

空気圧を高めにしたままだとセンター部だけ早く摩耗します。
街乗り中心のバイクでは、タイヤの真ん中だけが減る現象が非常によく見られます。これは直進走行が多いことと、コーナリング時にバイクを大きく傾ける機会が少ないことが主な原因です。
バイクの重量は、主にタイヤの接地面を通して路面に伝わります。直進走行時は荷重がタイヤの中央部分に集中するため、中央部分がより多くの摩擦を受け、摩耗が進行するのです。街乗り中心で直進走行が多いライダーのタイヤは、中央部分がより早く摩耗する傾向にあります。
つまりセンター摩耗は自然現象です。
通勤や高速ツーリングなど直線で長い距離を走る人に多いタイプで、むしろ安全運転をしている証とも言えます。急激なコーナリングを避けることで事故のリスクを減らすことができるため、安全運転を心がけているライダーには、この摩耗パターンが現れることが多いです。
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あまりにも中央部分に摩耗が偏っている場合は、空気圧が高すぎる可能性も考えられます。適正値より高い空気圧で走行すると、タイヤの中央部分が膨らみ、さらに中央部分の摩耗が進みやすくなります。
空気圧が低い場合はトレッドのショルダー部の摩耗が早く進行するし、高いとトレッドセンター部の摩耗進行が早くなり、いずれも異常摩耗を起こしやすくなります。空気を入れすぎの場合もデメリットはたくさんあります。路面のギャップなどでもタイヤが衝撃を吸収しなくなってしまうので乗り心地が悪化し、少しの段差でも乗った瞬間跳ね上げられてしまうことも。
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センター部だけ極端に減っている状態は注意が必要です。
バイクのタイヤは通常2.0 kg/cm2前後の空気圧が適正とされています。愛車の取扱説明書に記載されている指定空気圧を確認し、1ヶ月に1回以上の空気圧チェックを実施しましょう。空気圧チェックは、ガソリンスタンドやバイク用品店で無料または安価に行えます。
センター摩耗はタイヤのトレッドのショルダー部に比べ、中心部が早く摩耗する現象を指します。一方、偏摩耗にはセンター摩耗以外にも様々なタイプがあります。
片側摩耗はショルダー部の片側いずれかだけが全周、早く摩耗している状態で、アライメント(主にキャンバー角)が狂っていることが原因です。波状摩耗はタイヤが円周方向にのこぎりの歯のように摩耗する現象で、ヒール&トウ摩耗(段減り)とも呼ばれます。
参考)タイヤの摩耗|タイヤの知識|日本グッドイヤー 公式サイト
偏摩耗の種類は多岐にわたります。
中間バンク部分がすっかり摩耗して平らになっている例もあり、センター部分の溝はまだ十分残っているのに、中間部分ではスリップサインが出かかっているケースも見られます。逆にショルダー部分が妙に減っている例で、特にリヤタイヤのエッジ部分の摩耗が激しい場合は、だいたいサーキット中心の使い方だと分かります。
センター部だけが摩耗すると、タイヤの性能を低下させ、寿命を縮めるだけでなく、ハンドリングの悪化やバーストなどの危険性も高めます。コーナリング時のタイヤ摩耗は、体重移動や目線の使い方、バイクの傾け方など、様々な要素を反映しています。
センター部が極端に摩耗すると、左右のバンク時に急激な段差を感じるようになります。これにより、ハンドルが重くて走りづらいと感じたり、腕に妙に力が入ってしまうこともあります。
グリップ力の低下も深刻です。
タイヤの排水性能が著しく低下し、特に雨天時のスリップリスクが高まります。前後2輪だけで走るバイクのタイヤは、安全で安定した走行をするために重要なパーツであり、常に現在のタイヤの状態を知ることがもっとも大切です。
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日本国内で販売されているバイク用タイヤの多くは、スリップサインの位置が1.6mmの深さに設定されています。これは道路運送車両法で定められており、溝の深さが1.6mm以下になると整備不良と見なされ、車検に通らなくなります。
スリップサインが露出した状態での走行は整備不良車として取締の対象となってしまいます。スリップサインは交換の目安ではなく、走行前点検でライダーがタイヤトレッドの残溝に注意をはらい、スリップサインが出る以前に交換しなければならないと認識しておくべきです。
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スリップサインが見えたら即交換です。
バイク用タイヤの場合、残り溝が0.8mm以下になるとスリップサインというタイヤ交換時期を表すサインが露出します。スリップサインの出ているタイヤのまま走行していると、整備不良車両とみなされ交通違反となるほか、安全性のためにもスリップサインが表面に現れる前に新品タイヤへの交換を推奨します。
参考)【習慣化してほしい】バイク用タイヤの定期的な点検とメンテナン…
バイク初心者向けのスリップサインの見方と点検方法についての詳細情報
一般的に、バイクのタイヤの交換目安となる走行距離は、10,000km~20,000kmと言われています。ただし、これはあくまでも目安であり、バイクの種類や乗り方、路面状況、タイヤの種類によって大きく異なります。スポーツバイクのように高性能なタイヤを装着している場合は、より早く摩耗する傾向があります。
タイヤは走行距離に関わらず、経年劣化によってゴムが硬化し、グリップ力が低下します。製造から3~5年を目安に、ひび割れや硬化がないかを確認しましょう。
走行距離だけでは判断できません。
大排気量車や重量の重いバイクは加速時の摩擦が増し、顕著にタイヤの寿命を縮めます。リアタイヤの摩耗が早いライダーは、アクセルを大きく開ける癖があるかもしれません。急加速はタイヤの温度を上昇させ、摩耗を促進する要因となります。
一般的には5,000km~10,000km毎にタイヤローテーションするのがおすすめです。バイクの取扱説明書に記載されている推奨ローテーションパターンに従って実施しましょう。
タイヤ交換の総額は排気量によって大きく異なります。400ccを超える大型バイクの場合、タイヤ価格はフロントが15,000円~25,000円、リアが20,000円~30,000円です。タイヤ交換費用はフロントが4,000円~8,000円、リアが5,000円~9,000円となっています。
大型バイクでのタイヤ交換費用総額は44,500円~73,000円となり、定期的なタイヤ交換費用は結構な金額になります。251cc~750ccのハーフカウル・ネイキッドモデルの場合、前後セットで22,000円程度です。
排気量が少ないほど費用は抑えられます。
チューブレスタイヤの交換費用は、50~125ccの場合フロントが5,280円、リアが6,160円、126cc以上の場合フロントが6,160円、リアが7,040円程度です。1本あたり20,000円~25,000円と考えておくと良いでしょう。
スリップサインだけでなく、タイヤの表面にひび割れがないか、異常な偏摩耗がないかもチェックしましょう。ひび割れはタイヤのゴムが劣化している証拠で、スリップの原因になります。
特に擦り減っていなくて、ひび割れが出ていなくてもタイヤは劣化している場合があります。タイヤは路面との摩擦により徐々に摩耗しますが、摩耗の種類・原因を知り、異常摩耗を予防することが重要です。
参考)擦り減ったタイヤ、危ないですよ!?傷んだタイヤも危険です!!…
見た目だけでは判断できないこともあります。
タイヤの寿命は走行距離だけでなく、保管状況やメンテナンスによっても大きく変化します。ヒビ割れや硬化などの劣化が見られる場合も、安全のため早めの交換を検討しましょう。
タイヤの骨格部分のカーカスやケーシングと呼ばれる糸が出ており大変危険な状態もあります。走行中のパンクは穴の開き方によっては転倒につながるので、早目に交換しましょう。
タイヤは路面との唯一の接点となる重要なパーツです。タイヤの状態が悪いとグリップ力が低下し、スリップや転倒のリスクが高まります。特に、タイヤが摩耗してくると現れる「スリップサイン」は、安全運転のために必ず確認すべきポイントのひとつです。
タイヤのサイドウォールにある「△」マークを見つけ、そのマークの延長線上にあるスリップサインを確認してください。スリップサインがタイヤの接地面と同じ高さになっているかをチェックします。
月に一度の点検が基本です。
もしスリップサインが溝の中に埋もれている場合は、まだ摩耗が進んでいない状態です。しかし、スリップサインが露出している場合は、すぐにタイヤを交換する必要があります。
バイクの安全運転のためには、タイヤの状態を常にチェックし、スリップサインの確認を怠らないことが重要です。スリップサインが露出している場合は、タイヤの交換時期が来ている証拠なので、安全のために速やかに新品のタイヤへ交換しましょう。

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