インナーバイザーヘルメットをバイクで選ぶ完全ガイド

インナーバイザーヘルメットをバイクで選ぶ完全ガイド

インナーバイザーヘルメットをバイクで選ぶ方法と注意点

インナーバイザーを下ろしたまま夜間走行すると、視界が暗くなり事故リスクが急上昇します。


📋 この記事でわかること
🔍
インナーバイザーの仕組みとメリット

ワンタッチ操作でサングラス効果を得られる構造と、スモークシールドとの違い、経済的なメリットをわかりやすく解説します。

⚠️
知らないと損するデメリットと落とし穴

夜間走行時の視認性低下・メガネとの干渉・ヘルメットの重量増加など、購入前に必ず確認すべき注意点を掘り下げます。

🏆
タイプ別おすすめモデル比較

フルフェイス・ジェット・システムヘルメット別に、SHOEI GT-Air3・OGK KAMUI-3・ヤマハ YJ-21などの主要モデルを比較紹介します。


インナーバイザーヘルメットの仕組みとバイク走行でのメリット



インナーバイザーとは、ヘルメットのシールド内側に収納された薄いスモーク色のレンズのことです。ヘルメット側面のレバーをスライドさせるだけで、内側からバイザーが降りてきてサングラスと同等の遮光・UVカット効果を発揮します。格納するときも同じレバー操作一つでOKで、グローブを着けたままでも操作できる設計になっています。


従来のライダーはサングラスを使うか、スモークシールドに付け替えるかという二択しかありませんでした。スモークシールドは日中の眩しさには有効ですが、夕暮れや夜間になるたびにシールドを交換する手間が生じます。インナーバイザーならクリアシールドをそのままに、状況に応じてバイザーを出し入れするだけで対応できます。これが一番大きなメリットです。


紫外線カット性能も高く、ほとんどの製品でUVカット率は95〜99%以上に達します。たとえばTNK工業「スピードピット ZJ-2 ZACK」は紫外線を約95%カットすると公表されており、夏場の強烈な日差しの中でも目と顔を守ってくれます。


また、サングラスを別途購入する費用が不要になるため、経済的にも合理的です。高品質なサングラスは1万円〜3万円ほどしますが、インナーバイザー付きヘルメットならその出費を丸ごと省くことができます。つまり、機能性と経済性を同時に得られるわけです。


早朝・夕方の逆光シーンや、山間ルートで太陽の角度が刻々と変わるツーリングでも、走行中に瞬時に対応できるのは大きな強みといえます。


参考:ヘルメットのバイザーの種類とメリット・デメリットを詳しく解説(eurogear.jp)


インナーバイザーヘルメットの見落としがちなデメリットとバイクでの注意点

インナーバイザーには非常に便利な側面がある一方、事前に知っておかないと後悔するデメリットも存在します。まず最も重要な点が夜間走行時の視認性の問題です。


インナーバイザーはスモークレンズのため、格納し忘れたまま夜間や暗いトンネルに入ると視界が急激に暗くなります。アライのヘルメット取扱説明書でも「周りが暗くなってきたにも関わらずスモークシールドのまま走行すると視界が悪化し状況判断が難しくなり大変危険」と明記されています。インナーバイザーも同様のリスクがあります。必ず格納してから夜間走行に入る、というクセをつけることが重要です。


次に、眼鏡ライダーへの影響があります。インナーバイザーはシールド内側から下降してくる構造上、眼鏡のフレームと干渉する場合があります。メガネが押し下げられてずれたり、視界が歪んだりする可能性があり、これは走行中に大きなリスクとなります。眼鏡ライダーでインナーバイザーを使いたい場合は、必ず購入前に実機で試着確認をするか、アライのプロシェードシステムのような「アウターバイザー」タイプを検討するのが安全です。


また、インナーバイザーの格納機構が内部に加わる分、帽体がひと回り大きくなり、重量も増加します。バイザーなしのシンプルなフルフェイスと比べると、100〜200gほど重くなるケースがあります。1時間走れば首や肩への疲労感の差として体感できる重さです。


ヘルメットのサイズ感も変わります。同じSサイズ表記でも、インナーバイザー付きモデルは帽体が若干大きく見えることがあります。デザイン重視の方は購入前に店頭でシルエットを確認することをお勧めします。


重要なのはこの点です。インナーバイザーはあくまで「補助的な視界調整ツール」であり、夜間走行では必ず格納する運用が前提になります。


インナーバイザーヘルメットのタイプ別バイク向け選び方ガイド

インナーバイザー付きヘルメットは大きく3つのタイプに分かれます。それぞれの特徴を把握した上で、自分の走り方に合ったものを選ぶのが基本です。


① フルフェイスタイプは、顔全体を保護する最もスタンダードな形式です。高速走行時の安定性と静粛性に優れており、長距離ツーリングや高速道路の使用頻度が高いライダーに向いています。代表モデルとしてSHOEI GT-Air3(重量約1,635g)とOGK KABUTO KAMUI-3(重量約1,600〜1,625g)が挙げられます。どちらもJIS規格に準拠しており、インナーバイザーの操作性も高く評価されています。SHOEI GT-Air3は空気流入量が前モデル比1.2倍、排気量が1.8倍に改善された最新空力設計が特徴で、OGK KAMUI-3は赤外線74%カットシールドを採用し夏場の熱対策でも優秀です。これは使えそうです。


② ジェットタイプは、あご部分が開いているオープンフェイスヘルメットです。開放感が高く、街乗りや短距離の通勤・通学に向いています。シールド付きのジェットヘルメットにもインナーバイザーを搭載したモデルがあり、ヤマハ YJ-21 ZENITH(実勢価格:約22,000円)やヤマハ YJ-14 ZENITH(約12,000〜13,000円)が人気です。特にYJ-21はマウスベンチレーションからの空気流入量が旧モデル比2.65倍に向上しており、夏場のムレ対策としても優秀です。


③ システムタイプは、あご部分のチンバーが上下に開閉できるフリップアップ構造のヘルメットです。フルフェイスとジェットヘルメットの両方の機能を持ち、信号待ちで顔が開けられる便利さが魅力です。インナーバイザーを搭載したシステムヘルメットも多くあり、ツーリングライダーに特に人気があります。


自分の主な走行スタイルと使用シーンを基準に選ぶのが、後悔しないヘルメット選びの第一歩です。
























タイプ 特徴 向いているライダー
フルフェイス 保護性・静粛性が最高クラス 高速道路・長距離ツーリング
ジェット 開放感があり着脱しやすい 街乗り・通勤・原付〜中型
システム チンバーが開閉できる多機能型 ツーリング全般・信号が多い市街地


インナーバイザーヘルメット バイク向けおすすめモデル徹底比較

実際の選択肢として、各タイプの代表モデルを掘り下げて比較します。価格帯・機能・安全規格の3点を軸に見ていきましょう。


🏆 SHOEI GT-Air3(フルフェイス)は、国内最高峰の1台です。インナーサンバイザーはQSV-2という高光学品質のレンズを採用しており、欧州サングラス規格(EN-ISO規格)に準拠した光学性能を持ちます。空力特性はリフト11%・ドラッグ6.5%低減という数値が出ており、高速巡航時のヘルメットの「浮き」が大幅に改善されています。実勢価格は60,000〜80,000円台が中心で、シリアスなツーリングライダーに向いたプレミアムモデルです。


🥈 OGK KABUTO KAMUI-3(フルフェイス)は、コストパフォーマンスに優れた国産モデルです。赤外線を74%カットするCF-1W UICシールドを標準搭載しており、夏場に走行中のヘルメット内温度上昇を物理的に抑制してくれます。重量は約1,600〜1,625g(Lサイズ・黒)とインナーバイザー付きとしては軽量な部類に入ります。価格は30,000〜35,000円前後で入手でき、国内メーカー品として優れたコスパを誇ります。


🥉 ヤマハ YJ-21 ZENITH(ジェット)は、街乗りとツーリングの両方に使えるジェットタイプの代表格です。UVカットシールド付きで、広範囲をカバーする大型インナーサンバイザーを搭載。側面のレバーが小さく、グローブ越しの操作でも引っかかりにくい設計です。実勢価格は20,000〜23,000円台と、機能性に対してリーズナブルです。


コストを抑えたい場合は、リード工業 FLX(約9,000〜10,000円)やTNK工業 スピードピット ZJ-2 ZACK(約6,000〜7,000円)といったエントリーモデルも選択肢になります。ただし、JIS規格の取得状況や安全性の確認は必ず行いましょう。


参考:OGK KABUTO KAMUI-3公式製品ページ(UV99%カット・IR74%カットシールドの詳細)


参考:SHOEI GT-Air3公式製品ページ(インナーサンバイザーQSV-2の詳細仕様)


眼鏡ライダーとインナーバイザーヘルメット——バイク乗りが見落とす盲点

眼鏡をかけてバイクに乗っているライダーの多くが、インナーバイザーと眼鏡を同時に使えると思い込んでいます。しかし実際には、インナーバイザーが上から降りてくる構造上、フレームの太い眼鏡とは干渉することが多く、バイザーが眼鏡を押し下げてしまうケースがあります。


問題はそれだけではありません。眼鏡がずれた状態での走行は視界の歪みを引き起こし、判断ミスや急ブレーキの遅れにつながりかねません。眼鏡ライダーがインナーバイザーを使用する際は必ず試着確認が条件です。


対策としていくつかの方法があります。まず、眼鏡スロット(メガネ溝)付きのヘルメットを選ぶことです。OGK KABUTO KAMUI-3など一部のモデルは、テンプル(眼鏡のつる)を通す専用の溝を持つチークパッドを採用しており、眼鏡との共存設計が施されています。


次に、コンタクトレンズへの切り替えも有効な選択肢です。風や埃が入りやすいフルオープンタイプと違い、フルフェイスにすれば異物の混入リスクが低いため、コンタクト利用も現実的です。


もう一つの選択肢として、アライのプロシェードシステムのような「アウターバイザー(外付けバイザー)」タイプがあります。シールドの外側に取り付ける方式なので、インナーバイザーの干渉問題が根本的に発生しません。眼鏡ライダーには、内側に機構のないアウターバイザー方式のほうが安心して使えます。


いずれにせよ、眼鏡ユーザーが「なんとなく大丈夫だろう」と購入するのは禁物です。購入前の実機試着が必須です。


インナーバイザーヘルメットの正しい使い方と安全なバイクライフのためのケア

インナーバイザーは正しい使い方をしてこそ、その性能を発揮します。まず大前提として、昼間の日差しが強いシーンや朝夕の逆光シーンでのみバイザーを降ろし、夜間やトンネル・地下駐車場では必ず格納することが鉄則です。格納し忘れは視界を著しく低下させます。


バイザー本体のメンテナンスも欠かせません。スモークレンズ面に細かな傷がつくと光の乱反射が起こり、夕方の西日などが乱反射して眩しさが増すことがあります。清掃は柔らかいマイクロファイバークロスで水拭きが基本で、シリコン系の溶剤やアルコール含有のクロスはコーティングを傷めるため避けましょう。


開閉機構の可動部分(レバーやスライドレール)には、定期的に可動部専用の薄いシリコンスプレーを1〜2滴ほど差すと動作がスムーズに保てます。これを怠るとレバーが固くなり、走行中に操作しにくくなることがあります。


ヘルメット自体の寿命にも注意が必要です。製造から3〜5年を目安に交換を推奨するメーカーがほとんどです。外観に傷がなくても、帽体内部のEPSライナー(発泡スチロール状の衝撃吸収材)は経年劣化で保護能力が低下します。また、一度でも転倒やヘルメットの落下があった場合は、たとえ外見に問題がなくても即時交換が安全基準上の正しい判断です。


バイク用品店に立ち寄った際は、実際に装着して操作感を確認するのがおすすめです。インナーバイザーの上下操作スピード、レバーの押しやすさ、格納時のバイザー収まり具合はモデルによって大きく異なります。自分の手とグローブに合った操作感を確かめることが、快適なバイクライフの近道です。



  • 🌞 日中・逆光時 → インナーバイザーを降ろして視界を調整

  • 🌙 夜間・トンネル → バイザーを必ず格納してクリア視界を確保

  • 🧹 清掃 → マイクロファイバークロスで優しく水拭き

  • 🔧 可動部 → シリコンスプレーで定期的にメンテナンス

  • 📅 交換目安 → 製造から3〜5年、または一度でも衝撃を受けたら即交換




デイトナ(Daytona) バイク ヘルメット フルフェイス SG規格 ABS+PC ピンロックシート付属 インナーバイザー / スピーカーホール 装備 DN-001RS マットブラック Lサイズ(59-60cm) 46437