

あなたが思っている以上にZRX1200のクラッチは消耗が早い。
ZRX1200 ZR1200Aは、カワサキが2001年から2008年まで製造した空冷4気筒エンジン搭載のネイキッドバイクです。排気量は1164ccで、最高出力は110馬力を7500回転で発揮します。ZRX1100の後継モデルとして登場し、エンジンの排気量アップとともに車体剛性も強化されました。
このモデルの最大の特徴は、空冷エンジン特有のフィーリングにあります。水冷エンジンと比較すると、エンジンからの熱を直接感じられる構造になっているため、夏場は太ももが熱くなるという点は覚悟が必要です。しかし、この熱感こそが空冷エンジンの魅力として多くのライダーに支持されています。
トルク特性は中低速域から力強く、街乗りでも扱いやすい設定です。最大トルクは10.8kg-mを6000回転で発生させるため、高回転まで回さなくても十分な加速力を得られます。
つまり日常使いに適した特性です。
ZR1200Aの「A型」は初期型を指し、2001年から2003年モデルが該当します。キャブレター仕様で、後期のインジェクションモデルとは異なる味わいがあります。キャブレター特有のレスポンスの良さと、セッティングの自由度の高さが魅力ですね。
ZR1200A型はキャブレター仕様のため、定期的な調整が必要になります。具体的には、気温や湿度の変化に応じてエアスクリューやアイドリング回転数の調整が求められるということです。
キャブレーターは4連装のCVK40型を採用しています。同調作業は専用の同調ゲージを使って、4つのキャブレターの負圧を均一にする作業です。これを怠るとアイドリングの不安定やエンジンの不調につながります。同調作業の頻度は、年1回または走行距離5000kmごとが目安です。
燃費は街乗りで15km/L前後、ツーリングメインで18km/L程度です。タンク容量は18リットルなので、満タンで270km前後の走行が可能という計算になります。ただし、キャブレーターのセッティングが狂っていると燃費は大きく悪化します。燃費が急に落ちた場合は、キャブレーターの詰まりやエアクリーナーの目詰まりを疑うべきです。
冬場の始動性にも注意が必要です。気温が5度以下になると、チョークを引いても始動に時間がかかることがあります。この場合、プラグの点検やキャブレーターのオーバーホールが効果的な対策となります。オーバーホールの費用は工賃込みで4万円から6万円程度を見込んでおけばOKです。
ZRX1200の年間維持費は、走行距離や使用状況によって変動しますが、最低でも20万円以上を想定すべきです。
内訳を見ていきましょう。
車検費用は2年ごとに8万円から12万円かかります。自賠責保険、重量税、印紙代の法定費用だけで約3万円、残りは整備代と代行手数料です。整備内容によってはさらに高額になることもあります。
任意保険は年齢や等級によって大きく異なりますが、30歳以上で6等級なら年間5万円から8万円程度です。車両保険を付けると、さらに2万円から3万円上乗せされます。
消耗品で特に注意したいのがクラッチです。ZRX1200のクラッチは、街乗り中心だと1万5000kmから2万kmで交換時期を迎えます。クラッチ板一式とスプリングの交換で、部品代と工賃込みで5万円から7万円必要です。
これは意外と早いですね。
タイヤ交換は前後セットで、工賃込みで4万円から6万円です。スポーツラジアルタイヤを選ぶと、さらに高額になります。タイヤの寿命は、走行距離で1万kmから1万5000km程度が一般的です。
チェーンとスプロケットのセット交換も重要なメンテナンスです。2万kmから2万5000kmが交換の目安で、費用は2万5000円から3万5000円程度かかります。チェーンの伸びを放置すると、スプロケットの摩耗が進み、最悪の場合チェーン切れによる事故につながります。
注意すれば大丈夫です。
オイル交換は3000kmまたは半年ごとが基本です。オイル量は3.7リットルで、オイルとフィルター交換で5000円から7000円程度です。エンジンオイルの選択は空冷エンジンに適した高粘度タイプ(10W-40や15W-50)が推奨されています。
ZRX1200 ZR1200Aの中古車相場は、車両の状態や年式によって40万円から90万円程度と幅があります。初期型のZR1200A(2001年から2003年)は希少性が高く、状態の良い個体は70万円以上で取引されることも珍しくありません。
中古車を選ぶ際の最重要チェックポイントは、走行距離と整備記録です。走行距離3万km以下の個体が理想的ですが、しっかり整備されていれば5万km走行車でも問題ありません。整備記録簿があるかどうかで、前オーナーの管理状態が分かります。
これが基本です。
エンジンの異音チェックは必須です。試乗できる場合は、アイドリング時とアクセルを開けた時の音を確認しましょう。カラカラという金属音や、ガラガラという異音がある場合は、カムチェーンの伸びやバルブクリアランスの調整不良の可能性があります。
これだけは例外です。
キャブレーターの状態も重要な判断材料です。アイドリングが不安定な車両は、キャブレーターのオーバーホールが必要になる可能性が高く、購入後すぐに追加費用が発生します。試乗時にアイドリングの安定性と、スロットルレスポンスを確認してください。
外装のダメージもチェックポイントです。転倒歴のある車両は、フレームやフォークに歪みが生じている可能性があります。タンクやカウルの傷は交換や補修で対応できますが、フレームの歪みは修正が困難です。どういうことでしょうか?フレームの歪みは走行安定性に直結するため、慎重な見極めが必要だということです。
タイヤの残溝とヒビ割れの確認も忘れずに。製造年はタイヤの側面に刻印されており、5年以上経過したタイヤは交換が必要です。タイヤ交換が近い場合は、購入価格から交換費用を差し引いて交渉材料にできます。
信頼できる販売店を選ぶことも大切です。保証の有無と内容を確認し、購入後のアフターサービスが充実している店舗を選びましょう。大手バイクショップやカワサキ正規ディーラーなら、整備体制も整っています。
ZRX1200はカスタムパーツが豊富で、自分好みの一台に仕上げやすいバイクです。特に人気なのがマフラー交換で、ストライカーやモリワキ、ヨシムラなどの有名ブランドから多数のモデルが発売されています。
マフラー交換のメリットは、軽量化と排気音の変化です。純正マフラーは約12kgありますが、社外品に変えると6kgから8kg程度まで軽量化できます。
これは新聞紙約60部分の重さに相当します。
車体の軽量化は運動性能の向上につながりますね。
ハンドル交換も定番のカスタムです。純正のセパレートハンドルから、バーハンドルやコンチハンドルに変更することで、ライディングポジションを変えられます。ツーリングメインなら、少し高めのバーハンドルが快適です。ハンドル交換の工賃込み費用は、2万円から4万円程度です。
サスペンションのグレードアップも効果的なカスタムです。オーリンズやニトロンレーシングなどの高性能サスペンションに交換すると、乗り心地と操縦性が大きく向上します。前後セットで20万円から30万円の投資になりますが、走りの質が劇的に変わります。
LED化も人気のカスタムです。ヘッドライトとテールランプをLED化することで、視認性が向上し、消費電力も削減できます。LED化のキットは1万円から3万円程度で入手でき、DIYでも取り付け可能です。
ただし、車検対応品を選ぶ必要があります。
カスタムを進める際の注意点として、保安基準を守ることが挙げられます。マフラーの音量規制や、灯火類の色と明るさには法的な基準があります。違反すると整備不良で検挙される可能性があるため、車検対応品を選ぶことが原則です。
ZRX1200は高速道路での安定性が高く、長距離ツーリングにも適したバイクです。ただし、快適に走るためには事前準備が重要になります。
まず、荷物の積載方法を考えましょう。ZRX1200は標準でキャリアが付いていないため、タンクバッグやシートバッグを活用します。タンクバッグは容量10リットルから15リットル程度のものが使いやすく、地図やスマートフォンを収納できるマップケース付きが便利です。
シートバッグは容量30リットルから40リットルのモデルを選ぶと、1泊2日の荷物が余裕で入ります。防水性の高いモデルを選べば、突然の雨にも対応できます。荷物の固定には、シートバッグ付属のベルトとは別に、予備のロープやバンジーコードを持っていくと安心です。
タイヤの空気圧チェックも出発前に必須です。長距離走行では、タイヤの空気圧が低いと燃費が悪化し、タイヤの異常摩耗にもつながります。前輪2.5kg/cm²、後輪2.9kg/cm²が標準設定ですが、二人乗りや荷物が多い場合は、後輪を0.2kg/cm²ほど高めに設定すると安定性が増します。
ガソリンの給油タイミングも計画的に。タンク容量18リットルで、燃費18km/Lとすると、航続距離は約320kmです。高速道路では、200km走行したタイミングでガソリンスタンドに立ち寄るのが安全です。山間部では給油所が少ないため、早めの給油を心がけましょう。
休憩も重要な要素です。2時間に1回、または100km走行ごとに15分程度の休憩を取ると、疲労を軽減できます。休憩中には水分補給とストレッチを行い、特に首と肩、腰の筋肉をほぐすことが効果的です。
天候の変化に備えた装備も必要です。レインウェアは必ず携行し、できれば上下セパレートタイプを選びましょう。突然の雨に遭遇した場合、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアで素早く着用できるよう、取り出しやすい位置に収納します。
使えそうです。
エンジンオイルの量も出発前に確認してください。長距離走行ではエンジンの負担が大きくなるため、オイル量が適正でないとエンジントラブルのリスクが高まります。オイル量の確認はサイドスタンドで車体を立てた状態で、オイル点検窓から行います。
ツーリング中のトラブル対策として、最低限の工具を携行しましょう。プラスドライバー、マイナスドライバー、六角レンチセット、プライヤーがあれば、簡単な応急処置ができます。パンク修理キットも持っていくと、万が一のタイヤトラブルに対応できます。
スマートフォンのナビアプリを活用する場合は、バイク用のスマホホルダーが必須です。ハンドルやミラーに固定するタイプが一般的で、価格は2000円から5000円程度です。充電切れを防ぐため、USBポートを増設したり、モバイルバッテリーを持参すると安心ですね。

DELKEVIC フルエキゾースト マフラー/トライオーバル サイレンサー:304ステンレス鋼 / パイプ:304 ステンレス鋼 ★ ZRX1100 ZRX1200 1997-2007 COM14D4