デュアルコンパウンドのバイクのタイヤの特徴と寿命と選び方

デュアルコンパウンドのバイクのタイヤの特徴と寿命と選び方

デュアルコンパウンドのバイクのタイヤ

デュアルコンパウンドタイヤは、センター部分とサイド(ショルダー)部分で異なる硬さのゴムを使っています。


この記事のポイント
🎯
2種類のコンパウンド

センターは硬めで耐摩耗性を確保、サイドは柔らかめでコーナーグリップを実現

⚙️
寿命と交換時期

走行距離5,000~15,000kmが目安で、使用状況により大きく変動

選び方のコツ

用途に合わせてコンパウンドの硬さを選び、前後同時交換が推奨される

デュアルコンパウンドのバイクタイヤの構造


デュアルコンパウンドタイヤは、トレッド面を2つの異なる硬さのゴムで構成した技術です。センター部分には硬めのコンパウンドを配置し、直進時の耐摩耗性と転がり抵抗の低減を実現します。一方、ショルダー部分には柔らかいコンパウンドを採用し、コーナリング時の高いグリップ力を発揮する設計です。


参考)【保存版】ミシュラン130年の歴史はこんなに凄い、世界初ラジ…


この技術は1994年にミシュランが開発し、2CT(2コンパウンドテクノロジー)として市場に投入されました。当初はレース用タイヤに採用されていましたが、2005年以降は市販品にも展開されています。


つまり30年以上の実績がある技術です。



シングルコンパウンドタイヤと比較すると、デュアルコンパウンドは走行シーンに応じて最適な特性を発揮できる点が大きな違いです。高速道路での直進走行ではセンターの硬いゴムが長寿命を支え、ワインディングロードではサイドの柔らかいゴムが路面をしっかり捉えます。


参考)https://guide.jsae.or.jp/topics/48679/


デュアルコンパウンドタイヤのメリットと性能

最大のメリットは、グリップ性能と耐摩耗性能を高次元で両立できることです。従来のタイヤでは、グリップを優先すると寿命が短くなり、耐久性を重視するとグリップが犠牲になるトレードオフがありました。デュアルコンパウンドはこの問題を解決しています。


参考)https://ameblo.jp/tencho731/entry-12601806816.html


具体的な性能としては、センター部のハードコンパウンドにより走行距離5,000~15,000kmという実用的な寿命を実現します。これはアドベンチャーバイクでのデータですが、使用条件により大幅に変動します。オン主体で穏やかな操作なら長めの交換サイクルです。


コーナリング時にはサイドのソフトコンパウンドが路面をグリップし、バンク角が深くなっても安定した走行が可能です。濡れた路面や低温時でも接地性が高く、天候の変化にも対応しやすい特性があります。


安心感が段違いですね。



ダンロップのパフォーマンス・コンパウンド・レイヤーズのように、上下2層構造で接触グリップと発熱グリップの両方を効率的に利用する技術もあります。摩耗末期までグリップ性能の低下を抑える効果も期待できます。


参考)Motorcycle Technology


デュアルコンパウンドのバイクタイヤの寿命と交換時期

一般的なバイクタイヤの寿命は走行距離10,000~20,000kmが目安とされていますが、デュアルコンパウンドタイヤの場合は使用条件により大きく異なります。アドベンチャーバイクの例では3,000~15,000kmという幅があります。


走行環境による違いは明確です。オンロード主体なら7,000~15,000km、オンオフ半々なら5,000~10,000km、林道中心のブロックタイヤでは3,000~7,000kmが交換目安です。高速巡航や重積載が多い場合、センター部の摩耗が進みやすくなります。


発熱とセンター摩耗に注意が必要です。



走行距離だけでなく、時間経過も重要な要素です。普通のコンフォートタイヤは5年程度持つこともありますが、ハイグリップなデュアルコンパウンドタイヤは摩耗が早い傾向があります。グリップ力を示すトレッドウェア指数(数字が小さいほど高グリップ)が低いタイヤほど寿命は短くなります。


交換時期を延ばすには、適正空気圧の維持が最も効果的です。冷間時の空気圧をこまめにチェックし、休憩ごとに外観と温度感を確認すると状態管理がしやすくなります。急発進、急加速、急旋回を避けた穏やかな運転も寿命延長につながります。


参考)注意事項


デュアルコンパウンドタイヤの選び方とバイクへの適合

用途に合わせたコンパウンドの硬さ選びが重要です。ロングライドでは乗り心地を重視した柔らかめのコンパウンド、レースやヒルクライムでは硬めのコンパウンドが適しています。スピードも乗り心地もグリップも求めるなら、デュアルコンパウンドがオールマイティに使えます。


アドベンチャーバイクやデュアルスポーツバイクには、50/50タイヤ(オンオフ均等)、60/40または70/30タイヤ(オンロード寄り)、80/20タイヤ(ストリート主体)という選択肢があります。


走行環境の割合で選ぶのが基本です。



参考)デュアルスポーツバイクタイヤとは?- KingTyre バイ…


タイヤサイズと車両への適合確認も必須です。チューブレスタイヤには「FOR TUBELESS」または「TUBELESS TYRE APPLICABLE」の表示があるチューブレス専用リムが必要です。ホイールの選定はタイヤ販売店に相談し、タイヤサイズと車両に適合したものを使用してください。


新品装着後は慣らし走行が重要です。グリップが安定するまで法定速度を守った上で100km以上の慣らし走行を行う必要があります。


この期間中は無理な走行を避けましょう。


安全第一が原則です。


デュアルコンパウンドのバイクタイヤ交換時の注意点

前後同時交換が強く推奨されています。リアだけ交換すると、前後でタイヤの丸みが異なり挙動に影響が出る可能性があるためです。実際に前後別々に交換した検証では、フロントタイヤも見た目は大丈夫でもガッツリ劣化していたという結果が出ています。


前後同時交換のメリットは走行性能の向上です。前後とも新品にすると、タイヤ交換前より3倍楽しく乗れるようになったという実例があります。変えて一発で正しい動き方をするバイクに戻るのが同時交換です。


コストはかかりますが効果は絶大ですね。



組み立て時の注意事項として、タイヤ組み立て専用の潤滑剤を必ず使用してください。特にチューブレスタイヤはビード部に傷をつけないよう注意が必要です。ビード部に傷がつくと空気漏れや水分浸入によるセパレーション発生の原因になります。


ビードシーティング時の空気圧は300kPa(3.0kgf/cm²)を上限とし、これを超える圧は注入しないでください。エアーコンプレッサーの圧力調節弁は500kPa(5.0kgf/cm²)以下に調整する必要があります。


タイヤ破裂のリスクがあります。



タイヤ装着後の走行では、道路の縁石等へタイヤの側面を接触させたり、道路上の凹みや突起物を乗り越すことは避けてください。湿潤路、積雪路、凍結路は滑りやすく事故につながる恐れがあるため、道路状況に応じた適切な運転が求められます。


参考リンク(ダンロップ公式サイトのタイヤ注意事項)。
注意事項




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