

あなたの愛車が125cc以下なら、もてぎのフルコースを走れないまま終わります。
「ツインリンクもてぎ」という名前は、バイク乗りなら一度は耳にしたことがあるはずです。しかし、2022年3月1日に25周年を機に「モビリティリゾートもてぎ」へと正式に名称が変更されました。現在も「ツインリンクもてぎ」と検索してたどり着く人が非常に多く、旧称のほうが馴染み深い方も多いでしょう。
施設はホンダ系列のホンダモビリティランド株式会社が運営しており、栃木県芳賀郡茂木町に位置しています。コースは全長4.8013kmのロードコースを中心に構成されており、かつての「ツインリンク」という名称が示していた2.4kmのオーバルコースは現在FIA/JAF公認コースとしては使用されていません。つまり「ツインリンク」の片方はすでに役割を終えているわけです。意外ですね。
バイク向けのイベントは大きく分けると、①観るイベント(MotoGP日本グランプリ、全日本ロードレース選手権など)、②参加するイベント(もて耐、Motoフェスティバル)、③走るアクティビティ(サーキット・クルーズ)の3カテゴリに分かれます。それぞれ必要な条件や費用がまったく異なるため、目的を明確にしてから準備を進めることが大切です。
イベントの年間スケジュールはほぼ毎年更新されます。最新情報は公式の年間カレンダーページで随時確認するようにしましょう。
公式年間カレンダーページ(最新イベント日程を確認できます)。
イベント 年間カレンダー|モビリティリゾートもてぎ
2026年のMotoGP日本グランプリは10月2日(金)〜4日(日)の開催が決定しています。世界最高峰の二輪レースを間近で観られる、バイク乗りにとって年に一度の一大イベントです。
チケットは5月10日(日)11:00から公式チケットサイト「MobilityStation」にて販売開始の予定です。席種は複数あり、ビクトリースタンド(V席)はコースに最も近く、パドックやイベントブースへのアクセスも良好なためバイクファンに人気が高い席です。これは使えそうです。
🎫 席種の選び方ポイント
| 席種 | 特徴 | おすすめ度 |
|------|------|------------|
| ビクトリースタンド(V席) | コース近い・パドックに近い | ★★★★★ |
| Aスタンド | 視野広い・コース全体が見やすい | ★★★★ |
| Gスタンド | リーズナブル・芝エリアあり | ★★★ |
| 一般入場(自由観戦) | 自由に移動できる | ★★★ |
バイクで来場する場合、「南ゲートより入場」が指定されています。四輪とは入場ゲートが異なる点に注意してください。駐車は別途駐車券が必要で、場内では車中泊も可能です(一部エリアを除く)。前泊して翌朝からレースを楽しむスタイルは、バイク乗りの間では定番になっています。
また、東京駅・新宿駅・宇都宮駅・TXつくば駅からはシャトルバス(予約制)も運行されます。混雑期は渋滞が激しくなるため、バイクであっても余裕を持った出発が必要です。
MotoGP期間中は場内でも多彩なイベントが開催され、レース観戦以外の楽しみも豊富です。ライダーのサイン会、最新バイクの展示、パドックパス購入者向けのピット見学など、サーキット全体がお祭り状態になります。初めて訪れる方は、入場・駐車・移動の動線を事前にシミュレーションしておくと当日スムーズです。
MotoGP公式チケット情報(観戦券の詳細・販売スケジュール)。
チケット情報|MotoGP™ 日本グランプリ|モビリティリゾートもてぎ
「もてぎ7時間耐久ロードレース(もて耐)」は1998年にスタートした耐久レースで、「世界最大の草レースを目指す」というコンセプトを掲げています。2026年の開催日程は7月17日(金)〜19日(日)です。
参加できるバイクは115cc以上250cc以下・4ストローク・4気筒以下という条件が定められています。250ccのスポーツバイクを持っているライダーにとっては、まさに出番です。
費用の面で驚く人が多いのが参加料金です。7時間決勝は1チームあたり110,000円(税込)、3時間決勝は50,000円(税込)となっています。しかもこれはチーム単位の金額で、1チームには3名〜5名のライダーが必要です。3人チームで7時間に参加すると、単純計算で1人あたり約36,667円。これに加えて、MFJライセンス取得費用や装備品、遠征費なども別途かかります。痛いですね。
ただし、嬉しい割引制度もあります。全ライダーがエアバッグプロテクターを装着するチームには、スポーツ走行金券2,000円分が1台あたり進呈されます。また、若年ライダー割引として20歳以上25歳以下のライダーが3時間決勝に出走する場合、1名につき5,000円が参加料から割引されます。
⚙️ もて耐参加に必要なもの(初参加の場合)
- MFJロードレース国内ライセンス(またはフレッシュマン・ジュニアライセンス)
- MCoM会員またはMS暫定共済会加入(ライダー7,000円/人)
- 公開練習会への参加(初心者講習会あり)
- 3名〜5名のチームを編成
ライセンス取得は、「1day GET MFJライセンス」という方法を利用するのが効率的です。サーキットの会員登録と3時間のスポーツ走行を1日でこなし、国内ライセンスを取得できます。参加を検討しているなら、前年の秋ごろからライセンス取得と仲間集めを始めておくのが理想的なスケジュールです。
もて耐公式ページ(参加資格・スケジュール詳細)。
2026 もてぎ7時間耐久ロードレース"もて耐"|モビリティリゾートもてぎ
「Motoフェスティバル」はもて耐よりも敷居が低く、初めてサーキットレースに挑戦したいライダーに向けて設計されたイベントです。メインコンテンツの「Motoミニ6Hours」では、GROMやAPE100などの100cc以下のミニバイクを使い、ライダーを交代しながら6時間走行する耐久レース形式で競われます。
2026年の開催は10月31日(土)に参加受付・車検、11月1日(日)に6時間耐久レースという日程です。
参加料は1チームあたり78,000円(税込)で、チームは2名〜6名のライダーで構成します。これとは別に、MCoM会員・SMSC会員でない方はライダー1名につき10,200円(MS暫定共済会会費7,000円+登録料3,200円)が追加でかかります。基本は3名以上での参加が推奨されています。
参加資格として、満12歳以上であること、MFJライセンス(エンジョイライセンスでOK)の取得が求められます。エンジョイライセンスは書類と費用を支払うだけで取得できるため、初めての方でも現実的な目標といえます。
また、「Motoフェスティバル走行会」という練習走行の機会も複数回設けられており、初心者講習会・バス見学・先導走行などを通じてコースに慣れる時間がしっかりと確保されています。「レース未経験だけど挑戦してみたい」という方にとって最適な入口です。
🏍️ Motoフェスティバルに参加できる主な車両
- Honda:GROM、APE100、XR100、CRF100F など
- Yamaha:TTR90 など
- Kawasaki:KSR110、Z125PRO(一部例外あり)
- ※排気量100cc以下の4サイクル車両が基本条件
出場不可なのは101cc以上(GROMなど一部例外あり)、フレーム改造車、FI車(キャブ車のみ可)などです。出場させたい車両に迷ったら、事前に大会事務局へ確認しておくのが条件です。
Motoフェスティバル公式ページ(参加手順・費用の詳細)。
はじめての"Motoフェスティバル"|モビリティリゾートもてぎ
MotoGPを観戦するだけでは物足りない、でもいきなりもて耐には参加できない——そんなライダーに最適なのが「サーキット・クルーズ」です。特別なライセンスや事前申請なしに、マイバイクでフルコースを走ることができるアクティビティです。
ただし、ここに大きな注意点があります。排気量126cc以上の普通自動二輪車が対象で、125cc以下の小型自動二輪車、原動機付自転車(新基準原付を含む)は走行不可です。「原付でもとりあえず来てみよう」と考えていると、走れずに終わります。126cc以上が条件です。
料金はバイク1台3,000円(別途入場料が必要)。コースはマーシャルカーの先導走行で2周します。最高速度や抜き去りの制限はありますが、4.8013kmの本物のサーキットを自分のバイクで走れる体験は、ロードコース初心者にとって非常に価値があります。
📋 サーキット・クルーズの基本情報まとめ
| 項目 | 内容 |
|------|------|
| 参加料 | 3,000円/台(入場料別) |
| 参加条件 | 126cc以上の普通自動二輪車 |
| 走行スタイル | マーシャルカー先導の2周走行 |
| ライセンス | 不要(運転免許のみでOK) |
| 開催日 | 事前にHPで要確認 |
サーキット・クルーズを経験しておくと、もてぎのコースレイアウトが実際に体に入ります。その後にもて耐やMotoフェスティバルの走行会へ参加するとき、コースに対する余裕がまるで違います。つまり段階的なステップアップの第一歩として最適です。
また、もてぎ初訪問なら「グッドオールデイズもてぎ」というノスタルジックバイクイベントも要チェックです。事前申込みで4,800円(入場料とバイク駐車料込み)から参加でき、往年の名車と乗り手が集う独特の雰囲気を楽しめます。バイクそのものへの愛着を大切にしたい方に向けた独自性の高いイベントです。
サーキット・クルーズの公式情報(排気量条件・料金・開催日の確認)。
サーキット・クルーズ|モビリティリゾートもてぎ
もてぎへのアクセスは、自分のバイクで向かうのが最も自由度が高い方法です。水戸北スマートICから約40分、宇都宮ICからも同程度の距離感です。しかし、MotoGPなど大規模イベント時は周辺道路が早朝から渋滞し、数時間の足止めになることもあります。
多くのバイク乗りが見落としがちなのが「場内での車中泊・テント泊が可能」という点です。MotoGP期間中はほぼすべての場内駐車場で車中泊ができ(一部エリアを除く)、テント設営可能なエリアも用意されています。テントを持ち込んで前泊すれば、渋滞を完全に回避しつつ、翌朝のウォームアップセッションから最高のポジションで観戦できます。
🏕️ 前泊観戦のメリットと注意点
- ✅ 渋滞を回避して朝一番からゲート前に入れる
- ✅ 場内のイベント・サイン会にもフレキシブルに参加できる
- ✅ バイク同士の交流が生まれる独特の雰囲気が楽しめる
- ⚠️ オーバルコース駐車場は夜間の停め置きが不可(エリアによる)
- ⚠️ 前日夜からゲートへ並ぶ行為は禁止されている
近隣の宿泊施設はイベント時期になると早々に満室になります。もてぎから30〜40分圏内の宇都宮市内か水戸市内を検討するか、ツーリングを兼ねて那珂川沿いのキャンプ場を活用する手もあります。
また、もてぎのサーキット内には「HOTEL TWIN RING」(ホテルツインリンク)が隣接しており、イベント観戦者に特化したプランも提供されています。コース徒歩圏内というアドバンテージは他の宿泊施設では絶対に代替できません。
もてぎへのアクセス情報(駐車場・シャトルバス路線の詳細)。
アクセス|モビリティリゾートもてぎ