m進むと10m上がる)と、軽い山道並みのきつさです。最終コーナーで早めにスロットルを開けても、この上りでスピードが乗りにくい特性があります。
🔄 開いたコーナーの攻略という点では、SUGOは他のサーキットと比較して、廻り込んだコーナーよりも開いたコーナー(出口が広がるコーナー)が多い構成です。ブレーキを引きずりながら深く進入するより、早めにブレーキをリリースして積極的にバンクさせて旋回するほうが、マシンが安定しやすく速く走れます。これは使えそうです。
コース幅が比較的狭く設定されているため、「魔物が棲む」と称されるほど接触や波乱が起きやすいサーキットとしても知られています。スポーツ走行では追い越しのルールを必ず守り、無理なオーバーテイクは絶対に避けましょう。
Honda HRC公式:スポーツランドSUGOのコース特性・攻略データ(技術情報)
「いきなりスポーツ走行に申し込むのは不安」というライダーには、走行会・体験会が最良の入口です。とくに宮城・仙台エリアのバイクショップ「ハヤサカサイクル」が主催するSPICE UP YOUR RIDEは、毎年SUGOのインターナショナルコースで開催されており、初心者から上級者まで幅広く参加できる人気イベントとして知られています。
📋 SPICE UP YOUR RIDE の概要(2025年実績)。
| 区分 | 内容 | 参加費 | 服装・装備 |
|---|---|---|---|
| サーキット体験会 | ペースライダー先導付き、1時間枠 | 6,600円 | 私服可・長袖長ズボン+スニーカーでOK |
| サーキット走行会 | タイム計測あり・自走でコースを走行 | 22,000円 | MFJ公認革ツナギ必須 |
体験会の参加費6,600円は驚くほどリーズナブルです。私服でも参加できるため、「革ツナギを持っていないがサーキットの感触を試してみたい」という方にとっては、ほぼノーリスクで国際公認コースを走れるチャンスです。125cc以上のバイクであれば、車種・メーカー・購入先を問わず参加できます。
体験会が参加しやすい理由のひとつは、ペースライダーが先導してくれる点にあります。コースを知らない状態で次のコーナーがどこにあるか分からないまま走る必要がなく、安全にコースを覚えることができます。サーキット未経験の不安を解消するには最適な選択肢です。
一方、走行会(本走行)は革ツナギが必須で参加費も22,000円と本格的です。タイム計測器も付いて自分のラップタイムが確認できるため、上達を数字で実感したいライダーにはモチベーションになります。
なお、SUGOのスポーツ走行は公共交通機関が使えないため、必ず自走か積載車での来場が必要です。一人で来場した場合、万一のトラブル時に帰宅手段を確保できなくなるリスクがあります。友人・ショップスタッフと一緒に来ることが公式でも推奨されています。
Webike イベントNAVI:SPICE UP YOUR RIDE in SUGO のイベント詳細・エントリー情報