

ファイナルエディションは値上がりしない。
CB1300スーパーフォアが生産終了となった最大の理由は、2022年11月施行の令和2年排出ガス規制への対応コストです。ホンダは1992年から30年にわたってCB1300シリーズを販売してきましたが、新規制に適合させるための開発投資が難しいと判断しました。
排ガス規制への適合には、エンジンの大幅な再設計が必要です。触媒の大型化、燃料噴射システムの刷新、ECUの全面的な書き換えなど、投資額は数億円規模になります。ネイキッドバイク市場の縮小も重なり、採算が取れないと判断されたということですね。
加えて、大型ネイキッドバイクの需要自体が減少傾向にありました。若年層は軽量なスポーツバイクを好み、ベテランライダーはアドベンチャーツアラーへ移行する傾向が顕著です。グローバル市場でも、ネイキッドより多機能なツアラーやアドベンチャーモデルの販売が伸びています。
ホンダは2022年1月にファイナルエディションを発表し、同年中に生産を終了しました。30年の歴史に幕を下ろす形となりましたが、CB1300は日本のネイキッドバイクの象徴として多くのライダーに愛され続けています。
ホンダ公式のCB1300生産終了に関するニュースリリースでは、生産終了の経緯と感謝のメッセージが掲載されています。
ファイナルエディションには、通常モデルにはない専用装備が多数採用されています。最も目を引くのが「キャンディークロモスフィアレッド」という専用カラーリングで、深みのある赤色とブラックのツートンカラーが特徴です。タンクには「Final Edition」のロゴが刻まれています。
機械的なスペックは通常のCB1300SFと同じです。排気量1,284ccの水冷4ストローク直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力110PS/7,250rpm、最大トルク12.0kgf・m/5,500rpmを発揮します。車両重量は266kg、燃料タンク容量は21リットルです。
専用パーツとして、以下の装備が標準で付属します。
ブレーキはフロントにデュアルディスク、リアにシングルディスクを採用。
ABSは全車標準装備です。
サスペンションはフロントが41mmの倒立フォーク、リアがプロリンクを採用しています。
エンジンの特性は、低回転域から力強いトルクを発生させる設計です。街乗りでも扱いやすく、高速道路での巡航も快適にこなせます。
つまり万能型のエンジンということですね。
2025年12月時点でのファイナルエディションの中古価格は、状態の良い車両で130万円から160万円程度です。新車価格が159万5,000円だったことを考えると、ほぼ新車価格に近い水準で取引されています。走行距離1,000km未満の極上車では170万円を超える事例もあります。
中古市場での価格帯を整理すると、以下のようになります。
📊 走行距離別の価格目安
通常のCB1300SFと比較すると、ファイナルエディションは20万円から30万円ほど高値です。専用カラーリングと希少性がプレミアム価格を生んでいます。生産終了から3年が経過しても価格が下がらないのは、需要が根強いことの証明です。
ただし、今後さらに値上がりするかは不透明です。バイクのコレクション市場では、限定モデルでも必ずしも値上がりするとは限りません。実用車として乗り続けられる個体は走行距離が増え、価値が下がる可能性もあります。
購入を検討する際は、車両のコンディションを最優先で確認しましょう。メンテナンス記録の有無、転倒歴の確認、エンジンの異音チェックは必須です。ファイナルエディションとはいえ、整備状態が悪ければ後々の修理費用がかさみます。
Goo Bikeの中古車検索で、実際の在庫状況と価格を確認できます。
ファイナルエディションと通常モデルの違いは、主に外観とブランド価値にあります。
機械的な性能差はありません。
エンジン、フレーム、サスペンション、ブレーキなど、走りに関わる部分は通常モデルと同一です。
外観面での主な違いを表にまとめました。
| 項目 | ファイナルエディション | 通常モデル |
|---|---|---|
| カラーリング | キャンディークロモスフィアレッド専用 | 複数色から選択可 |
| フロントフォーク | ゴールドカラー | シルバー |
| スイングアーム | ブラックアルマイト | 標準仕上げ |
| エンブレム | Final Editionロゴ | 標準ロゴ |
| 付属品 | 専用オーナーズマニュアル | 通常マニュアル |
つまり見た目と所有する満足感の違いということですね。
実用面では、どちらを選んでも走行性能は変わりません。街乗りでの扱いやすさ、高速道路での安定性、コーナリング性能など、すべて同じです。燃費も公称値で23.5km/L(60km/h定地走行時)と共通しています。
ファイナルエディションを選ぶ意味は、CB1300の最終モデルを所有するという満足感です。限定生産であることや、30年の歴史を締めくくるモデルという付加価値を重視するなら、ファイナルエディション一択になります。
一方で、実用車として長く乗り続けたいなら、通常モデルでも十分です。中古価格が20万円以上安いため、その分をカスタムパーツや整備費用に回せます。転倒時のダメージを考えると、通常モデルの方が気兼ねなく乗れるという意見もあります。
ファイナルエディションを購入する際は、まず車両の整備履歴を必ず確認しましょう。定期点検記録簿が揃っているか、純正部品で整備されているか、オイル交換の頻度は適切かなどをチェックします。記録簿がない車両は、どんなに外観が綺麗でも避けるのが無難です。
転倒歴の確認も重要です。バイクは一度転倒すると、フレームやエンジンケースに見えないダメージが残る可能性があります。カウルの傷や塗装の色ムラ、ステップやレバーの擦れ跡などから、転倒の有無を推測できます。
販売店に転倒歴を直接尋ねることも忘れずに。
エンジンの状態確認では、以下の点をチェックします。
🔧 エンジンチェック項目
試乗できる場合は、加速時のパワー感やギアの入り具合も確認しましょう。特に1速から2速へのシフトアップ時に引っかかりがないか、クラッチの遊びは適切かなどをチェックします。
中古車購入時の落とし穴として、保証内容の確認を怠ると後悔します。販売店によって保証期間や保証範囲が大きく異なるため、購入前に必ず確認が必要です。エンジンやミッション、電装系のトラブルは修理費用が高額になるため、最低でも3ヶ月の保証が付いている店舗を選びましょう。
購入後のメンテナンス費用も見積もっておくべきです。CB1300は大型バイクのため、タイヤ交換で前後合わせて5万円程度、車検費用で10万円前後かかります。年間の維持費を考えると、保険料や税金を含めて20万円から30万円は必要です。
ホンダの純正オーナーズマニュアルで、メンテナンススケジュールや点検項目を事前に確認できます。

BLESS R's CB1300SF カーボン フロントフェンダー ノーマル タイプ 塗装済み品 CB1300 スーパーフォア