

JAFのモータースポーツライセンスは、バイク(2輪)のレース競技には使えません。
「JAFのライセンスを取れば、バイクのレースにも出られる」と思っていませんか。実はこれは大きな誤解です。
JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)が発給するモータースポーツライセンスは、正式には「四輪自動車競技用ライセンス」と「カート競技用ライセンス」の2種類に大別されます。つまり、JAFのライセンスは2輪(バイク)の競技には対応していません。これはJAF公式サイトにも明記されており、バイクのレースやジムカーナを楽しみたい人が覚えておくべき大前提です。
では、バイクの競技はどの団体が管轄しているのでしょうか。
日本のバイクモータースポーツを管轄するのは、MFJ(一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会)です。ロードレース・モトクロス・トライアル・エンデューロ・ジムカーナなど、2輪競技に参加するためにはMFJが発給するライセンスが必要になります。MFJ公認・承認の競技会は年間約600大会にのぼり、初心者向けのイベントも数多く開催されています。
つまりJAFとMFJは別物です。
JAFはFIA(国際自動車連盟)の日本ASN(国内モータースポーツ統轄団体)として認定された団体で、四輪・カートの世界を管轄します。一方MFJは、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)の日本ASNとして2輪モータースポーツを統轄しています。どちらも国際的な組織の傘下にありますが、管轄する競技のカテゴリーがまったく異なります。
バイクで競技デビューを目指しているなら、MFJライセンスが条件です。
MFJライセンスの種類はロードレース・モトクロス・トライアルなど競技ごとに設定されており、ロードレース国内ライセンスの申請料は2025年度で11,850円(ライセンス単体)です。これに別途MFJ会費が加わります。取得の流れは、公認サーキットが主催する講習会(座学+実技)を受講し、筆記試験に合格してから申請するのが一般的です。
参考リンク(バイク競技に関する管轄・ライセンス種類)。
MFJライセンスの種類と取得条件|MFJ公式サイト
参考リンク(JAFモータースポーツライセンスの全体像)。
ライセンス種類・取得方法|JAFモータースポーツ公式サイト
「バイク乗りはJAFのライセンスと完全に無縁なのか」というと、そうでもありません。
JAFの「国内Bライセンス(Bライセンス)」は、四輪のラリー・ジムカーナ・ダートトライアルなどに参加できるライセンスで、バイクとは別の世界ですが、バイク乗りが四輪競技にも興味を持つケースは珍しくありません。取得条件は、普通自動車以上の運転免許証を所持し、JAF個人会員であること(18歳以上)のみ。約2時間の座学講習を受けて申請するだけで取得できます。
これは使えそうです。
国内Bライセンスを取得すると、JAF公認の各種スピード競技・ラリー競技に出場できます。さらに1回以上完走して実績を作ると、上位の「国内Aライセンス(Aライセンス)」に進め、JAF公認サーキットレースへの参加資格も得られます。
ただし、忘れてはならない注意点が1つあります。
JAFのモータースポーツライセンスは毎年更新が必要で、有効期限はその年の12月31日です。更新受付は11月1日から翌年の12月31日まで受け付けていますが、期限内に手続きをしないとライセンスが失効します。更新を忘れると、翌年の競技参加ができなくなるうえ、再び取得手続きのコストと手間がかかります。
12月31日が有効期限というのは原則です。
JAF会員費(入会金2,000円+年会費4,000円)に加え、国内Bライセンスの発給申請料なども別途必要です。費用の内訳については事前にJAF公式サイトで最新の料金を確認することをおすすめします。また、最近はオンラインで講習・申請が完結できる「オンライン四輪国内Bライセンス」も提供されており、地方在住のライダーでも自宅から手続きが進められます。
参考リンク(国内Bライセンスの取得条件・申請方法)。
国内Bライセンスの詳細|JAFモータースポーツ公式サイト
バイク乗りにとって、JAFの最大の恩恵のひとつがロードサービスです。
JAFのロードサービスは、クルマだけでなくバイク(大型二輪・普通二輪・小型二輪・原付・電動バイク・特定小型原動機付自転車を含む)にも完全対応しています。会員になれば、バッテリー上がり・パンク・メットインへのキー閉じ込み・燃料切れ・転倒後の引き起こし・故障によるけん引搬送など、多彩なトラブルに年中無休・24時間・全国どこでも対応します。
利用回数の制限はありません。
会員と非会員で、費用の差は驚くほど大きいです。以下に主なサービスの料金差をまとめます。
| トラブル内容 | 会員料金 | 非会員料金 |
|---|---|---|
| 🔋 バッテリー上がり(昼間・一般道) | 無料 | 21,700円 |
| 🛞 パンク応急修理(夜間・一般道) | 無料 | 25,630円 |
| 🔑 メットインキー閉じ込み(昼間) | 無料 | 21,700円 |
| 🚚 故障けん引・搬送(夜間・20kmまで) | 無料 | 27,700円〜 |
痛いですね。
年会費4,000円(2年目以降)のJAF会員なら、これらのサービスが1度利用するだけで十分元が取れる計算になります。特に「けん引・搬送」は非会員だと27,700円からスタートし、20kmを超えると1kmごとに830円が加算されます。例えば40km先のバイクショップまで搬送する場合、追加16,600円(20km×830円)が上乗せされ、合計で44,300円以上になるケースも珍しくありません。
これは大きなリスクです。
なお「会員なら搬送は何kmでも無料」と誤解している人もいますが、無料けん引は20kmまでが上限で、超過分は1kmにつき830円が発生します。遠距離の搬送が必要になった場合は追加料金が発生しますので注意が必要です。
20km超過分は有料です。
参考リンク(最新のJAFロードサービス料金表)。
ロードサービス料金表・作業工数表|JAF公式サイト
JAFのロードサービスには、自動車保険のロードサービスと決定的に異なる点があります。それは「人につくサービス」であるという点です。
自動車保険のロードサービスは「車両に紐づく」ため、保険契約した車両でのトラブルしか対象になりません。しかしJAFは「会員本人に対してかかるサービス」なので、車両登録が不要です。バイクを複数台所有していても、会員証1枚でどのバイクでもロードサービスが受けられます。
これが原則です。
さらに特筆すべきは、自分のバイクでなくても対象になるという点です。友人から借りたバイクや、旅先でのレンタルバイク使用中のトラブルでも、JAF会員なら同じロードサービスを受けられます。旅先でレンタルしたバイクが突然エンジントラブルを起こした場合でも、電話1本でJAFが救援に来てくれます。これは任意保険のロードサービスではカバーできないケースが多いため、ツーリングをよく楽しむバイク乗りにとって大きなメリットです。
意外ですね。
また、路上だけでなく「駐車場」や「自宅ガレージ」でのトラブルにも対応しています。自宅でバイクを出そうとしたらバッテリーが上がっていた、ガレージで転倒して大型バイクを一人で起こせない、といった状況でも呼ぶことができます。公道上のトラブルだけが対象と思い込んでいる人は注意が必要です。
自宅でのトラブルにも使えます。
さらに、電動バイクや特定小型原動機付自転車(電動キックボードなど)もJAFのロードサービス対象に含まれます(ナンバープレートの装着・自賠責保険加入が条件)。電動バイクの「電欠(バッテリー切れ)」でも救援に来てもらえます。電動バイクへの乗り換えを検討しているライダーも安心して利用できる点は覚えておいて損はありません。
JAFの活用法はロードサービスだけではありません。会員になると、全国約44,000か所の優待施設でお得な割引・特典が使えます。
バイク乗りに特に関連する優待としては、まず「レンタルバイク819(レンタルバイク)」のJAF会員割引があります。全国各地に店舗を展開するこのレンタルバイクサービスで、会員証を提示するだけで割引が受けられるため、遠方でのツーリングに大型バイクを借りる際などに役立ちます。
これは使えそうです。
また、ガソリンスタンドでのJAF優待も見逃せません。対象のエネオス系ガソリンスタンドなどでは、JAF会員証を提示すると給油が会員特典価格になる場合があります。バイクは燃費が良い車種が多いとはいえ、ツーリング中にこまめに割引を使えば積み重ねの節約になります。
ツーリング先のホテル・旅館でも、JAF会員証の提示で宿泊料金が割引になる施設が全国各地にあります。特に地方の温泉地や観光地に点在する旅館・民宿にもJAF優待を取り扱っているところが多く、ツーリングの目的地として選ぶ際に優待施設かどうかをチェックする習慣をつけると、年間でかなりの節約になります。
JAFナビアプリで事前確認が基本です。
優待施設の検索は、JAF公式スマートフォンアプリ「JAFアプリ」や「JAFナビ」で行えます。「JAFアプリ」はデジタル会員証としての機能も持っており、カード型会員証を財布に入れ忘れてもスマホさえあれば優待を受けられます。さらにアプリにはGPS機能があり、バイクのトラブル時に現在地を自動取得してJAFへの救援要請がスムーズになるというメリットもあります。ツーリング前にアプリをインストールして、バイク情報を事前登録しておく1ステップだけで、いざというときの手間を大幅に減らせます。
JAFスマートフォンアプリの詳細・ダウンロード|JAF公式サイト
最後に、バイク乗りがJAFについて誤解しやすいポイントをまとめて整理します。
誤解①「JAFに入ると、バイクのレース競技ライセンスも取れる」
これは誤りです。JAFのモータースポーツライセンスは四輪・カート専用であり、2輪競技への参加資格はMFJが管轄しています。バイクのレース参加はMFJライセンスが必要です。JAFとMFJは別組織・別ライセンスで、混同しないようにしましょう。
誤解②「バイクのロードサービスは、保険に付いているから別にJAFは不要」
任意保険に付帯するロードサービスは「その保険に登録した車両限定」のことがほとんどです。自分が複数台バイクを所有している場合、登録していない車両はカバーされません。また友人のバイクやレンタルバイクでのトラブルには任意保険ロードサービスは基本的に使えません。JAFは「人につく」サービスなので、これらの場面でカバーできます。
誤解③「JAFは呼んでも搬送は無料で何kmでもOK」
無料でのけん引・搬送は20kmまでが上限です。超過分は1kmにつき830円が発生します。山奥や観光地でのトラブルは搬送距離が長くなりがちなので、目的地から最寄りのバイクショップまでの距離を意識しておくことが大切です。
誤解④「JAFはクルマ専用のサービスで、バイクはおまけ程度」
JAFは2022年以降、全国の基地に「二輪アタッチメント装着のレッカー車」と「積載車」を順次配備し、バイク搬送体制を大幅に強化しています。専用設備で安全に搬送できる体制は、バイク専用ロードサービスに引けを取りません。
誤解⑤「自宅でのトラブルは対象外のはず」
自宅ガレージや駐車場でのトラブルにも対応しています。路上以外でも呼べるのがJAFの強みです。
いいことですね。
これらの誤解を解消しておくだけで、JAFを正しく・最大限に活用できるようになります。バイク乗りとして長く安全に楽しむためには、JAFとMFJそれぞれの役割と特徴を正確に理解したうえで、自分のライディングスタイルに合った活用法を選ぶことが大切です。
参考リンク(JAFのロードサービス対象車種)。
JAFロードサービス対象車種の詳細|JAF公式サイト

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