

バーエンドミラーを好みで選ぶと、保安基準で落ちるリスクがあります。
2016年に日本で発売されたXSR900は、型式がEBL-RN46Jで原動機型式はN703Eです。MT-09のエンジンをベースに、ネオレトロデザインを纏ったストリートファイターとして登場しました。排気量は845ccまたは888ccの3気筒エンジンを搭載し、電子制御によるトラクションコントロールやABSが標準装備されています。
この年式はカスタムベースとして人気が高く、カフェレーサーやスクランブラー風にカスタムするユーザーが多数います。純正状態でもスタイリッシュですが、カスタムパーツの選択肢が豊富なため、自分好みの1台に仕上げやすいのが魅力です。中古市場では75〜115万円程度で流通しており、走行距離2万km前後の個体が中心です。
ただし、2018年以降のモデル(2BL-RN56J)や2022年以降の新型(8BL-RN80J)とは型式が異なるため、カスタムパーツを購入する際は必ず適合を確認する必要があります。型式が異なるとマフラーやカウルなどの主要パーツが取り付けられない場合があるため、車検証の記載内容を事前にチェックしておきましょう。
参考)XSR900カスタム6選!80年代を再現?カフェレーサーを目…
XSR900のカスタムは大きく分けて「カフェレーサー」と「スクランブラー」の2つの方向性があります。カフェレーサースタイルでは、セパレートハンドルやビキニカウル、シングルシートなどを組み合わせて1960〜70年代の英国カフェレーサーを再現します。一方、スクランブラースタイルではアップハンドルやブロックタイヤ、アンダーガードなどでオフロード風の見た目に仕上げる手法が人気です。
参考)XSR900カスタムカフェレーサー化!年式別パーツ選びから費…
どちらのスタイルでも、まずは外装パーツから手を付けるのが一般的な流れです。バーエンドミラーやフェンダーレスキット、マフラー交換など、比較的作業難易度が低く見た目の変化が大きいパーツから始めると、モチベーションを保ちながらカスタムを進められます。
参考)https://bikereturns.com/xsr900_uncool/
カスタム費用は段階によって大きく変わります。予算10万円なら、バーエンドミラー・フェンダーレス・マフラーエンド交換で基本的な見た目の変化が得られます。30万円あればセパハンキット・ビキニカウル・シート変更まで可能になり、50万円以上ならフルエキマフラー・LED化・バックステップまで視野に入ります。70万円を超える本格カスタムでは、サスペンション・ホイール・エンジンパーツまで交換する人もいます。
カスタムパーツを選ぶ際、最も注意すべきは保安基準です。251cc以上の車両は車検があるため、保安基準を満たさないパーツを装着すると車検に通らず、公道走行ができなくなります。250cc以下の車両でも保安基準は適用されるため、違反状態で走行すると交通取締の対象になります。
参考)【違法?合法?】あなたの愛車は大丈夫? カスタムを楽しむため…
ミラーは2007年1月1日以降に製造されたバイクでは左右両側への装着が必須で、鏡面面積は69cm²以上が必要です。円形ミラーの場合は直径94mm以上150mm以下という規定があり、バーエンドミラーのような小型ミラーでもこの基準を満たさなければなりません。鏡面が割れていたり曇っていたりする状態も車検NGです。
参考)https://www.tanax.co.jp/wp/wp-content/uploads/2025/06/mirror_2.pdf
マフラーはJMCA認証品または政府認証品を選ぶのが確実です。認証されていないマフラーは騒音規制値をオーバーする可能性があり、車検に通らないだけでなく、騒音による罰則の対象にもなります。また、純正O2センサーに対応していないマフラーを装着すると、エンジン警告灯が点灯したり燃調が狂ったりするトラブルが発生します。違う年式のマフラーを購入するとO2センサーの径が合わないケースもあるため、必ず2016年式RN46J用の適合品を選びましょう。
参考)xsr900(2016)のマフラー交換をしようと思ったのです…
ウィンカーは発光面積が1つあたり7cm²以上必要で、点滅間隔は毎分60〜120回の範囲に収める必要があります。取り付け位置にも細かい規定があり、フロントの最内縁は240mm以上、リアの発光面中心は150mm以上離さなければなりません。LED化や小型ウィンカーへの交換時は、これらの基準を満たす製品を選ぶことが大切です。
参考)【違法?合法?】あなたの愛車は大丈夫? カスタムを楽しむため…
2016年式XSR900(EBL-RN46J)用のマフラーは、フルエキゾーストとスリップオンの2種類があります。フルエキはエンジンから出口までを丸ごと交換するタイプで、排気効率の向上と大幅な軽量化が期待できます。一方、スリップオンはサイレンサー部分だけを交換するタイプで、フルエキより安価で取り付けも容易です。
人気ブランドとしては、MIVV ExhaustのOVALやX-M5がよく選ばれています。価格は約17〜25万円で、JMCA認証を取得した車検対応モデルもラインナップされています。STRIKER製の「INTER MODEL」SCフルエキOFF-Type Bは、2016〜2017年モデルにも適合が追加され、純正O2センサーに対応しているため安心して使えます。
価格は税別20.5万円からです。
参考)☆適合追加のお知らせ☆2016~2017モデル XSR900…
その他、SP忠男製やTERMIGNONI製のフルエキも音質や見た目の変化が大きく、カスタム車両でよく見かけます。サウンドは好みが分かれるため、可能であれば実際の音を聞いてから選ぶと後悔しません。YouTubeなどで始動・サウンドチェック動画を確認するのも有効です。
マフラー交換時の注意点は、年式違いのマフラーを購入しないことです。たとえば2021年式MT-09用のマフラーを2016年式XSR900に取り付けようとすると、O2センサーの径が合わずエラーが出るケースがあります。購入前に必ず適合車種と型式を確認し、不安な場合はショップに相談しましょう。
セパレートハンドル(セパハン)への交換は、XSR900をカフェレーサー風に仕上げる定番カスタムです。セパハンキットはトップブリッジとハンドルがセットになった製品で、ハンドルポスト部に取り付けるタイプが主流です。高さ調整機能付きのモデルなら、自分の体格に合わせてポジションを微調整できます。
汎用セパハン(φ50mm)を使う方法もありますが、メーターステーやスペーサーの加工が必要になるため、DIYに慣れていない人はショップに依頼するのが無難です。セパハン化に伴ってブレーキマスターをラジアルタイプに交換するケースも多く、YSP大分の施工例ではZEAT製セパハンとNISSYNラジアルマスターの組み合わせが紹介されています。
セパハン化すると前傾姿勢が強くなり、見た目はスポーティになりますが、長距離ツーリング時の疲労は増加します。街乗りメインなら問題ありませんが、ツーリング派の人は慎重に検討する必要があります。バックステップと組み合わせれば、よりレーシーなライディングポジションが完成しますが、総額は30万円以上かかることも珍しくありません。
バーエンドミラーへの交換も人気カスタムの一つです。ただし、保安基準を満たさない小型ミラーを選ぶと車検に通らないため、鏡面面積69cm²以上の製品を選ぶ必要があります。デザイン重視で選んだミラーが基準を満たさないケースがあるので、購入前にスペックを確認しましょう。
カスタム後の維持費や保険料の変化も見落としがちなポイントです。大幅な改造を行うと車両価値が変動し、任意保険の車両保険金額を見直す必要が出てきます。カスタムパーツの合計金額が50万円を超える場合、保険会社に申告しないと事故時に十分な補償が受けられない可能性があります。
また、カスタム車両を手放す際のリセールバリューにも注意が必要です。一般的にカスタム車両は純正車両より査定額が下がる傾向にあり、特に極端な改造を施した車両は買い手が限られます。将来的に売却を考えているなら、純正パーツを保管しておき、いつでも戻せる状態にしておくのが賢明です。
フェンダーレス化は見た目がスッキリしますが、雨天走行時に背中への泥はねが増えます。純正リアフェンダーは泥除けとしての機能も果たしているため、見た目と実用性のバランスを考える必要があります。フェンダーレスキットは1〜3万円程度で、比較的簡単に取り付けできるため初心者向けのカスタムですが、日常的に雨天走行が多い人には向きません。
カスタムの順番も重要です。先にマフラーやセパハンを購入してから車検対応品でないことに気づき、買い直すケースが散見されます。特に2016年式は現行モデルと型式が異なるため、適合情報をしっかり確認してから購入しましょう。カスタム計画を紙に書き出し、予算と優先順位を整理してから進めると失敗を減らせます。
最も多い失敗は、型式を間違えてパーツを購入してしまうことです。2016年式はEBL-RN46Jですが、2018年式は2BL-RN56J、2022年式以降は8BL-RN80Jと型式が異なります。ネット通販で「XSR900用」と書かれていても、年式が異なれば装着できないケースがあるため、商品説明の適合表を必ず確認しましょう。返品や交換に応じてもらえないショップもあるため、購入前の確認が重要です。
車検に通らないパーツを装着してしまう失敗も頻発しています。バーエンドミラーやウィンカーなどの灯火類は、デザイン重視で選ぶと保安基準を満たさないことがあります。車検の際に指摘されて純正に戻すか、適合品を買い直すことになり、無駄な出費が発生します。最初から車検対応品やJMCA認証品を選んでおけば、こうしたトラブルは避けられます。
セパハン化やバックステップの装着で、ライディングポジションが体に合わず後悔するケースもあります。カスタムショップや試乗会で実際にまたがってみて、自分の体格で無理なく乗れるか確認するのが理想です。特に身長が低い人や高齢のライダーは、極端な前傾姿勢が腰痛や手首の痛みを引き起こすことがあります。
マフラー交換後にエンジン警告灯が点灯し、燃調不良で走行に支障が出る失敗もあります。これは純正O2センサーに対応していないマフラーを選んだことが原因です。対策としては、商品説明に「純正O2センサー対応」と明記されているマフラーを選ぶか、購入前にショップに確認することです。
実際の施工例として、YSP大分が手がけたXSR900セパハンカスタムがあります。この車両ではZEAT製セパハンにNISSYNラジアルマスター、K-FACTORY製バックステップ、SP忠男製フルエキマフラーを組み合わせ、ウィンカーもポジション付きの小型タイプに変更しています。フェンダーレス化も施され、テールランプはウィンカー兼用の車検対応品に交換されています。
この施工例のポイントは、すべてのパーツが車検対応品で統一されていることです。ブレーキカップもスモークタイプで統一され、ETCアンテナも専用ステーを製作してスマートに配置されています。
見た目と実用性を両立させた好例と言えます。
別の施工例では、2016年式XSR900をカフェレーサー風にワンオフカスタムした事例もあります。こちらはビキニカウルやシングルシート、ショートフェンダーなどでクラシックな雰囲気を強調しています。カスタムの方向性によって選ぶパーツが大きく変わるため、まずは完成イメージを明確にしてから取り掛かることが成功の秘訣です。
参考)妄想.JP
参考リンクとして、保安基準の詳細を確認したい場合はこちらのWebike記事が役立ちます。
【違法?合法?】あなたの愛車は大丈夫? カスタムを楽しむ時に注意したい「保安基準」
また、STRIKER公式サイトではXSR900用マフラーの適合情報と装着例が詳しく掲載されています。
STRIKER 2016~2017モデル XSR900 適合追加のお知らせ

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