

転倒してもサーキット走行会では自動車保険が一切使えず、修理費は全額あなたの自己負担になります。
袖ヶ浦フォレストレースウェイは、千葉県袖ケ浦市林348-1に位置する本格的なサーキットです。全長約2.5km、コーナー数14、ホームストレート約400mというレイアウトで、東京都心から車で約1時間というアクセスのよさが最大の魅力です。関東圏のバイク乗りにとって、最もポピュラーなサーキット走行会の舞台といえます。
参加にあたって最初に気になるのが費用です。初回は入会金1万300円と年間ライセンス料1万5,500円の合計2万5,800円が必要で、これは1年間有効です。走行料金は1枠30分あたり、平日3,600円・土日祝日4,200円となっています。走行枠の上限は2輪で40台、4輪で35台と定められています。
つまり初日の総コストはこうなります。
| 費用項目 | 金額 |
|---------|------|
| 入会金(初回のみ) | 10,300円 |
| 年間ライセンス料 | 15,500円 |
| 走行料(土日祝 1枠) | 4,200円〜 |
| 初日合計(1枠走行時) | 約30,000円〜 |
2年目以降はライセンス更新料のみとなるため、継続して通うほどコスパが上がります。走行会イベントに参加する場合は主催者によって料金が異なり、WITH ME主催の走行会では20分3本で1万9,000円前後が相場です。気軽に始めやすい価格帯です。
また、支払いは現金のみという点も注意が必要です。キャッシュレス決済には対応していないため、当日は十分な現金を持参しましょう。ATMはサーキット内にはありません。
参考:袖ヶ浦フォレストレースウェイ公式スポーツ走行案内
https://sodegaura-forest-raceway.com/sport/index.html
「ライセンスの取得が面倒そう」と思って走行会参加を諦めているライダーは少なくありません。実は、袖ヶ浦のライセンスは事前予約なしで当日に取得できます。
受付は当日9:00前後にコントロールハウス1Fで行われます(9:15までに到着が目安)。10:00から音量測定、10:30〜11:30まで講習を受け、12:05〜12:15にコース試走という流れです。午前中でライセンス講習が完了するため、当日午後の走行枠からすぐにスポーツ走行が可能です。これは便利ですね。
当日の持ち物は以下のとおりです。
- 📋 筆記用具
- 📸 証明写真1枚(カラー・縦3cm×横2.4cm・脱帽・無背景)
- 🪪 運転免許証
- 💴 現金(入会金+ライセンス料+走行料)
- 🩸 血液型(Rh±まで確認しておくこと)
血液型が必要な点は意外と見落としがちです。申請書に記入が求められるため、事前に必ず確認しておきましょう。MFJライセンスを既に持っている方はあわせて持参すると手続きがスムーズに進みます。
20歳未満の方は別途案内があるため、事前にサーキットへ問い合わせが必要です。
対象車両は125cc以上の市販オンロードバイク(またはレースベース車)に限られます。オフロード・純レーサー・スクーター・原付は不可です。また排気騒音規制があり、95dB以下の車両でなければ走行できません。マフラーを社外品に交換している方は、音量測定で弾かれるリスクがあるため、事前に確認しておくのが安全です。
参考:袖ヶ浦でライセンス取得当日の流れを詳しく解説したブログ
https://ameblo.jp/te2ya-hyla660/entry-12776769263.html
走行会に参加する前に、見逃しがちな重大事実があります。袖ヶ浦フォレストレースウェイの公式サイトには明確に「見舞金制度・共済会制度等はございません」と記載されています。つまり転倒しても、サーキット側からの補償は一切ありません。
さらに深刻なのは保険の問題です。一般的な任意保険(車両保険)はサーキット走行中の事故を免責としているケースがほとんどです。転倒によってバイクが大破した場合、修理費は全額自己負担となります。サーキット仕様のバイクが壊れると修理費用は軽く10万円以上になることもあり、痛いですね。
走行前日までに「サーキット走行専用保険」への加入を検討してください。保険の王様やZuttoRideなどが専用保険を提供しており、サーキット走行中の車両損害・ケガ・施設賠償をカバーできます。行動は1つだけ:走行前日までに申し込みを完了するだけでOKです。
装備面では、2輪の規定は以下のとおりです。
| 装備品 | 規定 |
|--------|------|
| ヘルメット | フルフェイス必須(MFJ公認が望ましい) |
| レーシングスーツ | 革製または同等品・上下一体型・プロテクター取り外し禁止 |
| レーシングブーツ | くるぶしが隠れる200mm以上の革製または同等品 |
| グローブ | 手首まで隠れる革製または同等品 |
特に注意したいのはスーツのプロテクターです。取り外し禁止が明記されています。「暑いから外す」は規定違反になりますので注意が必要です。
参考:サーキット走行専用保険(保険の王様)
https://race.hokenou.co.jp/
袖ヶ浦フォレストレースウェイのコースは全14コーナーで構成されており、高低差があり起伏に富んでいるのが最大の特徴です。ベテランライダーが「レコードラインがいくつもある」と言うほど奥が深いレイアウトですが、コツをつかめば初心者でも十分に楽しめます。
初心者が特に注意すべきポイントは3箇所です。
1コーナー(40R) は曲がりはじめから登り坂になります。アウト側には速いクラス向けの白線が引かれているため、この白線の内側を走るよう徹底してください。白線を越えると他クラスのライダーとの接触リスクが高まります。
5〜7コーナー(100R→70R/60R複合) はコース内で最も難しいエリアです。100Rの登りを越えると急に下り坂になりながら複合コーナーに入るため、初心者は速度を抑えて様子を見ながら走るのが基本です。下り坂でフロントブレーキを強く掛けすぎるとスリップダウンの危険があります。これが条件です。
9コーナー(ヘアピン25R) は180°方向転換するタイプのヘアピンで、2速以下ではスロットルに敏感すぎて扱いにくくなります。3速以上で進入し、無理にアウトインアウトを意識せず、まずは浅いバンク角でやり過ごす気持ちで走るのが最短の上達法です。
コース攻略に関してはYouTubeにプロライダーによる解説動画が複数公開されているため、走行前日にイメトレしておくと習熟が格段に速まります。
参考:RIDE HI公式によるコーナー別初心者向け走り方解説
https://ride-hi.com/pickup/bikegathering_howto_sodegaura-cd.html
袖ヶ浦フォレストレースウェイには、個人でスポーツ走行する方法のほかに、主催者が企画する「走行会イベント」に参加するルートがあります。初心者には走行会イベントのほうがおすすめです。クラス分けや安全管理が主催者側で行われ、インストラクターによるアドバイスが受けられるイベントも多いからです。
代表的な走行会イベントをまとめました。
🏁 BIKE GATHERING(バイクギャザリング) — RIDE HI主催。初心者Dクラスから上級者Aクラスまでクラス分けあり。「速いがえらいじゃない」をコンセプトにした走行会で、ラップタイムを気にせず楽しめる。
🏍️ ライディングパーティ(BikeJIN) — 参加定員120名・参加料3万1,000円(税込)。長島哲太選手などトップライダーが同伴走行し、走行後に映像チェックとマンツーマンフィードバックを受けられる本格的なイベント。
⚙️ マルっと耐久走行会(WITH ME) — 耐久レース形式で複数ライダーが1台のバイクを交代しながら走る。チームでの参加が前提で、仲間と一緒に楽しめる。
🔵 BMW Motorrad Circuit Experience — BMW Motorrad公式イベント。他車種での参加も可能で、ライセンス取得費用が特典価格になるケースあり。参加費は約2万3,000〜2万5,000円。
選ぶポイントはシンプルです。「初めてならBIKE GATHERINGかライディングパーティ」と覚えておけばOKです。
参考:BikeJIN公式ライディングパーティ情報ページ
https://www.bikejin.jp/riding-party-2/