2ストローク バイク 新車、今も買えるモデルと復活の最新情報

2ストローク バイク 新車、今も買えるモデルと復活の最新情報

2ストローク バイク 新車の現状と最新情報を完全ガイド

新車で2ストバイクを買うと、維持費4ストの約2倍かかることをご存じですか?


この記事でわかること
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今も新車で買える2ストバイクはある

国内メーカーの公道用2ストは絶滅していますが、KTMやヤマハの競技用モデルを中心に、2026年現在も新車購入が可能なモデルが複数存在します。

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2025年モデル以降のKTM系2ストは公道NG

2025年モデルのKTM・ハスクバーナの2ストローク車はナンバー登録が不可となりました。公道走行を希望する場合は購入前に年式の確認が必須です。

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カワサキが2ストエンジンの復活を宣言

川崎重工は2025年12月、水素を燃料とした2ストロークターボエンジン「O'CUVOID」の製品化開発に正式着手。2ストの未来は意外な形で開けようとしています。


2ストロークバイク 新車が消えた理由と排ガス規制の歴史


「2ストバイクは昔のもの」というイメージを持っているライダーは多いでしょう。実際、国内メーカーが公道向けの2ストロークバイクの生産を終えたのは、1999年ごろのことです。その背景には、1998年に導入された国内初のバイク向け排ガス規制があります。


2ストロークエンジンは、クランクシャフト1回転ごとに爆発を起こす構造です。4ストロークがクランク2回転で1回爆発するのと比べると、同じ排気量でもパワーを引き出しやすい設計になっています。ところが、この「同時に吸気と排気を行う」という構造が、未燃焼ガス一酸化炭素(CO)の排出量を増やす原因でもありました。


決定打となったのが、2006年(平成17年施行)の規制強化です。この規制では、冷間時(エンジンが温まっていない状態)も測定対象に含まれるようになりました。触媒が機能しにくいこの状態でのガス濃度が基準を大幅に超える2ストエンジンは、規制クリアが構造的に極めて困難とされました。これが致命的でした。


こうして2006年を境に、国産2ストバイクは公道市場から完全に姿を消しました。つまり2026年現在、「国産の公道向け2スト新車」は一切存在しないということです。


ただし、旧車として残る2ストバイクの公道走行は今も合法です。排ガス規制は製造年式に基づいて適用されるため、規制前に生産されたモデルは現行基準の排ガス検査対象外となります。古いバイクには最新の検査基準は適用されないということですね。


グーバイク:古いバイクの車検基準に関する詳細(バイクニュース)


2ストローク バイク 新車を今買えるモデル一覧:KTM・ヤマハの選択肢

「新車の2ストは買えない」というのは国産公道モデルに限った話です。2026年現在、競技用オフロードモデルを中心に、複数の2ストバイクが新車で購入できます。


国産メーカーで唯一、2ストロークモデルの新車販売を続けているのがヤマハです。2026年モデルとして、以下の競技用モデルが発売されています。


| モデル名 | タイプ | 価格(税込) |
|---|---|---|
| YZ125(2026) | モトクロス競技用 2スト125cc | 759,000円 |
| YZ250(2026) | モトクロス競技用 2スト250cc | 808,500円 |
| YZ125X(2025) | クロスカントリー競技用 2スト125cc | 参考価格あり |
| YZ250X(2025) | クロスカントリー競技用 2スト250cc | 819,000円 |


これら全モデルは競技専用車両です。公道での走行を前提としていないため、ナンバープレートの取得ができません。クローズドコースや専用の競技エリアでのみ走行が可能です。これが条件です。


一方、KTMは2026年モデルのエンデューロラインアップを日本市場に導入しています。2スト主力シリーズは従来のEXCシリーズからXC-Wシリーズへと移行しており、主要モデルの価格は以下の通りです。


| モデル名 | エンジン | 価格(税込) |
|---|---|---|
| KTM 300 XC-W(2026) | 水冷2スト293cc単気筒 | 1,439,000円 |
| KTM 250 XC-W(2026) | 水冷2スト249cc単気筒 | 1,389,000円 |
| KTM 125 SX(2026) | 2スト125cc | 1,359,000円 |


注意が必要なのは、2025年モデルからKTM・ハスクバーナ系の2ストモデルはナンバー登録書類の発行が不可となったことです。つまり2025年モデル以降のKTM系2ストは、原則として公道ナンバーを取得できません。2024年モデルまでの在庫車両であれば登録できるケースがありますが、それも在庫次第です。購入前に必ず販売店に年式と登録可否を確認するのが基本です。


KTM・ハスクバーナ2025年モデルのナンバー登録不可についての詳細(鈴木モータース)


2ストローク バイク 新車で公道を走る唯一の選択肢:ランゲン ツーストローク

「新車の2スト公道モデルはもう無い」と思っていませんか?実は世界には、ナンバーを取得して公道を走れる2ストロークバイクの新車が存在します。それがイギリスのビルダー「Langen(ランゲン)」が手がける「ランゲン ツーストローク」です。


このバイクは250cc・2ストロークVツインエンジンを搭載し、欧州の厳しい排ガス規制「ユーロ5」に適合した公道走行可能なモデルです。同じエンジンを使った「Vins(ヴィンス)」という車両も存在し、どちらも2スト公道新車として入手できる希少な選択肢です。


驚くのはその価格です。ランゲン ツーストロークは800万円、ヴィンスの公道仕様は990万円というプレミアム価格が設定されています。一般的な250cc新車の平均価格が50万円前後であることを考えると、その価格差は約16〜20倍。まるで別次元のカテゴリです。


厳しいところですね。


ただし、これらのモデルは「2ストの感触を公道で味わいたい」という層には唯一無二の存在です。ユーロ5適合ということは、最新の排ガス基準をクリアする2スト技術が現実に存在することを証明しています。公道仕様の2ストバイクを新車で買いたいライダーにとって、現状ではほぼ唯一の選択肢と言えます。


なお、ランゲンは実際に日本国内にも複数台が上陸しており、2025年末時点でも話題を集めています。2ストと公道走行を両立したいなら、こういった選択肢も視野に入れると良いでしょう。


ランゲン ツーストロークの実車レポートと価格詳細(ヤングマシン)


2ストローク バイク 新車の維持費と購入前に知るべきコスト

2ストバイクを購入する前に、維持費の実態をしっかり把握しておく必要があります。ここが意外と見落とされがちな落とし穴です。


まず確認したいのが「2ストオイルの継続コスト」です。4ストバイクはエンジンオイルクランクケース内で循環させますが、2ストバイクはガソリンと一緒に2ストオイルを燃やす構造をしています。走るたびにオイルが消費されるため、定期的な補充が不可欠です。一般的に2ストバイクは、満タンの状態で500〜700km程度走ると2ストオイルを補充する必要があります。銘柄や走り方によって差はありますが、月々500〜1,500円程度のオイル費用が継続的にかかります。


燃費も気になるところです。2ストエンジンはガソリンとオイルを同時に燃焼させる構造上、4ストと比較して燃費が悪くなる傾向があります。特に競技系の2ストはハードな使い方が前提のため、燃費はさらに厳しくなります。


次に注意したいのがエンジンのオーバーホールサイクルです。2ストエンジンは毎回爆発が起こる構造上、ピストンへの負担が4ストより大きくなります。競技用モデルの場合、4ストの同排気量クラスよりもオーバーホールの頻度が上がることがあります。


維持費だけで見ると、2ストの方が高くなる傾向があります。


一方で、2ストエンジンはバルブ系やカムシャフト系のパーツが存在しないため、構造がシンプルです。壊れた箇所によっては部品点数が少ない分、修理費が低くなるケースもあります。維持費のトータルバランスは使い方次第、というのが正直なところです。


競技用2ストの部品供給については、KTMやヤマハは現行モデルを継続販売中のため、部品の入手難易度は比較的低い状況です。ただし、旧型・絶版の国産2スト旧車(NSR250Rなど)については部品入手が年々難しくなっており、部品代の高騰も続いています。


2ストロークバイク 新車の未来:カワサキの水素2スト復活計画

「2ストバイクはもう終わり」と思っていたライダーにとって、衝撃的なニュースが続いています。カワサキが2ストロークエンジンの次世代型復活に向けて、本格的に動き出しているからです。


川崎重工は2025年4月、大阪万博に四足歩行の次世代モビリティ「CORLEO(コルレオ)」を出展しました。ラテン語で「獅子の心臓」を意味するこのマシン、その動力として搭載されるのが水素を燃料とした「O'CUVOID(オキュボイド)」という150cc・2ストロークターボチャージド水素エンジンです。これは驚きですね。


さらに2025年12月3日、川崎重工はこのCORLEOの製品化開発に正式着手したと発表しました。モーターサイクルで培った2ストエンジン技術を活用しつつ、水素で動かすことで排出ガスの問題を根本的に解決しようという発想です。つまり2スト復活の道は、水素という切り口から開かれようとしています。


なぜ2ストを選ぶのでしょうか?理由はシンプルで、2ストエンジンは同排気量の4ストに比べてパワーウェイト比に優れ、構造がシンプルで軽量だからです。水素燃料と組み合わせることで、環境性能と高出力を両立できる可能性が出てきました。


また、カワサキがかつて「マッハIII(500SS)」などの高性能2ストスポーツバイクを生み出してきたメーカーであることも、この動きに大きな注目が集まっている理由のひとつです。インジェクションによる直噴技術と過給機(ターボ)を組み合わせた新世代2ストは、かつての排ガス問題を克服したまったく新しいエンジンとなる可能性を持ちます。


市販化が実現するかどうかはまだ未定ですが、開発は現実として進んでいます。2ストバイクの新車が近い将来、全く新しい形で蘇る可能性は、決して夢物語ではありません。


カワサキCORLEO・水素2ストエンジンの開発着手に関する詳細(ヤングマシン)


2ストロークバイク 旧車の中古相場と新車との比較:今どちらを買うべきか

「新車の2ストが競技専用ならば、旧車を中古で買えばいいのでは?」と考えるライダーも少なくありません。しかし現実は、それほど簡単ではなくなっています。


2ストバイク旧車の中古価格は、ここ数年で急激に高騰しています。2026年2月時点の大手中古車サイトのデータを見ると、ヤマハRZ250の中古平均価格は約199万円に達しています。ホンダNSR250Rも平均127万円、状態の良い最終型(MC28)は250万円を超える個体も珍しくありません。


発売当時の価格と比べると衝撃的です。NSR250R SEは発売当時、約60万円で販売されていました。それが現在では登録済み未使用車が798万円(支払総額)で取引される事例まであります。発売当時価格の10倍以上の価格がついています。


一方で新車の競技用2スト(ヤマハYZ125など)は76万円前後から購入できます。もちろんこちらは競技専用・公道走行不可という制約が伴いますが、整備記録がゼロから始まる新品の安心感と、メーカーによる部品供給の安定性は大きなメリットです。


旧車の2ストを中古で選ぶ場合、部品の枯渇リスクと整備コストは事前に必ず確認が必要です。特にNSR250RやRZ250は人気が高い反面、純正部品の入手が困難になっているパーツも増えています。走行距離や保管状態の見極めが、維持費を大きく左右します。


目的で選ぶのが原則です。競技・クローズドコースで2ストを楽しみたいなら新車の競技用モデル、公道で2ストの世界観を味わいたいなら旧車中古(高騰に注意)、あるいは800万円台のランゲンという選択肢、それぞれに異なる魅力とリスクがあります。


2ストバイクの中古相場を継続的に確認したい場合は、グーバイクやバイクセンサーなどの中古車サイトで「2スト」フィルターを使って定期的にチェックするのが有効です。相場は日々動いているため、焦らずタイミングを見極めることが大切です。




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