LEDウインカーのバイク車検で知らないと損する基準と対策

LEDウインカーのバイク車検で知らないと損する基準と対策

LEDウインカーとバイク車検の基準・注意点を徹底解説

抵抗を入れずにLEDウインカーへ交換すると、車検前日に突然ハイフラが発覚して再整備代2万円超えになることがある。


📋 この記事の3つのポイント
⚠️
LEDウインカーでも車検は通る

保安基準(点滅回数・色・面積など)を満たしていれば、LEDウインカーでも問題なく車検に合格できます。ただし「ハイフラ」状態になっていると即アウトです。

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Eマーク付きなら面積の例外あり

通常バイクのウインカー面積は7cm²以上が必要ですが、Eマーク(ECE規格)取得品はこの面積規定が免除されます。車検時に「Eマーク取得品」と申告することが必須です。

シーケンシャルウインカーも条件次第でOK

「流れるLEDウインカー」は2014年10月の保安基準改正で正式に容認されました。ただし点灯方向・全灯状態への移行など細かい条件をクリアする必要があります。


LEDウインカーのバイク車検における保安基準の基本


バイクのウインカーをLEDに交換しようと考えたとき、「そもそも車検に通るのか?」という不安を感じるライダーは少なくありません。結論から言えば、LEDウインカーでも保安基準を満たしていれば車検に通ります。


道路運送車両法に基づく保安基準(第41条「方向指示器」)では、250cc超のバイクが公道を走るために必要なウインカーの条件として以下が定められています。


| 項目 | 基準内容 |
|------|----------|
| 💡 発光色 | 橙色(アンバー)のみ |
| 📐 照明部の面積 | 7cm²以上(Eマーク品は除く) |
| 🔆 光量 | 10W以上60W以下 |
| 🔄 点滅回数 | 1分間に60〜120回の一定周期 |
| 📍 取付位置 | 地上2.3m以下、中心面対称 |
| 👁️ 視認範囲 | 内側20°・外側80°から確認できること |


LEDが基本です。ただし、単純にハロゲンバルブをLEDバルブに交換するだけでは、思わぬ落とし穴があります。


特に重要なのが「点滅回数」の問題です。LEDはハロゲンバルブ(通常21W)と比べて消費電力が5W前後と大幅に少ないため、車両のシステムが「バルブ切れ」と誤認識してしまうことがあります。そうなると「ハイフラッシャー(ハイフラ)現象」が起き、1分間に120回を超える超高速点滅が発生します。これは保安基準の違反であり、車検不合格の直接原因になります。


車検では検査員による目視確認と実際の点灯チェックが行われます。明るさ・発光色・点滅速度のすべてが確認され、ひとつでも基準外と判断されれば不合格です。レンズにひび割れや著しい汚損があっても通りません。


つまりLEDウインカーが条件です。LEDというだけでNGではなく、「保安基準に適合しているかどうか」がすべての判断基準になります。


参考:バイクのウインカーをLED化するのは意外と難しい!?手順や注意点を解説(取付位置・保安基準の詳細数値まとめ)
https://www.yes-i-do.co.jp/column103.html


LEDウインカー交換で起きるハイフラ現象とバイク車検不合格の関係

ハイフラッシャー現象は、LEDウインカーへの交換で最も多いトラブルのひとつです。これが車検不合格の原因になるとわかっていても、「交換したばかりだし大丈夫だろう」と放置してしまうライダーは実際に多くいます。厳しいところですね。


ハイフラが起きる仕組みを理解しておきましょう。純正のハロゲンバルブは21Wで点灯しますが、省電力のLEDバルブは5W前後で動作します。ウインカーリレー(点滅のリズムを作る部品)は、接続されているバルブの抵抗値・消費電流をもとに点滅周期を決めています。LEDに換装すると消費電流が激減するため、リレーが「バルブが切れた」と誤判定し、緊急を知らせる高速点滅モードに切り替わってしまうのです。


この状態のまま車検に持ち込むと、点滅回数が「1分間120回以下」という保安基準を大幅に超えているため、即不合格になります。再検査には追加の検査料がかかり、さらに整備・部品代も発生します。ICリレーやハイフラ防止抵抗の取り付け工賃は一般的に1,000〜5,000円程度ですが、カウルの脱着が必要なバイクでは20,000円近くになることもあります。


ハイフラを防ぐ方法は主に2つです。


- ICウインカーリレーへの交換:消費電流に依存せず点滅周期を決める仕組みのため、LED化後の誤作動を根本から防止できます。部品代は1,000〜2,000円程度。


- ハイフラ防止抵抗(ダミー抵抗)の取り付け:ウインカー回路に抵抗器を追加し、ハロゲンバルブがつながっているかのように見せる方法。ただし抵抗器自体が発熱するため、取り付け場所の選定が必要です。


また、「インジケーターランプが左右共用で1つしかないバイク」では、ハザード状態(左右が同時点滅)になるケースもあります。これは整流ダイオード入りのハーネスを追加することで解消できます。


ICリレーに交換するのが基本です。純正ハロゲンをLED化する場合は、バルブ交換と同時にICリレーへの交換をセットで行うことを強くおすすめします。


参考:バイクのウインカーをLEDにするメリット・注意点と交換手順(ハイフラ現象の仕組みと対策を詳しく解説)
https://hidya.jp/blog/bike-led-turnsignal-benefit/


Eマーク取得品ならLEDウインカーの面積規定が免除される

小型・スリムなLEDウインカーへのカスタムを検討しているライダーにとって、特に知っておきたいのが「Eマーク(Eマーク・ECE規格)」の特例です。意外ですね。


通常、バイクのウインカー照明部の面積は7cm²以上と定められています。7cm²というのは、だいたい2.6cm×2.6cmの正方形程度の大きさです。市場に出回っている超小型ウインカーの多くはこれより小さく、「これ車検に通るの?」と疑問を持つライダーが増えています。


ここで重要なのが「Eマーク」の存在です。EマークはUNECE(国連欧州経済委員会)が制定したECE規格に合格した部品に付与される認証マークで、「E4」「E11」などアルファベットと数字の組み合わせでパーツに刻印されています。日本はこのECE規格を保安基準に積極的に取り入れており、Eマーク付き製品は照明部面積の規定が免除されます。


つまり、見た目には7cm²未満の超小型ウインカーであっても、Eマークを取得していれば保安基準適合品として扱われ、車検を通過できます。これが条件です。


ただし、重要な注意点が2つあります。


- 車検時に「Eマーク取得品」と検査員に伝えること:申告しないまま検査に臨むと、面積不足で不合格と判定されるケースがあります。ユーザー車検の場合は特に注意が必要です。


- Eマーク"風"の偽造品に注意すること:安価な海外製品の中には、Eマークのような印字だけがされている粗悪品も出回っています。信頼できるメーカーや国内正規販売品を選ぶことが大切です。


Eマーク取得品を選ぶのが安全です。コンパクトなウインカーへのカスタムを考えているなら、購入時に必ずEマーク(または「車検対応」「保安基準適合」の明記)を確認しましょう。


参考:あなたは大丈夫?サイズや面積など、バイクウインカーの車検基準(Eマーク製品の面積免除について)


流れるLEDウインカー(シーケンシャル)のバイク車検での注意点

「流れるLEDウインカー」ことシーケンシャルウインカーは、高級欧州車から始まったカスタムが今やバイクにも広がっています。「格好いいけど違法じゃないの?」と思っているライダーも多いはず。これは使えそうです。


シーケンシャルウインカーは、2014年10月9日施行の道路運送車両保安基準の改正により、日本でも「連鎖式点灯」として正式に認可されました。つまり、適切な条件を満たせば違法でも車検NGでもありません。


車検を通過するためのシーケンシャルウインカーの条件は以下の通りです。


- ✅ 光が内側から外側に向かって水平方向に流れること(縦型テールランプへの装着は不可)
- ✅ 流れ終わった後、すべてのLEDが点灯した状態を維持すること
- ✅ すべてのLEDが同時に消灯すること
- ✅ 点滅周期が左右で均一であること
- ✅ 1分間60〜120回の範囲に収まること


特に見落としやすいのが「流れた後に全体が点灯状態になること」という条件です。格好よさを追求した結果、流れるだけで全体点灯に至らない製品では車検をパスできません。


また、シーケンシャルウインカーの多くはLEDを採用しているため、前述のハイフラ対策が必要になるケースもあります。車検時に検査員の判断が分かれやすいパーツでもあるため、Eマーク取得品を選び、購入時の認証資料を持参しておくと安心です。


後付けでシーケンシャルウインカーを装着したいライダーには、スフィアライト「スターシグナル」(12,100円・Eマーク50R取得)やデイトナ「D-Light RAY」(17,600円・IP67防水・国内ECE認証取得)など、信頼できるメーカーの車検対応品が揃っています。購入前に必ずEマーク取得の有無を確認しましょう。


参考:2025年版バイク用シーケンシャルウィンカー完全ガイド|車検・保安基準・おすすめ製品(ナップス


LEDウインカーのバイク車検で意外と見落とされる取付位置と光量の落とし穴

「保安基準適合品を買ったから安心」と思って取り付けたウインカーが、取付位置や光量の問題で車検に落ちるケースは珍しくありません。これは痛いですね。


まず取付位置について整理しましょう。バイクのウインカー保安基準では位置に関して以下が定められています。


| 🔧 箇所 | 📏 規定 |
|---------|---------|
| フロントウインカー(最内縁の間隔) | 240mm以上離れていること |
| リアウインカー(発光面中心の間隔) | 150mm以上離れていること |
| 取付高さ | 地上2.3m以下 |
| 左右の対称性 | バイクの中心面に対して左右対称 |
| 視認範囲 | 内側方向20°・外側方向80°から視認できること |


純正位置にそのままバルブを交換するだけなら問題はありません。しかし、社外のショートフェンダーへの変更やカスタムミラーへのウインカー内蔵など、位置が変わるカスタムを行った場合は上記の数値を満たしているか確認が必要です。


次に光量についてです。保安基準では「10W以上60W以下」と定められており、昼間に100m先からでも点滅が視認できる明るさが必要とされています。100mという距離は、ちょうど400mトラックの直線1区間の長さに相当します。


LEDに換装すると全般的に明るくなりますが、「爆光LED」や「超高輝度タイプ」をスモークレンズと組み合わせると、透過率の低下によって逆に光量不足になる場合があります。一方で眩しすぎると判断された場合も検査員の裁量でNGになることがあります。光量に注意すれば大丈夫です。


また、「ウインカーポジション(常時点灯状態)」については、車両の年式によって保安基準が異なります。平成18年(2006年)1月1日以降に製造されたバイクでは、ポジションランプに使用できる色が「白色または淡黄色」に限定されており、フロントウインカーをオレンジ点灯でポジション化することはNGとなっています。


見落としがちな取付角度も重要です。ウインカーの発光面が下を向きすぎていたり、内側に傾きすぎていたりすると、視認範囲の基準(内側20°・外側80°)を満たせず不合格になります。取り付け後は前方・後方・斜め方向からの見え方を必ず確認しましょう。


参考:バイクのウインカーの保安基準と車検に通る条件(光量・取付位置・視認角度の詳細)
https://clicccar.com/2021/04/19/1074684/


参考:国土交通省「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」第137条(方向指示器の灯光の色・明るさ等の正式基準)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokukokuji/saikoku_137_00.pdf


LEDウインカー車検対策で見落としやすい「ハーネス接続ミス」とインジケーター問題

LEDウインカーの車検失敗事例を調べると、「取り付け自体は完璧だったのに、走り出したら片側と逆方向のウインカーが点いていた」という話が出てきます。これはインジケーターランプの配線構造に起因する、バイク特有の落とし穴です。


国産の旧いバイク(主に2000年代以前のモデル)の多くは、左右のウインカーインジケーターが1つのランプで共用されています。この仕組みでは、ウインカーを操作した側のウインカーから電流が流れ、インジケーター経由で逆側のウインカーにも電圧がわずかにかかります。ハロゲンバルブの場合は電圧降下で点灯しないため問題になりませんでした。


しかしLEDは効率が高く、わずかな電圧でも点灯してしまいます。つまり、右のウインカーを操作しているのに左のウインカーも薄く点灯する、あるいは両方が同時に点滅する「ハザード状態」になるのです。この状態では車検はもちろん、公道走行でも方向指示の役割を果たせません。


対処法は、整流ダイオード(逆流防止)が組み込まれたハーネスをメーターのインジケーターランプ配線に割り込ませることです。これで片方のLEDへの電流逆流を防げます。部品代は数百円〜1,000円程度とリーズナブルです。


インジケーターが左右独立している(2灯タイプの)バイクは問題ありません。自分のバイクがどちらのタイプか確認するのが最初のステップです。


車検前のチェックリストとして以下を頭に入れておきましょう。


- 🔲 ウインカーが正しく橙色に点灯するか
- 🔲 点滅速度が目視で明らかに速すぎ・遅すぎではないか(1分間60〜120回)
- 🔲 左右片方ずつ点灯した際、逆方向のウインカーが反応していないか
- 🔲 ハザードスイッチで左右が揃って点滅するか
- 🔲 Eマーク品の場合、認証番号が確認できる状態か
- 🔲 レンズに割れ・欠けがないか
- 🔲 取付ネジが緩んでいないか、左右の高さが揃っているか


このリストを車検2週間前には確認しておくのが理想です。仮に問題を発見しても、修正・部品手配の時間的余裕ができます。


純正LEDウインカー搭載の新しいモデルをカスタムする場合は、ハーネス問題が起きないケースが多いですが、組み合わせによってはハイフラが起きることもあります。社外LEDへの交換後は必ず点灯確認をセットで行うのが基本です。




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