

「チェーンとベアリングにモリブデン塗りまくり」は前科級の無駄遣いになりますよ。

多くのライダーは「モリブデングリス=高級で万能」というイメージを持っていますが、実際にはメーカーやプロ整備士でも「ほとんど使わない」と明言する人がいるほど、用途はかなり限定的です。
関連)https://www.mc-maniacs.com/lubricant/molybdenum-grease/
例えばあるプロメカニックは、グリス全体の使い分けを説明したうえで「モリブデングリスは極圧性は高いが出番は少ない」とし、常用するのはリチウムやウレア系で、モリブデンは局所的な用途に絞っていると解説しています。
関連)https://dr-satoh.blog.ss-blog.jp/2007-01-15
結論は「極圧がかかる&オイルが届かない&水に洗われにくい」箇所だけが主戦場ということですね。
具体的にモリブデングリスが推奨されることの多いバイクの部位として、まず挙がるのがエンジン組み立て時のカムや各種シャフトの軸受けです。
関連)https://ameblo.jp/ricoland-saitama/entry-12013742320.html
これはエンジンオイルがまだ十分に回っていない「初期のかじり」を防ぐ目的で、金属同士が直接こすれる時間を短くするための保険として使われます。
関連)https://www.mc-maniacs.com/lubricant/molybdenum-grease/
また、BMWなどのシャフトドライブ車のスイングアーム内にあるスプライン(ギザギザのはめ合い)など、常時オイルに浸っていない駆動部の摩耗抑制用途でも使用例があります。
関連)https://www.mc-maniacs.com/lubricant/molybdenum-grease/
つまり極圧部品の初期馴染み用ということです。
最近では、二硫化モリブデンを高濃度に配合した専用グリスもあり、「焼付き・かじり防止」をうたってドライブスプロケットやローラー、ギア部への使用を想定した製品も売られています。
関連)https://www.kitaco.co.jp/goods_detail/P0900-969-00120
こうした製品は、従来のモリブデングリスよりも摩擦係数が約30%以上優れているとされ、その分だけ価格もワンランク高めに設定されているケースが多いです。
関連)https://ameblo.jp/ricoland-saitama/entry-12013742320.html
高負荷で回転が遅めの部分にだけ使う、これが基本です。
一方で、日常的な整備で「ここにはモリブデンが必須」と言える箇所は意外と少なく、リチウムグリスやウレアグリス、最近だとメタル系万能グリスで代用してもトラブルにならないケースが大半を占めます。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=ol2dsrIo7xw
プロの解説記事でも「モリブデングリースは不要説」をあえて掲げたうえで、「代替品があるから“必須”ではない」というスタンスを取っていることが多いです。
関連)https://www.mc-maniacs.com/lubricant/molybdenum-grease/
つまり「万能潤滑剤ではない」ということですね。
権威性のあるグリスの使い分け全体像を知りたい場合は、以下の記事が参考になります。モリブデングリスの極圧性と弱点についても具体的に触れられています。
Dr.サトー診療所:グリスの使い分け(モリブデングリスの位置づけ)
バイク向けのケミカル紹介では「水や熱に弱い」「ベアリングには不向き」というモリブデングリスの弱点が必ずと言っていいほど指摘されています。
関連)https://dr-satoh.blog.ss-blog.jp/2007-01-15
実際、あるショップブログでは「水分に弱く、熱にも弱い性質を持ち、ベアリングには不向き」と明記し、さらにモリブデン粒子が研磨剤として働くことでベアリングの摩耗を早める可能性にも触れています。
関連)https://ameblo.jp/ricoland-saitama/entry-12013742320.html
つまりベアリング全般にモリブデングリスを使うのはダメということですね。
また、チェーンメンテナンスにモリブデングリスをそのまま塗るのも典型的なNG例です。
理由は単純で、モリブデングリスは歯磨き粉程度の柔らかいちょう度であり、水や遠心力で飛び散りやすく、高速回転するチェーン外側には留まりにくいからです。
関連)https://dr-satoh.blog.ss-blog.jp/2007-01-15
その結果、せっかくの高価なグリスを「走り出して数キロで飛ばしてしまう」無駄遣いになりやすく、Oリングチェーンであれば内部には元々専用グリスが封入されているため、外側にモリブデンを塗っても耐久に寄与しないケースが多くなります。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=ol2dsrIo7xw
結論は「チェーンにベタ塗りするとコスパ最悪」です。
ブレーキ周りでも注意が必要です。
最近のグリスアップ解説動画では、キャリパーボルトにはメタルグリス、パッド裏には専用のメタル系グリス、ピストンやスライドピンにはシリコングリスと、用途ごとにグリスを明確に分けています。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=ol2dsrIo7xw
ここでモリブデングリスを安易に使うと、耐熱性が十分ではないため高温時に流れやすくなり、最悪の場合ブレーキ鳴きの再発やダストの付着悪化につながるおそれがあります。
関連)https://dr-satoh.blog.ss-blog.jp/2007-01-15
ブレーキには専用品が原則です。
さらに、サスペンションリンクやステアリング周りでも「なんとなくモリブデン」を避けるべき場面があります。
グリスガンを使った足回りのグリスアップ解説では、車種や構造に応じてリチウム系やウレア系グリスを使うことが多く、モリブデンは極圧でも回転が少ない箇所に絞ると説明されています。
関連)https://www.astro-p.co.jp/blog/88/
リンクベアリングにモリブデングリスを多用すると、水や泥の侵入で流されやすく、かえってサビやガタが早く出るという報告もあります。
関連)https://ameblo.jp/ricoland-saitama/entry-12013742320.html
つまり「足回り=全部モリブデン」は危険ということですね。
こういったリスクを避けるためには、「どこに何のグリスを使うか」を、一度サービスマニュアルとショップ情報で照らし合わせてメモしておくのが安全です。
リスクは「高価なグリスを無駄にする+部品寿命を縮める」の二重取りなので、作業前に一回だけ確認する価値は充分あります。
確認さえしておけば大丈夫です。
モリブデングリスのNG例や注意点を、実際の整備写真付きで解説しているショップブログも役立ちます。
ライコランド埼玉店ブログ:バイク向け各種グリスの特徴と注意点
「モリブデングリスを買ったから、せっかくだし色々なところに使いたい」という心理は自然ですが、実務的にはリチウムグリスやシリコングリスなど、他のグリスと組み合わせることで時間とお金のバランスが良くなります。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=ol2dsrIo7xw
プロの整備解説では、バイクで主に使うグリスを「リチウム(万能)、シリコン、ウレア(またはメタル系)、モリブデン」の4種類程度に絞り、ほとんどの作業をリチウムとウレア(メタル)でこなし、モリブデンはピンポイントと説明されることが多いです。
関連)https://dr-satoh.blog.ss-blog.jp/2007-01-15
つまり「モリブデンは役割特化」と考えるのが原則です。
例えば、チェーン周りは専用のチェーンオイル(スプレー)を使い、スプロケットのスプライン部など極圧がかかるはめ合い部分だけにモリブデングリスを薄く塗る、という組み合わせが挙げられます。
関連)https://www.kitaco.co.jp/goods_detail/P0900-969-00120
足回りのリンクやステムベアリングには、耐水性と耐久性に優れるウレアグリスや高性能リチウムグリスを使い、サスペンションのダストシールやブレーキのピストン部にはゴムに優しいシリコングリスを使うのが一般的です。
関連)https://www.astro-p.co.jp/blog/88/
つまり「部位ごとに得意なグリスを当てる」ということですね。
時間コストの観点でも、使い分けにはメリットがあります。
例えば年に1回の車検整備のたびに、足回りリンクを分解してモリブデングリスを入れ直すのは現実的ではなく、耐水性に優れたウレア系を選べば次回分解までの期間を伸ばせる可能性があります。
関連)https://www.astro-p.co.jp/blog/88/
また、ワイヤー類の潤滑にはモリブデンではなく専用の浸透性オイル(たとえばベルハンマー系のスプレーなど)を使う方が、スロットルやクラッチの軽さを体感しやすいという検証もあります。
関連)https://www.youtube.com/watch?v=ol2dsrIo7xw
結論は「モリブデン一本に絞るより、4種類を適材適所で使う方が手間も減る」です。
もし「とりあえず1本だけ買うなら何か」という状況なら、耐水性や汎用性の高いウレア系または高性能リチウムグリスをベースに選び、モリブデングリスやシリコングリスは後から必要に応じて追加していくのが現実的でしょう。
関連)https://www.astro-p.co.jp/blog/88/
そのうえで、エンジンオーバーホールやシャフトドライブ車のメンテを自分でやる段階になったら、初めてモリブデングリスの出番が本格的に出てきます。
関連)https://www.mc-maniacs.com/lubricant/molybdenum-grease/
モリブデンは「ステップアップ用の一手」と覚えておけばOKです。
グリスの種類ごとの特徴を動画で視覚的に確認したい場合は、以下の解説動画も参考になります。
まーさんガレージ:グリス潤滑油の話(モリブデングリスの位置づけ)
つまり「2ストでの燃料添加」は、モリブデングリスと親戚のような使い方ということですね。
別の記事では、空冷バイクにモリブデン系添加剤を使うことで、油温の安定やメカノイズの減少を狙った“延命チューニング”として紹介されており、長距離ツーリングや酷暑の街乗りが多いライダーには一定のメリットがあるとされています。
関連)https://ameblo.jp/bops-mad/entry-12744289400.html
ただし、こうした添加剤はメーカー指定外の使い方になるため、保証期間中の新車や、すでに内部状態が不明な過走行エンジンでは慎重になるべきです。
保証条件に注意すれば大丈夫です。
一方で、4ストの市販車に関しては、純正オイルだけでも耐久性を確保できるように設計されているため、「添加剤を入れれば寿命が2倍になる」といった劇的な効果は期待すべきではないと考えられます。
関連)https://www.mc-maniacs.com/lubricant/molybdenum-grease/
むしろ、添加剤に頼る前にオイル交換サイクルを適正化し、フィルター交換やエアクリ清掃など、基本的なメンテナンスをきちんと守る方が、コストパフォーマンスの面では確実に有利です。
関連)https://www.mc-maniacs.com/lubricant/molybdenum-grease/
結論は「添加剤は+αの遊び」と割り切るのが現実的ですね。
もし2ストオフ車で林道遊びがメインなら、モリブデン添加剤の使用例を詳しく載せているオフロード系ブログやショップの情報を一度読み込んでから、ご自身の走行条件(距離・負荷・気温)を基準に試すかどうか決めるとよいでしょう。
関連)https://ameblo.jp/bops-mad/entry-12744289400.html
試す場合は、最初から上限濃度で入れず、推奨の下限量から始めてプラグの焼けや排気の変化を確認しながら調整するのが安全です。
つまり少量からのテストが条件です。
2スト用途でのモリブデン添加剤の具体的な使い方は、以下のようなブログが参考になります。
最後に、これからモリブデングリスを導入しようとしているライダー向けに、「ありがちな無駄遣い」と「コスパの良い買い方・使い方」を整理しておきます。
関連)https://ameblo.jp/ricoland-saitama/entry-12013742320.html
まずよくあるのが、ホームセンターで2000円前後のモリブデングリス大容量缶を購入し、チェーン・ベアリング・リンク周りなど、ありとあらゆる箇所に塗りたくるパターンです。
この使い方は、すでに述べたように水・熱・研磨性の問題から、耐久性の面でもコスパの面でも非効率になりがちです。
関連)https://dr-satoh.blog.ss-blog.jp/2007-01-15
つまり「モリブデン1本主義」は損なパターンということですね。
節約を考えるなら、最初は小容量のモリブデングリスを1本だけ購入し、エンジン組み立てやドライブスプロケットのスプライン、シャフトドライブ車のスプラインなど、使用頻度が低いが重要な箇所にだけ使うのが合理的です。
関連)https://www.kitaco.co.jp/goods_detail/P0900-969-00120
日常的なグリスアップには、安価で汎用性の高いリチウムグリスまたはウレアグリスをベースにし、ブレーキやゴム部品には専用グリスやシリコングリスを別途用意する方が、トータルの出費を抑えつつトラブルも回避しやすくなります。
関連)https://www.astro-p.co.jp/blog/88/
結論は「モリブデンは小さく買って長く使う」です。
もう一つの無駄遣いが、「ブランド品の高級モリブデングリスを、用途を理解しないまま買う」パターンです。
高濃度二硫化モリブデン配合の高級グリスは、確かに摩擦低減性能に優れていますが、その差を体感できるのは、エンジン内部や高負荷駆動部など限られたシーンであることが多いとされています。
関連)https://www.kitaco.co.jp/goods_detail/P0900-969-00120
あなたが街乗り中心の250ccクラスに乗っているのであれば、まずは純正指定のグリスや一般的なメンテ用グリスで十分で、高級モリブデンは「こだわりが出てから」の選択肢にしても遅くはありません。
関連)https://dr-satoh.blog.ss-blog.jp/2007-01-15
高級品は“最後の一手”ということですね。
コスパだけでなく、作業時間の節約という意味でも、「どの箇所に何グリスか」をA4一枚にまとめて工具箱に貼っておくと、毎回ネットで調べる時間を削減できます。
その表には、モリブデングリスの欄をあえて少なくしておくことで、「ここは本当にモリブデンが必要か?」と自問するきっかけにもなるでしょう。
こうした一手間が、部品寿命と出費双方の節約につながります。
いいことですね。
モリブデングリスを含めたメンテ全体の流れを一度動画で俯瞰してから、自分のバイクに合わせて取捨選択するのも有効です。
OGAチャンネル:バイクのグリスアップ完全解説(複数グリスの使い分け)
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