

待っているだけだと、あなたは新型が出た瞬間に旧型中古を30万円損して売ることになります。
CB400スーパーフォアは1992年の初登場以来、約30年間にわたって販売され続けた、まさに国産バイク界の「永遠の定番」でした。しかし2022年10月生産分をもって、その長い歴史にいったん幕を閉じています。
生産終了の直接の原因は、2022年11月から適用された「令和2年排出ガス規制」です。この規制への対応コストが、当時のCB400SFに搭載されていたエンジン──起源を1986年のCBR400R(NC23型)にまで遡る長寿エンジン──にかかると採算が取れないと判断されたのです。
つまり終わりではなく、仕切り直しです。
エンジンそのものが古すぎて、規制対応コストを吸収できなかったということですね。この判断は当時のライダーに大きな衝撃を与えましたが、逆に言えば「まったく新しいエンジンで生まれ変わる準備期間」でもありました。
当時のホンダの二輪・パワープロダクツ事業本部長である加藤氏は、2024年7月のメディア向け懇談会で「400は開発に苦労していたが、なんとか仕様が決まったので大丈夫です。でも、もうちょっと時間はかかる」と発言。2025年1月のインタビューでも「こちらも開発中です。もう少しお待ちいただきたい」と継続的に開発を認め続けてきました。ホンダ上層部が公式に認めているということは、新型は必ず出ると考えてよいでしょう。
参考:ヤングマシンによる最新CB400情報まとめ(2025年4月版)
高まり続ける期待! ホンダ新型CB400最新情報/予測まとめ|ヤングマシン
「新型CB400SFはまだ発表されていない」と思っているライダーは多いですが、実はベースモデルはすでに世界に姿を現しています。それが2025年9月19日、中国・重慶モーターサイクルショーで世界初公開された「CB500 SUPER FOUR(CB500SF)」です。
このモデルは、先代CB400SFのDNAを色濃く受け継いだデザインで、フレディ・スペンサーが1983年にホンダのマシンで世界チャンピオンを獲得したときのカラーリング「スペンサーカラー(銀×青)」を纏って登場しました。
すでに判明しているスペックをまとめると以下の通りです。
| 項目 | CB500 SUPER FOUR(中国仕様) | 先代CB400SF(最終型NC42) |
|---|---|---|
| エンジン | 新設計 502cc 並列4気筒 DOHC4バルブ | 399cc 並列4気筒 DOHC HYPER VTEC |
| 最高出力(中国型式認証値) | 約71.8ps | 56ps / 11,000rpm |
| 車重 | 約188kg(装備重量) | 201kg(装備重量) |
| クラッチ | Honda E-Clutch(電子制御)標準装備 | 通常油圧クラッチ |
| リヤサス | プロリンク式モノショック | ツインショック |
| フロントフォーク | KYB製 倒立フォーク | 正立フォーク |
| スロットル | スロットルバイワイヤ(TBW) | ワイヤー式 |
| メーター | 5インチTFTディスプレイ | アナログ+デジタル複合 |
これは驚異的な進化です。
最高出力で約15ps以上アップ、車重は201kgから約188kgへと13kgの軽量化、そしてリヤサスがツインショックからモノショックへと、走りに直結する部分が大幅にアップグレードされています。先代が「教習車ベース」のイメージを引きずっていたのに対し、新型はスポーツバイクとして正面から勝負できる仕様に生まれ変わっています。
カラーバリエーションは「数碼銀(シルバー)」「烈焔紅(レッド)」「曜夜黒(ブラック)」の3色で、すべてスペンサーパターンのグラフィックを採用。ホンダの誇る5インチTFTメーターには「Honda RoadSync」と呼ばれるスマートフォン連携機能も内蔵されています。
参考:ウェビック「超速報! ホンダ新型CB500スーパーフォア正式発表」
【超速報】ついに正式発表! ホンダ新型CB500スーパーフォア|ウェビックニュース
「中国で出たのは知ってる。でも日本ではいつなの?」というのが、今まさに多くのライダーが抱いている疑問です。この点について、2026年3月現在で判明している情報を整理します。
まず重要な事実として、ホンダはすでに日本国内で「CB400 SUPER FOUR」の商標を2025年7月末に出願済みです。中国のCB500SFに対応する日本仕様として「CB400」の名前で登場することは、ほぼ既定路線と言えます。
そして2026年3月6日、ホンダが「モーターサイクルショー2026 Hondaブース特設サイト」にて、ティーザーページを正式に公開しました。そのタイトルは『Next Stage 4 You』。映し出されるシルエットはCB500SFとほぼ同一の丸目ネイキッドで、「4」という数字から「4気筒」「400cc」「4ストローク」を容易に連想させます。これが確実です。
国内のモーターサイクルショーのスケジュールは以下の通りです。
業界関係者の見立てでは、このいずれかのショーで「CB400 SUPER FOUR」として正式に国内発表され、2026年夏〜秋の発売が有力視されています。中国でのCB500SFの発売が「2026年春」とされていることも、この見立てを後押ししています。
発売時期は2026年夏以降が原則です。
ただし注意してほしいのは、価格はまだ一切発表されていないという点です。先代CB400SFの最終型は約93万円でした。新エンジンや電子制御の充実ぶりを考えると、国内販売価格は100万円を超える可能性があります。購入資金の準備は早めに動いておくほうが賢明です。
参考:ヤングマシン「ほぼ確定のティーザー公開レポート」(2026年3月)
【ほぼ確】ホンダが"4気筒・400cc"としか思えないティーザーを開始|ヤングマシン
先代CB400SFのトレードマークといえば「HYPER VTEC」でした。低回転域では2バルブ、高回転域では4バルブに切り替えることで、燃費と高回転パワーを両立させる独自機構です。多くのライダーがこれを「スーフォアの魂」とさえ思っていたはずです。
しかし新型にはVTECがありません。
これは廃止ではなく「技術の進化による卒業」と理解するのが正しいでしょう。先代のVTECはもともと、1986年設計という古いエンジンアーキテクチャの中で排ガスや燃費の問題をクリアするために生まれた苦肉の策という側面がありました。完全新設計のDOHC4バルブエンジンになった今、そういった妥協は必要なくなったのです。
代わりに搭載されるのが「Honda E-Clutch(Eクラッチ)」です。これが大きなポイントです。
Eクラッチとは、通常のクラッチレバーの操作をAIが補助・自動化するシステムで、「完全オートマ」とは異なり、クラッチを使いたいときは従来通り使えます。渋滞での発進でレバーを握り続ける必要がなく、疲労が大幅に軽減されます。慣れないうちの半クラ失敗によるエンストも防いでくれるため、新しくバイクを始めた人にとっても強力なサポートになります。
さらに注目すべきは、このCB500SFのエンジンが「Eクラッチを後付けしたモデル」ではなく、「最初からEクラッチ搭載を前提として設計した完全新設計エンジン」という点です。これはホンダのEクラッチ搭載モデル史上初の試みです。アクチュエーターがエンジン左側に最適配置されることで、デザインや乗り心地への影響がほぼゼロになっています。
電子制御スロットル(スロットルバイワイヤ)の搭載も相まって、シフトダウン時の自動ブリッピング制御まで実現しています。これによりスムーズなシフト操作が可能になり、エンジンブレーキのかかり方も一段と洗練されます。
こういったライダーの「めんどくさい」を技術で解消してくれる装備は、長距離ツーリングでも街乗りでも確実に恩恵があります。メリットは大きいですね。
参考:ヤングマシン「CB500SF最新情報まとめ」(2025年10月)
待ってたぜ俺達のスーフォア! ホンダ新型CB400/500 SUPER FOUR最新情報まとめ|ヤングマシン
新型の登場を待ちながら、今の旧型中古をどうするか悩んでいるライダーも多いはずです。ここは正直に言います。旧型CB400SFの中古相場は、新型発表によって確実に影響を受けます。
旧型CB400SFの中古相場の推移を振り返ると、2021年7月ごろは平均60万円前後だったのが、2022年の生産終了発表後に急上昇し、一時は100万円近くまで高騰しました。その後2026年1月現在では平均約63万円前後まで落ち着いています。過去の排ガス規制(2017年のEURO4適用時)では、規制前モデルの中古価格が45万円から53万円へ約8万円以上値上がりするという現象も起きています。
旧型中古の値動きには2つのシナリオがあります。
ひとつ目は「新型が国内正式発表された瞬間に旧型の希少価値が再評価されて値が上がる」というシナリオです。VTECや日本生産など、先代だけが持つアイデンティティに価値を感じるコレクター需要が生まれる可能性があります。
ふたつ目は「新型のコスパが高く評価されて旧型の実用的な需要が消え、一気に値下がりする」というシナリオです。新型が100万円以下で発売されるなら、70〜80万円の旧型中古を買う理由が薄れます。
どちらが正解かは現時点ではわかりません。ただし、今から旧型中古を購入することにはリスクがあります。
新型の正式価格が発表されるまで、旧型中古の購入は慎重に判断するのが条件です。少なくとも2026年のモーターサイクルショーが終わるまで待って、新型のスペックと価格を確認してから判断することをおすすめします。現時点で乗れるバイクをお持ちの方は、急いで旧型を買う必要はありません。
一方で、「旧型の乗り味や質感が好き」「VTECサウンドが好き」という明確な理由がある場合は、新型発表後に価格が下がったところを狙うのも一つの手段です。その場合はバイク王やZuttoRideなどの複数の買取サービスで査定を比較し、最高値で売却できるタイミングを見極めることが、出費を最小化する鍵になります。
参考:CB400SFの中古相場と買取相場の推移
新型を「待つ」か「動く」か、多くのライダーが答えを出せずにいます。これは単純にどちらが得かという話ではなく、ライフスタイルや走り方によって最適解が変わります。ここでは「どのタイプのライダーが何をすべきか」を整理します。
まず、新型CB400SFを待つべき人の特徴です。バイクを主な移動手段として使いたい、長距離ツーリングを楽しみたい、バイク歴が浅くてクラッチ操作に不安がある、といった方には新型のEクラッチや電子制御装備が大きなメリットをもたらします。
新型が最適です。
最高出力71.8psという数値は、先代の56psから約28%アップです。先代で東名高速を巡航したときに感じた「もう少しゆとりが欲しい」という感覚が、新型では解消されるはずです。車重も188kgと軽くなり、駐車場での取り回しにも余裕が生まれます。
次に、旧型中古をすぐ手に入れるべき人の特徴です。VTECの独特な吹け上がりサウンドや、長年愛されてきた乗り味が好きなライダーには、旧型中古という選択肢が今でも有効です。また、「今すぐ乗りたい」「予算を70万円以下に抑えたい」という方には、走行距離の少ない程度のよい旧型中古を狙う価値があります。
そして、どちらにも言えることとして、購入のタイミングを見誤るとお金が逃げていきます。
2026年のモーターサイクルショーで新型が正式発表されれば、その後数か月で予約争奪戦が始まる可能性があります。新型を狙うなら、ショー後すぐに販売店に問い合わせて情報を押さえておくことが先手を打つ行動になります。バイクショップによっては先行予約リストを作成するケースもあり、早期登録で納車優先権が得られる場合もあります。
旧型中古をお探しの場合は、グーバイク(GooBike)やモトチャンプなどの中古バイク検索サービスで相場を毎週確認し、新型発表タイミングを起点にした価格変動を追跡することをおすすめします。週1回の確認で、相場の流れを体感できます。
参考:ヤングマシン「新型CB400(500)SUPER FOUR / CBR500R FOUR 最新情報まとめ」(2026年2月)
【ホンダ(HONDA)新型】CB400(500)SUPER FOUR/CBR500R FOUR最新情報まとめ|ヤングマシン