ライドハイ流・馬から学ぶバイクの乗り方と上達の極意

ライドハイ流・馬から学ぶバイクの乗り方と上達の極意

ライドハイ流・馬から学ぶバイクライディングの上達術

ハーレーダビッドソンを「鉄馬」と呼ぶように、バイクと馬は昔からつながりが深い。上半身の脱力、下半身でのホールド、重心移動による旋回——これらはバイクライディングの基本と完全に一致する。


🏇 この記事でわかること
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馬とバイクの驚きの共通点

乗馬とバイクライディングには、脱力・ニーグリップ・体重移動など多くの共通テクニックがあります。

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馬から学ぶ下半身ホールドの真実

ニーグリップで力いっぱい挟むのは間違いです。正しい下半身ホールドの感覚を馬の乗り方から解説します。

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今日から使えるライディング改善ポイント

腰痛・疲労・コーナリング苦手を解消する、馬乗りの感覚を活かした5つの実践チェックポイントを紹介します。


ライドハイが注目する「馬とバイクの共通点」とは何か



ニーグリップさえ頑張れば、バイクは安定する——そう思っているライダーが多いが、実はそれが疲労とコーナリング不調の原因になっている。


バイクメディア「RIDE HI(ライドハイ)」が長年伝えてきたライディング理論のなかに、乗馬との驚くべき共通点がある。「鉄馬」と呼ばれるハーレーダビッドソンに代表されるように、バイクと馬はその乗り方の本質を共有している。


基本的には両者とも上半身の力を抜き、両足でしっかり馬の腹とバイクのタンクを抱えて走る。乗馬では「脚(きゃく)」、バイクでは「ニーグリップ」と呼ぶが、やっていることの本質は同じだ。どちらも下半身で乗り物をホールドし、上半身はリラックスさせて重心移動でコントロールする。


違いがあるとすれば姿勢だ。乗馬は背筋をピンと伸ばすが、バイクは前傾気味になる。しかし馬が全力で疾走するギャロップの場面では騎手も前傾になる。スポーツバイクのフォームとそっくりだ。この事実はつまり、速く走る局面では人間の体は自然に前傾を求めるということを意味している。


もう一つ重要な共通点がある。それが「セルフステア(自然な操舵)を妨げない」という考え方だ。乗馬でも手綱を無駄に引き過ぎると馬は思うように動かない。バイクでも同様で、ハンドルを握る手に力が入ると前輪のセルフステアが妨げられ、コーナーで曲がりにくくなる。ライドハイのRIDE LECTUREシリーズでも繰り返し強調されるポイントだ。


🐴 まとめると「馬もバイクも、下半身ホールドで上半身を自由にする」が原則です。



バイクと乗馬の関係をライダー目線で解説したブログ記事の参考。


乗馬とバイク、共通する体の使い方(スノーマン日記)


ライドハイ的「馬のニーグリップ」とバイクの下半身ホールドの違い

「ニーグリップはギュッと力を入れて挟む」——これを信じているライダーほど、ツーリング後半に腰痛が出る。


RIDE HIの記事でも指摘されているが、膝でタンクをギュッと強く挟み込むと、かえって太ももの内側がシートの座面から浮き上がり、バイクとの接触面積が減ってしまう。これはバイクとの一体感を損なうという逆効果を生む。乗馬にたとえると、鐙と鞍だけで落馬しないようにしがみつくような状態で、馬が言うことを聞かなくなる感覚に近い。


正しいアプローチは「下半身ホールド」だ。内くるぶしをバイクのフレームやステップに密着させ、つま先を真っすぐ前に向ける。そうすると、力を入れなくても自然に膝が閉じてくる。これは人間の骨格の構造を利用したもので、つま先を内側に向けると膝が自動的に内側へ入る原理を活かしている。


乗馬でも同様に、内ももでしっかり馬を包み込む感覚が求められる。膝だけでしがみつくのではなく、大腿の内側全体、ふくらはぎ、くるぶしまでを馬の体に沿わせる。バイクの下半身ホールドも全く同じ考え方で、「面で支える」意識が重要になる。


さらに注目したいのが「アウト側ホールド」の考え方だ。RIDE HIのRIDE KNOWLEDGEによれば、コーナリングの際には両膝でタンクを挟むのではなく、曲がる外側(アウト側)の下半身で車体をホールドすることが効果的だという。左コーナーでは右の膝から太もも、脛、足首まで外側でグリップする。これにより内側の足は宙ぶらりんにできるほど、アウト側でしっかり支えられる状態になる。


つまり下半身ホールドが条件です。



RIDE HIによる外側ニーグリップの実践解説。


曲がるとき外側ニーグリップをアテにすると確実安心!【RIDE HI RIDE KNOWLEDGE】


ライドハイも警告する「上半身の力み」が引き起こす3つの問題

ハンドルを握る手に力が入っている——これだけで、ツーリングでの腰痛リスクが3倍近くになるとも言われている。


「力みは万病のもと」はバイクでも馬でも共通の格言だ。RIDE HIの記事「腰痛を防ぐ5箇所のフォーム矯正」でも、疲れるとダラリと力が抜けたフォームになりがちだが、実はそれが腰痛の原因だと指摘している。力が抜けているように見えて、実は上半身に負荷が集中している状態になるからだ。


上半身に力が入ると3つの問題が起きる。



  • 🔴 コーナリングが曲がりにくくなる——腕でハンドルを押さえると、前輪のセルフステア(バイクが自然に曲がろうとする働き)を妨げる。これにより、バイク本来の旋回性能を半分以下に落としてしまうこともある。

  • 🔴 疲労と腰痛が加速する——腕や肩で上半身を支えようとすると、肩から首、腰にかけて負担が集中する。KUSHITANI RIDING METHODによれば、高速道路走行中は10分に1回、腕の力を抜いているかチェックすることを推奨している。

  • 🔴 路面の情報が伝わりにくくなる——力んでいる腕はサスペンションとしての役割を果たせなくなり、路面の細かな変化を感じ取れなくなる。これは特にウェット路面で危険度が増す。


馬乗りの世界でも「手綱を持つ手は軽く包む」「強く引かない」が鉄則だ。力任せに手綱を操作すると馬が抵抗し、思い通りに動いてくれなくなる。バイクのハンドルへの対応も全く同じ発想で理解できる。


これは使えそうです。


セルフチェックの方法としては、走行中に脇をパタパタと開いたり閉じたりしながら肘を少し下げる動作が有効だ。腕の力が自然に抜けやすくなる。クシタニのライディング技術解説でも紹介されている実践的な方法なので、次のツーリングでぜひ試してほしい。



腰痛とフォームの関係をまとめたRIDE HIの記事。


腰痛を防ぐ5箇所のフォーム矯正【RIDE HI RIDE KNOWLEDGE】


ライドハイ流・馬乗りの重心移動をバイクコーナリングに活かす

「腰をずらすより先に下半身をホールドせよ」——これを知らないと、コーナーで毎回怖い思いをし続ける。


馬術の世界では「坐骨(ざこつ)」と呼ばれる骨盤の感覚がとても重視される。騎乗者が坐骨の角度を変えることで、馬に「止まれ」「右へ行け」といった指示を伝えられる。鍛え上げた馬術選手は手綱をほぼ使わずに馬を操るほどだ。バイクのライディングも、この「骨盤の重心移動でコントロールする」感覚に通じる。


RIDE HIが解説するコーナリングの手順はこうだ。まずコーナー手前の減速タイミングで、曲がる外側の下半身をホールドする。左コーナーなら右の太もも・膝・脛・足首でグリップする。それができた状態で、お尻をこぶし一つ分(約5〜10cm)だけイン側へズラす。そして内側の脇腹を脱力して重心を下げる動作、またはアウト側の膝で燃料タンクを内側へ軽く押す動作でバンクを開始する。


重要なのはその順番だ。先に腰を落とすのではなく、先に外側でホールドしてからイン側へズラす。この順番を守るだけで、コーナーでの安心感が大きく変わる。乗馬で言えば、外方脚でしっかり馬を包んでから方向転換するのと同じ考え方だ。


シートの着座位置も重要な要素だ。タンクの後端からこぶし一つ分(5〜10cm)開けてシートの後ろ寄りに座ることで、自然なニーグリップが生まれ、ハンドルへの依存が減る。信号待ちで止まると前側に座り直しがちなので、走り出したらすぐに後ろへ座り直す習慣が大切だ。


🏍️ つまりコーナーは「外側をホールドしてから重心移動」が基本です。



KUSHITANI RIDING METHODによる下半身ホールドの詳細解説。


ライテクをマナボウ #07 基本フォームとニーグリップ|KUSHITANI RIDING METHOD


ライドハイの視点から見た「乗馬体験がバイク上達を加速する」理由

「バイクが上手くなりたければ、馬に乗れ」——これは一般のライディングスクールでは絶対に教えてくれない話だ。


乗馬体験がバイクのライディング向上につながる理由は、乗馬では「指示を伝える手段が体だけ」に絞られるからだ。スロットルブレーキレバーもない。使えるのは、重心・脚・手綱の3つだけ。そのため騎乗者は否応なく、体の使い方の基礎を体で覚えることになる。


具体的にバイクライダーが乗馬で学べることは次の通りだ。



  • 🐴 上半身の脱力感——馬に乗ったとき上半身に力を入れていると馬がそれを感じて不安定になる。この「力みが伝わる」という感覚は、バイクのハンドルグリップへの力みが車体に悪影響を与えることと全く同じ仕組みだ。

  • 🐴 下半身でバランスを取る感覚——馬の上でバランスを取るためには、足元(鐙)からの重心管理が必要になる。この感覚がそのままバイクのステップへの荷重コントロールに応用できる。

  • 🐴 目線と進行方向の一致——馬は騎乗者の視線の方向に引っ張られると言われる。バイクも目線を向けた方向に自然と向かっていく。どちらも「目線が先」の原則は同じだ。

  • 🐴 体幹の使い方——乗馬では体幹で揺れを吸収する必要がある。この感覚が、バイクで路面の凹凸を吸収しながら安定して走る体幹の使い方に直結する。


乗馬1回あたりの体験料は、全国の乗馬クラブの体験コースで3,000〜8,000円程度が相場だ。1時間もあれば「下半身ホールドで上半身を脱力する」感覚をつかむことができる。バイクのライディングスクールに1日参加するよりも、体の感覚を根本から覚え直すきっかけとしては費用対効果が高いとも言える。


意外ですね。


バイクライダーが乗馬を体験する場合、地元の乗馬クラブで初心者向け「体験乗馬コース」を検索してみよう。馬への恐怖感が強い場合は、まず小型の乗馬マシン(シミュレーター)で骨盤・体幹の動かし方を練習する方法もある。ヤマハが提供する「REV'S YOUR BODY」などのコンテンツには、バイク乗りに向けた体幹エクササイズの参考動画もある。



バイクライダーの体幹・フィジカルトレーニングについての参考。


【青木宣篤のコア・ライテク】バイクをきちんと操れる体へ|Riders Club Web



乗馬の全身運動としての効果(体幹・インナーマッスルへの影響)。


乗馬の運動効果・驚きの消費カロリー|オリンピッククラブ




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