

社外マフラーに交換すると、逆に車検で違反点数2点と反則金7,000円を取られることがあります。
hunter350(ロイヤルエンフィールド ハンター350)は、2023年3月に日本正規販売が開始されたインド製ネイキッドバイクです。本体価格は65万7,800円〜66万4,400円(2023年発売当時)、2025年モデルでは59万9,500円〜と戦略的な価格設定になっています。
「カスタムするコスト的な余裕を持てるバイク」という声がライダーの間では広まっており、ある試乗インプレッションでは「100万円の予算があれば、こいつを買って30万円くらいカスタム費用をとっておくと楽しい」という評価もあります。そのくらい、カスタムとの相性が良いモデルです。
まず確認しておきたいのが、カスタムの目的です。大きく分けて「スタイルを変える外装カスタム」「乗り心地や疲労軽減のためのポジション系カスタム」「走行性能を高める機能系カスタム」の3方向があります。
目的が定まると、費用対効果の高いパーツが選びやすくなります。なんとなくかっこよさそうだからとパーツを増やし続けると、気づいたら純正部品の良さを消してしまうケースもあります。これが原則です。
また、hunter350は2023年以降に製造された新しいモデルであるため、騒音規制の「平成22年規制(近接排気騒音94dB以下)」が適用されます。これはカスタムパーツ選定に直接影響するので、特にマフラー交換を考えている人は後述する項目を必ず確認してください。
マフラー交換はhunter350カスタムで最も人気が高い選択肢のひとつです。純正マフラーは無難な音量と外観を持っていますが、やや控えめな音質が物足りないと感じるライダーも少なくありません。
ただし、ここに大きな落とし穴があります。
2023年以降に製造されたhunter350には「平成22年規制」が適用されており、純正の近接排気騒音値に対して+5dBを超えるマフラーは車検不適合となります。騒音違反で車検NGとなった場合、「整備不良」違反として違反点数2点・反則金7,000円(二輪)が科されます。痛いですね。
さらに、「車検対応」と表示された社外マフラーでも、取り付け後の実測値が基準を超えることがあります。特に、海外製の輸入品でEマーク(EU基準適合)やJMCA(日本二輪車普及安全協会)の認証がないものは要注意です。認証マークの有無だけ覚えておけばOKです。
実際に選択肢として人気が高いのは、国内正規流通しているスリップオンタイプのマフラーです。バイクのサウンドをボリュームアップしながらも、保安基準ラインで設計されたものが多く、価格帯は2万円〜5万円程度が中心です。フルエキゾーストシステムに交換する場合は8万円〜15万円程度と費用が上がりますが、音・見た目・軽量化の恩恵が最大になります。
マフラー交換を検討する場合のチェック手順を整理します。
マフラー選びの参考として、WebikeなどのパーツサイトではHUNTER 350向けカスタムパーツ159点以上がラインナップされており、ランキング形式で確認できます。購入前に適合車種欄を必ずチェックする手間をとばさないことが条件です。
バイクマフラーの保安基準と騒音規制について詳しく解説している参考ページです。年式別の規制値や測定方法が分かりやすくまとめられています。
バイクの騒音規制を分かりやすく解説!基準値・測定方法・車検 | champion76
シートカスタムはhunter350において、外観と快適性の両方を一度に変えられる、コストパフォーマンスの高い選択肢です。これは使えそうです。
hunter350の純正シート高は790mmで、足つき性に関してはある程度確保されていますが、「もう少し低くしたい」という需要が一定数あります。ただし、hunter350には純正のローシートオプションが用意されていないという事実は、意外と知られていません。
その代わりに、国内ショップがオリジナルで製作したローシートが流通しています。たとえば、埼玉のバイクハウスZEROでは、ハンター350専用のローシートをオリジナルで製作しており、シート後部に丸みを持たせてカフェスタイルのデザインに仕上げています。
純正アクセサリーとして用意されているのは「ベンチシート」と「カスタムシート」の2タイプです。
K-SPEEDなどのサードパーティからは、クラシックカフェレーサースタイルのフルカスタムシートが158,400円(税込)と高価格帯でも販売されており、本格的なスタイル変更をしたいライダーに選ばれています。
シートカスタムで注意したいのは「足つきを優先しすぎて乗り心地が落ちるケース」です。スポンジを薄くしたローシートは、長距離走行で尻の痛みが増します。街乗り中心なら問題ありませんが、ツーリングメインなら快適性とのバランスに注意が条件です。
hunter350はネイキッドスタイルのバイクですが、純正ハンドル位置が「もう少し手前・高め」にあれば楽なのに、と感じるライダーが一定数います。特に身長175cm以上の人は、ライディングポジションが少しコンパクトに感じることがあります。
ポジション改善の第一歩として有効なのが、ハンドルバーライザー(ハンドルアップキット)の装着です。
ヘプコ&ベッカー(ドイツ製、EU安全規格TÜV取得)のhunter350用ハンドルバーライザーは25mmアップタイプで税込11,550円。高強度アルミニウムを精密に削り出した構造で、ハンドルの剛性感を損なわないと評価されています。「25mmアップ」はおよそ親指1本分の高さで、これだけで上体が起きて肩・首への負担が体感的に減ります。
ただし、ハンドル位置を上げる際には配線・ブレーキライン・クラッチラインの長さが足りなくなるケースがあります。延長キットが別途必要になる場合もあるので、取付説明書の「ケーブルやブレーキ/クラッチラインの延長が必要な場合があります」という記載を事前にチェックするのが基本です。
ポジション系カスタムのもう一つの選択肢がハンドルバー本体の交換です。ライザーと組み合わせることで、セットバック(手前への引き込み量)と高さの両方を調整できます。こちらはケーブル類の交換が必ず必要になるため、バイクショップへの相談が無難です。
ポジション改善カスタムのメリットは「乗り続けることで体感できる」ものです。ツーリングで200km以上走ったあとの疲れの差が、最もはっきりと感じられます。つまり、長距離ライダーほど効果が大きいです。
ヘプコ&ベッカーのhunter350カスタムパーツ一覧(ハンドルライザー・エンジンガード等の価格と仕様が確認できます)
ハンター350 カスタムパーツ(ヘプコ&ベッカー) | P&A International
hunter350の純正タイヤはCEAT製(インドのタイヤメーカー)です。グリップ・耐久性ともに一般的な市街地走行には十分なレベルですが、スポーツ走行やワインディングを楽しみたいライダーには「もう少しグリップが欲しい」という声があります。
タイヤ交換はhunter350カスタムの中でも「乗り味への影響が最も大きい」と言われる項目です。見た目の変化はほぼゼロですが、コーナーでの安心感・接地感・制動距離は体感レベルで変わります。
hunter350の純正タイヤサイズはフロント110/70-17、リア140/70-17です。交換の選択肢として国内外でよく挙げられるのは以下のブランドです。
価格はフロント・リアセットで交換工賃込みで2万5,000〜4万円程度が目安です。タイヤ1本の単価がカード1枚(クレジットカードの横幅約85mm、長さ約54mm)ほどの大きさの違いで、走りの安心感が別物になると考えると、コスパは高い部類のカスタムといえます。
ただし、タイヤカスタムにひとつだけ注意点があります。hunter350の試乗インプレッションで「ステップが擦れ始めたらそれ以上走るなという警告を素直に受け取った方がいい」とあるように、タイヤ性能が上がっても車体の運動性能限界を超えた走りはリスクが伴います。タイヤの性能に頼りすぎず、ライディングスキルとのバランスが原則です。
「カスタムはどうせお金がかかる」と思われがちですが、hunter350においては純正アクセサリーが非常に充実しており、そこから始めるのが最もコスト効率が高い選択肢というのは、意外と語られていない視点です。
ロイヤルエンフィールドは純正アクセサリーの展開に積極的で、他の350シリーズ向けパーツとの互換性もある程度確保されています。純正品のメリットは「取り付けの適合保証・車検での扱いやすさ・見た目の統一感」の3点に集約されます。
主要な純正アクセサリーの価格帯を整理します。
特にフライスクリーン(風防)は、高速道路での風圧疲労を軽減する効果が体感しやすいパーツです。hunter350のヘッドライト上部に取り付ける小型タイプで、外観もネオクラシックな雰囲気が強調されます。
予算感としては、「ベンチシート+フライスクリーン+エンジンガード」をセットで揃えると税込8〜9万円程度に収まります。これだけでスタイル・快適性・安全性の3つが同時にアップします。結論は「純正アクセサリーから手を付けるのが最も損が少ない」です。
ロイヤルエンフィールド公式の純正アクセサリーページ(hunter350を含む各モデルの純正オプション一覧が確認できます)
Genuine Motorcycle Accessories | 純正アクセサリー | Royal Enfield Japan

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