

空気圧を高めに設定するとタイヤ寿命が2倍に伸びる
ピレリのANGEL STは、スポーツツーリングタイヤとして開発された製品です。2つの革新的技術「CGC(コンパクトグルーブコンビネーション)」と「HTSS(ハイテンペラチャーステイブルシリカ)」を採用しています。
参考)https://www.shop-mach.com/index.php?pid=19531539
CGCはショートグルーブとロンググルーブを組み合わせた最新グルーブデザインで、少ないグルーブで耐久性を確保しながら効率的に排水します。グルーブを少なくすることでスリック部分の面積が増し、グリップ力が向上する仕組みです。
つまり排水と接地のバランス設計ですね。
高シリカ含有量のコンパウンドは、乾いた路面での良好なグリップに加え、濡れた路面や低温でも最大限の安全性を発揮します。ワールドスーパーバイクで開発された新素材カーカスを採用し、タイヤの骨格となるプロファイルも新設計されています。
参考)https://www.naps-jp.com/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0amp;pid=8019227186840
対応車種は中型から大型まで幅広く、ツアラーやネイキッドなど様々なバイクに装着可能です。サイズラインナップも豊富で、重量車用にはGTスペックも設定されています。
参考)https://www.monotaro.com/s/q-angel%20st/
実際の使用者データによると、ANGEL STの寿命は使用状況で大きく変動します。ZZR1100での使用では約9,000km、F800STでは約12,500kmという報告があります。この差は重量差(バイク約50kg+ライダー約30kg)や乗り方の違いが影響している可能性があります。
フル積載で北海道を3,000km以上走り、1/3をタンデムで走行したケースでは、わずか7,690kmで終了しました。一方、ハードなロングツーリングやウェット路面での使用でも20,000km近く走行したという報告もあります。
積載とタンデムの有無が決定的ですね。
参考)https://ameblo.jp/shin-pine/entry-12826771860.html
通常のツーリング使用では、1年で約10,000km走行してもまだスリップサインが出る気配がないケースが多いです。PCXでのリアタイヤ使用では13,000kmでスリップサインに達したという報告もあります。
参考)ピレリ、エンジェルSTのインプレ - ライダーとライターの日…
タイヤ溝の残量から予想される寿命は約12,000kmとする意見もあります。ただし車両の重量、空気圧、道路状況、ライダーの体重、気候など、同一条件ではないため個人差が大きいのが実情です。
参考)https://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=25335173/
スリップサインが出る前でも、溝の深さが4mm以下になるとタイヤの安全性能が低下していくため、早めの交換が推奨されています。約5,000kmごとのローテーションによって、タイヤの安全性能を延ばすことができます。
参考)タイヤ交換の最適な時期とは?交換の判断基準や交換方法を解説|…
ピレリジャパンによると、ANGEL STの標準空気圧は290kPaとされています。現代の1000ccバイク(特にスーパースポーツ系)では、リアタイヤの指定空気圧が290kPaのモデルが多く、フロントタイヤはそれより低い圧のものが多い傾向です。
290kPaが基本です。
参考)まだまだつづくタイヤの話 : A Life With The…
ただし旧車など、車両本来の適正空気圧がこれより低い場合もあります。例えばBuell S1Wの適正空気圧はフロント220kPa/リア250kPaとされていました。車両の指定とタイヤメーカーの推奨値に差がある場合は、両方を考慮して自分に合った設定を探る必要があります。
参考)【訂正】 タイヤの指定圧の話^^; : A Life Wit…
空気圧を250kPaで使用していたユーザーが、メーカー推奨の290kPaに変更した例もあります。適切な空気圧管理は、タイヤの性能を最大限に引き出し、寿命を延ばすために重要な要素となります。
これは無視できません。
定期的な空気圧チェックと調整を行うことで、タイヤの偏摩耗を防ぎ、燃費の改善にもつながります。月に1回程度のチェックが理想的で、ツーリング前には必ず確認しましょう。
直進安定性は非常に高く、高速道路での走行が快適です。タイヤ交換前にスリップサインが出ていた状態と比べると、直線でのハンドルのぶれが大幅に改善されます。
参考)ピレリ エンジェルST 即行インプレッション・レビュー【ツー…
バンク特性については、操作次第でリニアにバンクさせることが可能です。他サイトでは「曲がらない」というレビューもありますが、実際には適切な操作で問題なくコーナリングできます。軽快でスムーズなハンドリングを実現しています。
ただし装着直後は、フロントが高く感じられ、タイヤ一本分弱外側に孕むような感覚があります。直立から少しバンクさせるところまではやや粘り、そこから更にバンクさせるとぐらっと傾く感じがありました。
車体セットアップで激変するパターンですね。
参考)廉価タイヤ(PIRELLI ANGEL ST)への交換2 :…
車体のセットアップによって特性が大きく変わります。POWER5ではフロントを上げ気味、リアを下げ気味にしていたものを、ANGEL STでは逆にフロントを下げ気味にすることで、ハンドリングが劇的に改善した例があります。
タイヤの胎型は運動性が高く、休旅胎(ツーリングタイヤ)であっても下傾角の速度が遅くなることはありません。軽くハンドルを押すだけで、素早く車体を傾けて旋回に入ることができます。
参考)售價八千有找,熱血不輸運動胎!PIRELLI ANGEL™ …
深いバンク角でも豊かな接地感を確保しており、リアタイヤはグルーブを深くして耐摩耗性能を向上させています。ただしスポーツタイヤと比べると、深いバンク角からアクセルを開けていくような走り方には向いていません。
公式が謳っている通り、ウェット路面でも安心して走行できます。雨天でもしっかりとグリップを感じられ、普通に走っている分にはドライに近い感覚で走行可能です。
タイヤ温度の上昇が迅速で、排水性能も優れています。装着直後の磨合期でも、市区から高架道路に上がる際に効果を実感できるレベルです。積水路段を速度を保ったまま通過しても、十分な安心感があります。
高架道路の伸縮縫を通過する際も、ANGEL STは安定した挙動を示します。雨天走行時の不安感が大幅に軽減され、長距離ツーリングでの突然の天候変化にも対応できる性能を持っています。
ウェット性能の高さは、CGC(コンパクトグルーブコンビネーション)技術による効率的な排水設計の成果です。少ないグルーブで排水効率を最大化しているため、水膜を素早く排除できます。
雨の日こそ本領発揮ですね。
コーナリング時の挙動も安定しており、濡れた路面でのバンク角も安心して確保できます。ただし過信は禁物で、ウェット路面では常に余裕を持った走行を心がける必要があります。
ツーリングタイヤとしてのグリップは十分で、峠を楽しむには問題ないレベルです。スポーツツーリングタイヤに分類されているだけあり、一般的なツーリングタイヤよりもグリップ性能は高めに設定されています。
ただし高速度域になると、グリップはやや物足りなく感じられます。日本の高速道路の制限速度で走る分には全く問題ありませんが、かなり飛ばす走行スタイルの場合は不満が出る可能性があります。
そこは割り切りが必要です。
POWER5などのハイグリップスポーツタイヤと比較すると、グリップレベルは劣ります。エッジグリップも高くないため、深いバンク角からアクセルを開けていくような走り方には向いていません。
大傾角状態では、運動胎(スポーツタイヤ)と比べて安定性に差が出ます。膠料材質の違いにより、エッジ部分での抓地力に差があります。
サーキット走行には推奨されず、あくまでもツーリングやワインディング走行がメインの使用を想定した設計です。グリップと寿命のバランスを重視したコンパウンド設計のため、最大グリップを求めるライダーには向いていません。
Webike:ANGEL STユーザーインプレッション
実際のユーザーによる詳細な評価(コストパフォーマンス4.8、耐久性3.4、ハンドリング4.2など)が確認できる参考リンクです。
参考)https://www.webike.net/commu/impre/articleShouhinList/20412796/