

US仕様のメーターはマイル表示で燃費計算を間違えると大損します。
V-MAX1200 US仕様は、ヤマハが1985年にアメリカ市場向けに開発したフラッグシップモデルです。当時、ヤマハは日本や欧州では人気を得ていましたが、北米市場では苦戦していました。
参考)Vmax1200(1FK~) -since 1985- - …
そこでアメリカのヤマハに「どんなバイクが欲しいか」と尋ねたところ、「とにかくめちゃくちゃ速いマッスルなやつ」という回答があり、このコンセプトから生まれたのがV-MAX1200です。ゼロヨン10秒を切る加速性能を目標に設計されました。
参考)ヤマハ屈指の名車「Vmax1200」。所有者だから語れるVm…
US仕様は143馬力を発揮するフルパワーモデルで、最高速度は約235〜240km/hに達します。エンジンは1,198cc水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒で、最大トルクは12.4kgm/7,500rpmという当時としては驚異的な数値でした。Vブーストシステムという独自の吸気機構を搭載しており、6000rpmから徐々に開き、8500rpmで全開になります。
参考)Vmax1200の最高速と馬力・トルクからみるVブースト効果…
これは前後に配置されたV4エンジンだからこそ可能となった仕組みです。
最も大きな違いは出力です。US仕様が143馬力なのに対し、国内仕様は排気量規制により97馬力に抑えられています。
トルクもUS仕様の12.4kgm/7,500rpmに対し、国内仕様は11.3kgm/6,000rpmです。国内仕様にはVブーストシステムが搭載されていないため、中高回転域での爆発的な加速が体験できません。これは燃費に優しいですが、V-MAXの真骨頂である「魔神の加速」を味わえないということですね。
参考)今更聞けないV-Maxのあれこれ&こんなMaxは買ってはいけ…
メーター表示も大きな相違点です。US仕様はマイル表示で、距離計もマイル単位でカウントされます。
参考)https://ameblo.jp/macaroni673/entry-12471761140.html
1マイルは約1.6kmなので、メーターが100マイルを示していても実際には160km走行しています。この換算を忘れると燃費計算を大幅に誤ることになり、「燃費が異常に悪い」と勘違いしてしまいます。
外観では、エンブレムやマフラーエンドの排気口径が異なります。国内仕様は排気口が小さく、メーターは180km/h表示です。US仕様を選ぶ際は型式番号を確認しましょう。初期型US仕様は1FK/1UT、二型は2WE/3JP1という型式です。
参考)V-MAXの逆輸入車と国内車の見分け方は、どうすればいいので…
US仕様の心臓部は1,198cc水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒エンジンで、最高出力143PS/9,000rpm、最大トルク12.4kgm/7,500rpmを発生します。車体サイズは全長2,300mm×全幅795mm×全高1,160mm、装備重量は274kgです。
Vブーストシステムが最大の特徴で、6000rpmから徐々に作動開始し、8500rpmで全開となります。これによりキャブレターが前後に配置されたV4エンジンならではの爆発的な加速が生まれます。
イグニッションをオンにすると「ウィーン」というVブーストのチェック音が聞こえ、その後「カチカチカチ」と燃料ポンプの動作音が続きます。
燃費は街乗りで10km/L前後、一般的な走行では14〜16km/Lです。ただしUS仕様は距離計がマイル表示なので、9〜10マイル/Lと表示されます。タンク容量は15Lのため、実質的な航続距離は約180km程度と短めです。ハードな走行では8km/L台まで悪化することもあります。
型式による違いも把握しておきましょう。初期型(1985〜1986)は1FK/1UTで143馬力、二型(1987〜1989)は2WE/3JP1で同じく143馬力です。2003年以降の最終型は排ガス規制(EPA Class3)対応のため135馬力に抑えられました。
V-MAX1200はカスタムパーツの豊富さも魅力の一つです。マフラーは最も人気のあるカスタムパーツで、OVERマフラーやSP忠男スーパーコンバットマフラーが定番です。排気音が迫力満点になり、見た目のインパクトも大幅に向上します。
ブレーキ系のアップグレードも効果的です。フロントにブレンボキャリパーを装着すると制動力が飛躍的に向上し、274kgの車重を安心して止められるようになります。
社外マスターシリンダーと組み合わせればタッチもさらに改善されますね。
フレーム補強とサスペンション関連では、アクティブ製のアルミサブフレームが人気です。一般的なA6063材ではなく、抗張力・耐力・せん断強度に優れたA7N01(CZ5D)アルミを使用し、バフ加工された美しい表面とリブをもった独自のパイプ形状が特徴です。ボルトオン設計なので車体側への加工が不要なのも魅力です。
参考)https://www.monotaro.com/s/q-v%252Dmax1200%20%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%A0/
冷却系では、サイドオイルクーラーの追加が効果的です。夏場の渋滞や高速走行時の油温上昇を抑え、エンジンの寿命を延ばせます。
外装系では、デイトナ製メーターバイザーやワイズギア製クリアウインカー&テールランプが人気で、ドレスアップ効果が高いですね。キャリアキットやアシストグリップ、バックレストを組み合わせれば積載性能とタンデム性能も向上します。
V-MAX1200 US仕様は、圧倒的な加速と独特のVブーストを体感したい人に最適です。国内仕様の97馬力では味わえない143馬力のフルパワーと、6000rpm以上で炸裂するVブーストの快感は、このバイクでしか得られません。
「とにかく速いバイクに乗りたい」という欲求を満たしてくれます。
マイル表示メーターに抵抗がない人にも向いています。距離の換算(1マイル=約1.6km)に慣れれば問題ありませんが、常にキロメートルで把握したい人には煩わしいかもしれません。燃費計算や走行距離管理で換算作業が発生するデメリットがあります。
メンテナンスを厳守できる人にも適しています。US仕様は高出力のため、エンジンオイル管理(4L程度を定期交換)、キャブレター調整、電装系点検が重要です。
参考)VMAX1200が壊れやすいのは本当?中古購入時の注意点まと…
放置するとピックアップコイルやスタータークラッチなどの電装系部品が劣化します。
年間維持費20〜40万円を負担できる経済力も必要です。車検費用、保険料、燃料代(10〜16km/L)、消耗品交換費用(タイヤ前後5〜8万円、ブレーキパッド前後3〜5万円など)がかかります。タンク容量15Lで航続距離約180kmと短いため、頻繁な給油も覚悟しておきましょう。
中古購入で最も重要なのは整備履歴の確認です。エンジンオイル交換頻度、キャブレター清掃歴、ピックアップコイルやスタータークラッチなどの電装系部品のメンテナンス状況を必ずチェックしてください。
V-MAX1200は頑丈なエンジンを持っていますが、メンテナンスを怠ると耐久性が大幅に低下します。
走行距離の真偽を見抜く技術も必要です。車検証に総走行距離が記載される前から販売されていた車両が多く、メーターの数値はあてにならないことがあります。ブレーキやタイヤの減り具合、フレームの錆や傷、エンジンの異音やオイル漏れで実際の使用状況を判定しましょう。
マイル表示メーターの車両は特に注意が必要です。US仕様だけがマイル表示で、その場合でもマイルとキロメートルの両方が表示されています。
参考)V-MAXの逆車のマイルメーターの距離計はマイル表示ですか?…
メーター交換歴がないかも確認してください。
型式番号で仕様を確認することも重要です。US仕様の代表的な型式は1FK/1UT(初期型143馬力)、2WE/3JP1(二型143馬力)、3JP-4/7/9(三型143馬力)、3JP-C/F(四型143馬力)などです。カナダ仕様(145馬力)やカリフォルニア仕様(135馬力)と混同しないようにしましょう。
信頼できるショップで購入すれば、これらのチェックポイントを代行してくれるため安心です。
年間維持費は車両の状態や乗り方により20〜40万円程度です。内訳は車検費用(バイクの場合、法定費用と整備費用で数万円程度)、保険料、燃料代、消耗品交換費用、予防整備費用などです。
燃料代は実燃費12〜14km/L(ハードな走行では8km/L台)とタンク容量15Lから計算すると、年間走行距離や乗り方次第で大きく変動します。
消耗品交換費用も無視できません。エンジンオイルは4L程度必要で、年2回交換として年間2万円程度、タイヤ交換は前後セットで5〜8万円、ブレーキパッドは前後で3〜5万円が目安です。バッテリー交換は2〜3年に1度で1〜2万円程度かかります。
キャブレター車両のため燃料系統管理に注意が必要です。長期間乗らない場合はガソリンタンクを満タンにして燃料劣化を防ぎ、可能であればキャブレターのガソリンを抜いておきましょう。
年に1回程度のキャブレター清掃で始動性や燃費悪化を防げます。
US仕様特有の注意点として、マイル表示の換算ミスによる燃費誤認があります。距離計が100マイルを示していても実際には160km走行しているため、1.6倍換算を忘れないでください。換算を誤ると「燃費が異常に悪い」と勘違いし、不要な修理に費用をかけてしまう可能性があります。
V-MAXの燃費計算方法とメンテナンスのコツ - がれーじAk!rA
上記リンクには、マイル表示メーターの正しい燃費計算方法と、長期保管時の燃料系統管理の詳細が記載されています。

ヤマハ用 V-MAX VMAX 1200 V-MAX1200 VMAX1200 オートバイアクセサリーハンドルハンドグリップハンドルバーエンドキャップ (色 : Blue blue black, サイズ : 1)