

ムンバイで購入すると、デリーより約300万ルピー以上多く払うことになります。
2025年モデルのDucati Panigale V2がインドに正式上陸したのは2025年10月のことで、ex-showroom価格はSTDバリアントが₹19,11,900(約191万ルピー)、上位グレードのV2 Sが₹21,09,900(約211万ルピー)となっています。
注目すべきは、旧型(955cc Superquadroエンジン搭載)の開始価格が₹20,98,000だったのに対し、新型は₹1,86,000(約18.6万ルピー)値下がりしているという点です。これは意外な事実と言えるでしょう。エンジンが大幅に刷新され、車体も軽量化されているにもかかわらず、価格が下がるというのはスーパースポーツバイクの世界では珍しいことです。
| バリアント | Ex-Showroom Price(インド全国平均) |
|---|---|
| Panigale V2 STD | ₹19,11,900 |
| Panigale V2 S | ₹21,09,900 |
STDとV2 Sの価格差は約₹2,00,000(20万ルピー)です。この差額で何が変わるかというと、主にサスペンションのグレードとなります。STDはMarzocchi製フロントフォーク+Kayaba製モノショック(フルアジャスタブル)を採用するのに対し、V2 SはフロントリアともにÖhlinsサスペンション(フルアジャスタブル)を標準装備します。加えて、ローンチコントロールとピットリミッターがV2 Sには標準装備されており、STDではオプション扱いとなっています。
これが条件です。サーキット走行も視野に入れているライダーにとっては、V2 Sへの₹2,00,000の投資は十分に意味のある選択となるでしょう。
DucatiのインドでのPublic Price(ex-showroom)は全国一律ですが、on road price(実際に払う総額)は都市によって大きく変わります。その理由はRTO(道路交通局)登録費と保険料の違いにあります。つまり、「どこで買うか」が最終的な総出費に直結するということです。
「Ex-showroom価格が同じなら、どこで買っても同じ」と思っているライダーは少なくありません。これは誤解です。インドではRTOの登録税率が州ごとに異なるため、同じバイクでも購入する都市によって最終的なon road priceが100万ルピー以上変わることがあります。
以下に、2025年型Ducati Panigale V2 STDの主要都市別on road price(BikeWale調べ)を示します。
| 都市 | On Road Price(STD) |
|---|---|
| 🏙️ デリー(Delhi) | ₹21,52,109 |
| 🌆 バンガロール(Bangalore) | ₹23,43,799 |
| 🌇 プネ(Pune) | ₹23,81,537 |
| 🌃 ムンバイ(Mumbai) | ₹24,57,737 |
この表を見ると、デリーとムンバイでは約₹3,05,000(30.5万ルピー)もの差があることがわかります。これはちょうどZomato Goldの年会費約380年分に相当するような金額差で、都市選びが購入総額に与える影響の大きさがわかります。
費用の内訳を細かく見ると、以下のような構成になっています(ムンバイのケース)。
- Ex-Showroom Price:₹19,11,900
- RTO登録費:₹3,94,070(ex-showroomの約20.6%)
- 保険料:₹80,000前後(一括払いの場合)
- その他諸費用:ハンドリングチャージ等
RTOの登録税はインドにおいて車両の ex-showroom価格に対して約8〜20%のレートで課せられますが、州によってレートが異なります。マハラシュトラ州(ムンバイ)は登録税が高く設定されており、それがon road priceを大きく押し上げています。
痛いですね。なお、デリー(国家首都圏)では登録税が比較的低く抑えられているため、on road priceも抑えめです。Ducati Panigale V2の購入を真剣に検討しているなら、居住地近くのDucatiディーラーに事前見積もりを依頼し、費用の全項目を確認することを強く勧めます。
BikeWale:各都市のDucati Panigale V2 On Road Price詳細(RTO・保険の内訳含む)
新型が旧型より馬力が下がっているにもかかわらず価格も下がっています。これは一見するとデメリットにも映りますが、実際には違います。
2025年型Ducati Panigale V2は、完全新設計の890cc・90度Vツインエンジン(Ducati「V2エンジン」と命名)を搭載しています。スペックは最高出力120hp(10,750rpm)、最大トルク93.3Nm(8,250rpm)です。これは旧型の955cc Superquadroエンジンが発生していた150hp・104Nmと比較すると、確かに約30hpのダウンとなります。
しかし数字だけで判断するのは危険です。
Ducati公式が強調しているのは「軽さ」と「扱いやすさ」です。V2 Sのウェットウェイト(燃料なし)はわずか175kg、STDバリアントでも179kgと、歴代パニガーレの中で最も軽いモデルとなっています。エンジン単体の重量も54.4kgと、Ducatiのツインシリンダーエンジンとして最軽量です。
車体が軽いということは、コーナリング性能や日常的な取り回しのしやすさに直結します。旧型は「速すぎて扱いにくい」という評価も一部にあったのに対し、新型は「サーキットで旧型と同等のラップタイムを出しながら、より安全に楽しめる」という評価がテストライダーから得られています。これは使えそうです。
また、新エンジンはインドのE20燃料規制にも完全対応しており、今後の燃料環境の変化にも対応済みです。BS6適合のこの新エンジンは、将来的な法規制変更への備えという観点からも安心できます。
主要スペックをまとめると以下のとおりです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| エンジン排気量 | 890cc(Vツイン90度) |
| 最高出力 | 120hp @ 10,750rpm |
| 最大トルク | 93.3Nm @ 8,250rpm |
| 車両重量(V2 S、燃料なし) | 175kg |
| 車両重量(STD、燃料なし) | 179kg |
| 燃料タンク容量 | 15リットル |
| フロントブレーキ | Brembo M50モノブロック(320mm×2) |
| タイヤ | Pirelli Diablo Rosso 4 |
電子制御システムも充実しています。6軸IMU(慣性計測ユニット)をベースに、コーナリングABS、トラクションコントロール、ウィリーコントロール、エンジンブレーキコントロール、双方向クイックシフターが標準装備です。ライディングモードはRace・Sport・Road・Wetの4種類。5インチTFTディスプレイも標準搭載されています。
Ducati India公式:Panigale V2 MY2025の詳細スペックと装備一覧
「車両の値段さえ払えれば大丈夫」と考えているライダーは多いですが、スーパーバイクの場合は購入後のコストが予想以上にかさむことがあります。
まず、EMI(月々のローン返済額)の目安を見てみましょう。BikeDekhoのEMI計算ツールによれば、ローン金額₹19,01,425(STDのex-showroomの約99%)を36ヶ月・年利6%で返済する場合、月々の返済額は約₹57,853(5.8万ルピー)となります。返済期間を60ヶ月(5年)・年利8.5%に設定すると、月々の返済額は₹40,389前後まで下がりますが、総利払い額は増えます。
これが月々の固定費として家計に乗るという認識が必要です。
次に、メンテナンスコストについて触れておきます。Ducati Panigale V2の2025モデルは、基本サービスインターバルが15,000km(または24ヶ月)ごとです。インド国内のオーナーのSNS情報や各メディアの報告によると、エンジンオイル・フィルター交換を含む定期サービスの費用は1回あたり約₹15,000〜₹20,000(8,000〜10,000km毎の場合)が目安とされています。
Ducatiはインドで「Ducati Protect」という定期メンテナンス契約(PMC)を2025年4月に開始しました。現在は Monster、Multistrada V4、Diavel V4が対象で、Panigale V2への適用については最新情報をディーラーで確認が必要です。このプランは「Ducati Protect Plus」(2年/15,000km)と「Ducati Protect Pro」(4年/30,000km)の2種類があり、Ducati認定テクニシャンによる作業と正規部品が含まれます。タイヤ・ブレーキパッド・クラッチプレートなどの消耗品は含まれない点に注意してください。
Ducati India公式:Ducati Protect(定期メンテナンス契約)の詳細
また、Ducati Panigale V2はバルブクリアランス点検が28,000km(または48ヶ月)ごとに必要とされており、旧型のDesmo Serviceと比べて大幅に間隔が延長されています。これはオーナーにとってのランニングコスト削減という意味で、隠れた大きなメリットと言えます。
| コスト項目 | 目安金額 |
|---|---|
| 月々のEMI(36ヶ月、年利6%) | 約₹57,853/月 |
| 月々のEMI(60ヶ月、年利8.5%) | 約₹40,389/月 |
| 定期サービス(15,000kmごと) | ₹15,000〜₹20,000 |
| 年間保険料(更新時) | ₹25,000〜₹50,000前後 |
トータルコストが把握できたら、初めて「自分に買えるかどうか」の正確な判断ができます。これが基本です。
Panigale V2が₹19.12〜21.10ラック(ex-showroom)という価格帯に位置することで、インド市場において新しい競争関係が生まれています。同価格帯の主なライバルとしては、Yamaha YZF-R9とKTM 990 RC Rが挙げられます。
2025年型Panigale V2の登場以前、この価格帯のスーパースポーツ市場はやや空白になっていました。しかし新型の登場で、ミドルクラスのスーパースポーツセグメントが一気に活性化しています。意外ですね。
海外メディアmotorcycle.comによるシュートアウトテスト(2025年)では、Panigale V2はYamaha YZF-R9、Suzuki GSX-R750との比較において3人のテスターが全員V2を選ぶという結果になっています。
各車の特徴を大まかに比較すると以下のようになります。
| 車種 | インドEx-Showroom価格(目安) | エンジン | 出力 |
|---|---|---|---|
| Ducati Panigale V2 | ₹19.12〜21.10ラック | 890cc Vツイン | 120hp |
| Yamaha YZF-R9 | ₹20〜21ラック前後 | 890cc 3気筒 | 119hp |
| KTM 990 RC R | インド未発売(2025年末時点) | 990cc Vツイン | 130hp |
| Aprilia RS 660 | ₹18.95ラック | 660cc 2気筒 | 100hp |
Panigale V2の優位点は、Ducatiブランドが持つ実績あるスーパースポーツ設計、Brembo M50モノブロックキャリパー(これ単体でも高価なパーツです)の標準装備、そしてÖhlins製サスペンション(V2 Sの場合)といった装備の充実度にあります。
一方で「部品代・修理費の高さ」はDucatiの永続的なテーマです。日本車メーカーのバイクと比較すると、消耗品以外の修理が発生した際のコストは覚悟が必要です。このリスクを抑えるためには、前述のDucati Protect(定期メンテナンス契約)や正規保証期間内の丁寧なメンテナンスを心がけることが有効な対策となります。
結論はシンプルです。「Ducatiブランドの世界観・イタリア製スーパーバイクの完成度・充実した電子制御システム」を重視するなら、Panigale V2はこの価格帯における最有力候補です。維持費を最優先にするなら日本車という判断も十分に合理的です。購入前に、デリー・ムンバイ・バンガロールなど最寄りのDucati正規ディーラーで試乗と見積もり取得を1つのアクションとしてやっておくと、より確実な判断ができます。
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