アクラポビッチ マフラーをBMWに付ける前に知るべきこと

アクラポビッチ マフラーをBMWに付ける前に知るべきこと

アクラポビッチ マフラーをBMWに付ける全知識

アクラポビッチマフラーは「全部レース専用で公道では使えない」と思っているライダーが、実は車検対応モデルを見逃して損しています。


この記事でわかること
🏍️
JMCA認証モデルの見分け方

品番末尾「JPA」のJMCA認証品なら公道・車検OK。BMW S1000XRやR1300GSなど人気モデルにも対応済み。

⚖️
純正比マイナス6.7kgの軽量化

S1000RR用エボリューションラインは純正10.8kgに対しわずか4.1kg。走りの質感が大きく変わる理由がここにある。

⚠️
レース専用品を公道で使うリスク

JMCA非認証マフラーを公道で使うと整備不良で違反点数2点+反則金7,000円、さらに最大30万円の罰金リスクも。


アクラポビッチのBMW対応マフラーで知っておくべき「JMCA認証」の仕組み



アクラポビッチのマフラーを調べると、商品ページに「一般公道使用不可」と書かれた製品が多数並んでいます。この表記を見て「アクラポビッチは公道では使えないブランドだ」と判断してしまうライダーは少なくありません。


実はそれは間違いです。


アクラポビッチには、日本の公道で合法的に使える「JMCA政府認証マフラー」のラインナップが用意されています。JMCA(全国二輪車連合会)とは、加速騒音・近接騒音・排出ガス(CO / HC / NOx / NMHC)の測定試験を実施し、厳しい規制をクリアしたマフラーのみに認証プレートの貼付を許可する機関です。このプレートが付いている製品は、BMW S1000XRやR1300GSのような車検が必要な大型バイクでも問題なく使用できます。


見分け方は品番にあります。


JMCA認証品は品番の末尾に【JPA】という文字が入っています。たとえばBMW S1000XR用の品番「S-B10SO13-HZCJPA」がその一例です。これに対し、末尾がJPAでない製品はレース専用品となり、日本の公道では使用できません。購入前に必ず品番の末尾を確認することが基本です。


また、欧州向けにはEマーク(EC Type-approval)適合品も存在します。Eマーク付きの製品は欧州の厳しい騒音・排ガス規制(EURO1〜EURO5)をクリアしており、日本の車検にも対応しているとされています。正規販売店(株式会社プロト、ACV)で購入する場合は、この点もあわせて確認するとよいでしょう。


アクラポビッチかどうかよりも、JPAかどうかが条件です。


BMW用のJMCA認証マフラーとして現在ラインナップが確認できる主なモデルは以下の通りです。


| モデル名 | タイプ |
|---|---|
| BMW R1300GS | スリップオンライン |
| BMW S1000XR | スリップオンライン |
| BMW F900R / F900XR | スリップオンライン |
| BMW G310R / G310GS | スリップオンライン |
| BMW R12 nineT | スリップオンライン |


このリストは随時更新されており、2024年以降も新モデルへの対応が続いています。最新の適合情報は正規輸入代理店のWebサイトで確認するのが確実です。


参考リンク(JMCA認証品のBMW対応モデル一覧と品番確認ができます)。
JMCA政府認証マフラー ラインナップ|AKRAPOVIC プロト公式


アクラポビッチのBMW向けスリップオンとフルエキの違いと選び方

アクラポビッチのBMW用マフラーには、大きく分けて「スリップオンライン」と「レーシングライン(フルエキゾースト)」の2種類があります。どちらを選ぶかで、費用・効果・車検対応の可否が変わってくるため、事前に整理しておくことが重要です。


スリップオンラインはサイレンサー単体、もしくはリンクパイプが付属するタイプで、純正のエキゾーストパイプはそのまま流用します。純正触媒もそのまま使うため、排ガス証明書は不要です。取り付け作業も比較的シンプルで、バイクの整備に慣れたライダーであれば自分でも取り付けられるケースが多いです。


価格帯はBMW S1000RR用スリップオンで17万円台〜25万円台が中心です。カーボンエンドサイレンサーやチタンサイレンサーなど、素材によって価格が変わります。JMCA認証品は同等の非認証品より若干高めになることもありますが、公道でも安心して使えるメリットがあります。


レーシングライン(フルエキゾースト)は、ヘッダーパイプからサイレンサーまでを全て交換するフルエキゾーストタイプです。アクラポビッチ製の触媒を使用するため排ガス証明書が付属します。パフォーマンスは最大限に引き出せますが、価格はスリップオンより大幅に上がり、BMW S1000RR用のエボリューションライン(チタン)は税込で40万円を超える製品も存在します。


フルエキの大きな魅力は軽量化です。


たとえばBMW S1000RR(2019〜)用のエボリューションライン チタンでは、純正マフラー重量10.8kgに対してアクラポビッチは4.1kgという驚異的な数値を実現しています。差し引き約6.7kgの軽量化です。これはペットボトル(500ml)を13本分一気に減らすようなイメージです。バイクの車体重量が変わることで、コーナリングのレスポンスや加速感にも違いが出てきます。


サーキット走行をメインに考えるならフルエキ、日常使いや公道ツーリング中心ならJMCA認証スリップオンが現実的な選択肢です。


アクラポビッチ マフラーをBMWに付けたときの「サウンド」と「音量」の実態

アクラポビッチに交換したBMWのサウンドは、ノーマルとは別物の変化をもたらします。BMW S1000RRのようなインライン4エンジンでは、高回転域でのシャープな金属音と低速のドロドロした重低音が組み合わさった独特の音質になるのが特徴です。R1250GSやR1300GSなどのボクサーエンジン搭載モデルでは、フラットツインならではのパルス感のある歯切れのいいサウンドになります。


「本当に車検対応の音?」と驚く声が多いのが現実です。


実際、YouTube上でBMW S1000XRにJMCA認証のアクラポビッチを装着した動画(プロトツーリング部 252回)には、その迫力あるサウンドに対して「これで車検通るの?」というコメントが多数寄せられています。JMCA認証品といえど、純正マフラーとは明らかに異なる音量・音質を持っているのは事実です。


ただし、ここで注意が必要な点があります。


音量の規制値には「近接騒音」と「加速騒音」の2種類があり、JMCA認証品はどちらの試験もクリアしています。純正に比べて音が大きくても、規制値の範囲内に収まっているということです。車検時に問題になることは原則ありませんが、住宅街や早朝・深夜の走行時は周辺住民への配慮も忘れずにしたいところです。


なお、JMCA認証マフラーには「JMCAプレート」が取り付けられています。このプレートに刻印されたエンジン型式と自分のバイクのエンジン型式が一致していることを購入前に必ず確認しておきましょう。型式が合わない製品を取り付けた場合は、たとえJMCA認証品であっても車検を通過できないリスクがあります。型式が条件です。


参考リンク(BMW S1000XR向けJMCA認証アクラポビッチのサウンドと詳細が確認できます)。
#252 BMW S1000XR 車検対応アクラポビッチマフラー登場!|プロトツーリング部


アクラポビッチ マフラーがBMWに高価な理由—スロベニア発の製造品質

アクラポビッチのマフラーは、BMW S1000RR用スリップオンでも17〜25万円、フルエキになると40万円を超えるものも存在します。「なぜこんなに高いのか」と感じる方も多いでしょう。その理由を知ると、価格への納得感が全く変わります。


アクラポビッチは1991年にスロベニア共和国で設立されたメーカーで、現在はヨーロッパ最大級のエキゾーストメーカーへと成長しています。最大の特徴は、チタンパイプからカーボンパーツに至るまで自社一貫生産を行っている点です。一般的なパーツメーカーが外注を多用するのと違い、アクラポビッチは素材加工から溶接・仕上げまでを自社のファクトリーで完結させています。


溶接はその品質を象徴しています。


アクラポビッチの製造ラインでは、比較的シンプルな溶接部分は機械が担当しますが、複雑な形状や精度が求められる箇所は職人による手作業で行われています。チタンは溶接が非常に難しい素材で、酸化を防ぐために不活性ガス雰囲気での作業が必要です。その溶接ビード(溶接跡)の美しさは、ベテランライダーや金属加工のプロからも高く評価されています。


また、製品の開発には数百回にも及ぶベンチテストが行われており、単に「音が良くなるパーツ」ではなく「パフォーマンスを数値で改善する装置」として設計されています。MotoGPやWSBK(スーパーバイク世界選手権)での実戦を通じて得られたノウハウが市販品にも反映されており、それが高価格の正当な根拠となっています。


これは使えそうです。


BMWモトラッドの純正オプションとしてアクラポビッチが採用されているモデルも存在します。たとえばBMW M1000RRには、BMW Motorradとアクラポビッチが共同開発したフルチタンエキゾーストシステムが純正装備として搭載されており、純正比3.6kgの軽量化に貢献しています。メーカー自身がアクラポビッチの品質を認めているという事実は、ブランドの信頼性を裏付けるひとつの指標です。


参考リンク(アクラポビッチの製造工程と品質へのこだわりを詳しく解説しています)。
AKRAPOVIC本社に訪問してきた!って話。(前編)|プロト オンラインストア


アクラポビッチ BMW対応マフラーをレース専用品と知らずに公道で使うと起きること

アクラポビッチのマフラーには「JMCA認証品」と「レース専用品」が混在しており、見た目が非常に似ているため、うっかり間違えて購入してしまうケースがあります。特にネットの個人売買(メルカリ・ヤフオクなど)で中古品を入手する場合は要注意です。


レース専用品を公道で使うとどうなるか。


まず、道路運送車両法の保安基準に適合しない状態となるため、警察の取り締まりを受けた場合は「整備不良(騒音関係)」として違反点数2点が付き、二輪車の反則金は7,000円です。ここまでならまだ軽いと思うかもしれませんが、問題はそれだけではありません。


より深刻なのが「不正改造」に該当するリスクです。道路運送車両法第99条の2に基づき、保安基準に適合しない改造を施した車両で公道を走行した場合、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科される可能性があります。実際に取り締まりを受けるかどうかは状況次第ですが、法律上はこのリスクが存在しています。


痛いですね。


加えて、車検時にレース専用マフラーが装着されたままだと、当然ながら車検を通過できません。車検前に純正マフラーに戻す手間と費用も発生します。社外マフラーの脱着をショップに依頼すると、工賃だけで1〜2万円程度かかることも珍しくありません。


中古品でJMCAプレートが紛失している場合も同様のリスクがあります。プレートがなければJMCA認証品であることを証明できないためです。購入する際はJMCAプレートの有無と、品番末尾の「JPA」表記を必ずセットで確認する習慣をつけましょう。


正規販売店での購入が最も確実な対策です。プロト(plotonline.com)やACV(acv.co.jp)など国内正規代理店で購入すれば、JMCA認証の有無・排ガス証明書の要否・適合型式の確認まで、購入前にサポートしてもらえます。


参考リンク(整備不良・不正改造に関する罰則の詳細を確認できます)。
STOP爆音走行!WOKA RIDER × 福岡県警察|福岡県警察公式




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