

T32なら雨の日も平気と思っていませんか?
BATTLAX T32は、ブリヂストンが2021年に発売したスポーツツーリング向けタイヤです。最大の特徴は、BATTLAXシリーズ初採用となる「パルスグルーブ」と呼ばれる脈動形状の溝デザインです。
参考)https://www.bridgestone.co.jp/products/tire/mc/products/detail/pr181/
この溝がタイヤ内部の水の流速を高め、従来モデルT31と比較してフロントタイヤのウェットブレーキ性能が7%向上しました。時速100kmで走行中の制動距離は約84mですが、T32では約5m短縮できる計算になります。
つまり7%の差は命に関わる距離です。
参考)ウェットでも“みずみずしい”接地感、誰もが安心してツーリング…
接地性についても、独自のシミュレーション技術「ULTIMAT EYE」によりリアタイヤの接地面積を13%向上させています。これは東京ドームで例えるなら、接触する面が約13%広がるイメージですね。
パルスグルーブは見た目にもインパクトがあり、溝の中に何かいるような独特のデザインです。この形状とディフレクターが水を素早く排出し、雨天時の安全性を大幅に高めています。
参考)https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2020112701.html
実際の走行テストでは、T32の柔らかさと路面状況の掴みやすさが高評価を得ています。路面の小さな凹凸は100km/hで走行中でもほぼ感じないレベルで、タイヤだけで振動を吸収してくれる印象です。
参考)タイヤでバイクの楽しみは変わる!BATTLAXスポーツツーリ…
高速道路での乗り心地も優れており、路面の継ぎ目やギャップをしなやかにいなしながら、フワつくことなく爽快な巡航速度を維持できます。高速コーナーが続く区間、タイトコーナーが点在する区間、落ち葉や雨水でスリッピーになった区間など、あらゆる環境下で路面変化にほとんど左右されない包容力があります。
参考)ブリヂストンのツーリングタイヤ「BATTLAX SPORT …
雨天時の性能については、白線や横断歩道の上でもスリップせず不安なく走れたという報告があります。雨でも感覚でどこまで大丈夫か掴みやすいため、恐怖心が薄れるという評価です。
これは使えそうです。
参考)雨が怖くなくなる?!BATTLAXスポーツツーリングT32な…
信号待ちからの加速テストでは、大排気量モデルのトルクでも滑りづらく、滑っても回復が早いという特性が確認されています。滑り出しと回復の予測がしやすいということですね。
T32には標準仕様と重量車向けの「GTスペック」の2種類があります。車重250kg以下向けが標準タイプ、250kg超向けがGTスペックという分け方です。
参考)ブリヂストン、2輪車用タイヤ新商品「BATTLAX SPOR…
GTスペックは溝比率を低下させることでドライ性能を高めつつ、ロングツーリングで求められる安定性と約10%アップの耐摩耗性を実現しています。タイヤの剛性感が高く、重量級バイクで荷物満載やタンデム時にウォール(タイヤの側面が波打つ現象)を起こしにくくなります。
選び方としては、街乗りやショートツーリングがメインでウェット路面を走る機会が多いなら標準T32を、ロングツーリング主体で安定性・ライフ重視ならGTスペックを選ぶのが基本です。標準仕様でもしなやかさとクッション性が高く、一般的な走行では好印象という評価があります。
参考)https://bmwbikes.jp/2021/06/13/battlax-sport-touring-t32-94/
より高速域での走行、タンデムや積載時ではGTの安心感に軍配が上がるかもしれませんが、250kg以上の車両でも標準T32は利用可能です。走行スタイルとバイクの重量を考慮して選びましょう。
T32の寿命については、走り方によって大きく変わりますが、およそ4,000~13,000km程度が交換の目安となります。純正装着のT32を3,000km走行した時点で8,000kmは持たないと感じたユーザーもいれば、13,450km走行できた例もあります。
参考)https://bbs.kakaku.com/bbs/K0001571662/SortID=25567319/
スリップサインが出る溝の深さは0.8mmで、これが法定の交換基準です。実際にはスリップサインギリギリで溝の深さが2mmを切っていたケースもあり、定期的な確認が必要です。
参考)https://www.bridgestone.co.jp/products/tire/mc/special/knowledge/post-10.html
新品時の溝の深さは、スポーツツーリングタイヤの相場的にリアで約7mm、フロントで約4.6mm程度です。溝の深さは複数のポイントで計測しておくと、摩耗具合が分かって後々役立ちます。
GTスペックはT31GT比で耐摩耗性が10%向上しているため、ロングツーリングを頻繁にするライダーにとってはコストパフォーマンスが高くなります。
これは必須です。
参考)ブリヂストン バトラックスT32・T32GTクイックレビュー…
クローズドコースで激しく走ると摩耗は加速するため、サーキット走行が多い場合は早めの交換を想定しておきましょう。
BATTLAX T32の価格は、サイズやショップによって異なりますが、1本あたり約23,000円~48,000円程度です。フロント120/70ZR18サイズは約23,000円から、リア180/55ZR17は約35,000円からとなっています。
参考)https://review.kakaku.com/review/S0000921125/
購入時にはタイヤ交換作業費も考慮する必要があり、バイクショップに依頼する場合は工賃が別途かかります。DIYで交換する場合でも、ビードブレーカーやタイヤレバーなどの工具が必要です。
参考)前・後タイヤ交換(ブリヂストンBATTLAX T32)(ヤマ…
タイヤ交換の際は、エアバルブも新品に交換するのが推奨されています。古いバルブは劣化してエア漏れの原因になるため、タイヤ交換と同時に対応するのが安全です。
これはダメです。
また、新品タイヤ装着後は慣らし運転が必要です。タイヤ表面には製造時の離型剤が残っている場合があり、最初の数十kmは慎重に走行してグリップを確認しながら慣らす必要があります。
購入前には自分のバイクに適合するサイズとスペック(標準/GT)を確認し、走行スタイルに合った選択をすることが重要です。

BRIDGESTONE(ブリヂストン) バイクタイヤ BATTLAX HYPERSPORT S23 フロント 120/70ZR17 M/C (58W) チューブレスタイプ(TL) MCR06198