

中古でCB400SFを買うつもりなら、新車当時の価格より高く払うことになります。
2022年10月にホンダCB400スーパーフォアが生産終了を迎えた結果、400ccクラスで新車として購入できる4気筒モデルは、カワサキのNinja ZX-4RシリーズとNinja ZX-25Rという非常に限られた状況になりました。つまり400cc 4気筒の現行ラインナップは実質1車種体制、という驚くべき現実があります。
その中心にいるのが、2023年に登場したカワサキ「Ninja ZX-4R SE」と「Ninja ZX-4RR」です。399cm³の水冷直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力は77PS(ラムエア加圧時80PS)を発揮。最大トルクは39N・m(4.0kgf・m)、レッドゾーンは驚異の15,000rpm超という高回転型エンジンです。かつてのCB400SFが56PSだったことを考えると、20PS以上の差がある別次元のマシンといえます。
| モデル名 | エンジン | 最高出力 | メーカー希望小売価格(2025年) |
|---|---|---|---|
| Ninja ZX-4R SE | 水冷直列4気筒 399cc | 77PS(ラムエア時80PS) | 115万5,000円 |
| Ninja ZX-4RR KRT EDITION | 水冷直列4気筒 399cc | 77PS(ラムエア時80PS) | 約118万8,000円 |
これは使えそうです。
車重は約185〜190kgと、車体自体はコンパクトにまとまっており、フルカウルのスーパースポーツスタイルが特徴です。フルカウルを求めるライダーには選択肢として明確に機能しています。一方でネイキッドスタイルを希望するライダーには、現時点で新車の400cc 4気筒ネイキッドが存在しないという現実があります。
中型免許(普通二輪免許)で乗れる4気筒エンジンの爽快なサウンドと高回転フィーリングを求めるなら、現行新車ではNinja ZX-4Rが唯一の答えです。ただしフルカウルのスーパースポーツという性格上、ポジションはやや前傾で、街乗りや長距離ツーリングには向き不向きがある点も理解しておく必要があります。
カワサキ公式ページでは詳細スペックや各グレードの違いを確認できます。
Kawasaki Ninja ZX-4R 公式ページ|カワサキモータース
ホンダの400cc 4気筒といえば、まず「CB400 SUPER FOUR(スーパーフォア)」を外すことはできません。1992年のデビューから2022年の生産終了まで約30年間販売され続けた、国産バイク史に残るロングセラーです。水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒エンジンを搭載し、最終型の「VTEC REVO」では最高出力56PSを発揮しました。
教習車として採用されていたことも大きな特徴で、多くのライダーがCB400SFで免許を取得しています。クセのないハンドリング、自然なブレーキタッチ、扱いやすいパワー特性が高く評価されており、「初心者からベテランまで楽しめる」という珍しいバイクでした。
中古車市場での現在の価格は、30〜230万円と幅広く、年式や走行距離によって大きく異なります。高年式・低走行の個体はすでに新車価格(当時の新車価格は約79〜88万円前後)を大幅に超えており、状態の良いものは100万円を優に超えます。
CBX400Fはとくに別格の存在です。発売当時の新車価格が約48万円だったにもかかわらず、現在の中古市場では最高999万円もの値がつく個体が存在します。これは当時の新車価格のおよそ20倍という計算になります。「東京リベンジャーズ」などのメディア作品で旧車が注目されたことや、中高年ライダーの当時の憧れが中古需要を押し上げた大きな要因です。
つまり、状態のいいCBX400Fはもはやバイクではなく「動く美術品」に近い価値を持ちます。
ホンダの400ccネイキッド詳細情報はこちらを参考に。
400ccネイキッドバイクのおすすめ人気車種20選|Bike Life Lab
カワサキは400cc 4気筒の歴史において、複数の名車を送り出したメーカーです。まず1979年登場のZ400FXは、国内で初めてDOHCを採用した空冷4気筒400ccモデルで、「男カワサキ」を強烈に印象づけた一台です。現在の中古相場は220〜730万円と非常に高く、程度のいい個体は大型リッターバイクより高値がつくこともあります。
1989年には現在のネイキッドブームの火付け役となったゼファー(ZEPHYR)が登場しました。レーサーレプリカブームが下火になった時代に、あえて「高性能への執着より乗りやすさと美しさ」を打ち出した空冷2バルブエンジン搭載のネイキッドです。中古相場は約60〜330万円。1996年には4バルブ化された進化版ゼファーχ(カイ)が登場し、こちらの中古相場は80〜370万円です。
ZRX400はゼファーの影に隠れた存在でありながら、走りの性能に特化した水冷エンジン搭載モデルという明確な個性を持っていました。生産期間が長く玉数も多いため、このカテゴリーでは比較的入手しやすい価格帯に収まっています。ただし高年式かつ低走行の個体はすでに100万円を超えるため、早めの決断が肝心です。
カワサキの絶版400cc 4気筒についての詳しい解説はこちら。
【元バイク屋が解説】もはや絶滅危惧種!? 400cc4気筒ネイキッドを振り返る|moto-connect
ヤマハの400cc 4気筒ネイキッドを代表するのがXJR400(1993〜2008年)です。1993年登場、空冷4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載しながら水冷のライバルたちに遜色ない性能を持っていた稀有なモデルです。ブレンボ製キャリパーやオーリンズ製サスペンションを採用した年式も存在し、所有感の高さでも人気を博しました。
XJR400が2008年に生産終了した最大の理由は「空冷エンジンゆえに排ガス規制に対応できなかった」ことです。空冷エンジンは温度を一定に保つことが難しく、炭化水素や窒素酸化物が発生しやすい構造のため、厳しくなる排ガス規制をクリアできなくなりました。水冷エンジン搭載のCB400SFが2022年まで生き延びたことと比較すると、冷却方式の違いがここまで大きな寿命の差を生んだことがわかります。現在の中古相場は50〜130万円と比較的手の届きやすい価格帯です。
スズキからは複数の個性的な4気筒400ccが登場しました。特に注目されるのが、他メーカーにはない「油冷エンジン」を採用したイナズマ400(1997〜2001年)です。油冷とは走行風を使う空冷をベースにしながら、エンジンオイルで冷却効率を高めた方式で、水冷より構造がシンプル、空冷より冷却効率が高いという独自の特性を持ちます。さらに車体はスズキGSF750系と共通のフレームを使用しているため、見た目は明らかに「大型バイク」のボリューム感があります。中古相場は30〜85万円と、このカテゴリーでは最も入手しやすい価格帯の一つです。
400cc 4気筒絶版ネイキッドの中でも、XJRとインパルスは「価格と入手性のバランスが良い狙い目」として中古車市場でもまだ選びやすい部類です。とはいえ良質な物件は年々減少しており、価格も上昇傾向にあります。気になるモデルがあれば、早めに動くのが賢明です。
絶版400cc 4気筒ネイキッドの中古価格比較や狙い目モデルの詳細情報はこちら。
人気も価格も高止まり!「絶版400cc4気筒ネイキッド」その中でも手が出せるモデル6選|モーサイ
400ccバイクを所有する際に避けて通れないのが「維持費」の問題です。特に250ccと最も大きく異なるのは車検の有無で、400ccは新車購入後3年目、その後は2年おきに車検が必要になります。250ccにはない費用なので、乗り換えを検討している人は必ず計算に入れてください。
年間維持費の目安は以下の通りです(任意保険や走行距離によって変動)。
| 費用項目 | 年間目安金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 軽自動車税(種別割) | 6,000円 | 251〜400ccの税率 |
| 自動車重量税 | 約1,900〜2,500円/年 | 車検時にまとめて支払い |
| 自賠責保険 | 約7,000〜8,000円/年 | 複数年契約で割安に |
| 任意保険 | 約30,000〜100,000円/年 | 年齢・等級により大きく変動 |
| 車検費用 | 約25,000〜50,000円/年換算 | 2年に1回、5〜10万円が目安 |
| ガソリン代 | 約34,000〜40,000円 | 燃費25km/L・年間5,000km・170〜180円/L想定 |
| 定期メンテナンス | 約20,000〜40,000円 | オイル交換・タイヤなど |
合計すると、年間でおよそ11万〜20万円程度が維持費の目安です。若いライダー(21歳前後)で任意保険料が高い場合、年間23万円を超えることもあります。4気筒エンジンは構造が複雑なため、エンジンオイルの消費も2気筒・単気筒と比べると多くなる傾向があります。定期的なオイル交換は特に意識して行いましょう。
オイル交換の目安は3,000〜5,000kmが基本です。
4気筒エンジンのバイクは高回転まで使ってこそ真価を発揮するエンジン特性上、慢性的に低回転ばかりで走っているとカーボン堆積などトラブルの原因にもなります。メンテナンスコストを抑えたい場合は、バイク用品店やオンラインの一括見積もりサービスを活用して、車検費用の相場感を事前に確認しておくことをおすすめします。
400ccバイクの維持費詳細については以下のページが参考になります。
2022年のCB400SF生産終了以降、400cc 4気筒のネイキッドモデルが市場から消え、多くのライダーが次の一台を探し続けています。意外な事実として、バイクファンが強く支持してきたこのカテゴリーは、実は日本市場特有のガラパゴス的な存在でもありました。海外では中型クラスに4気筒を採用したモデルはほとんど存在せず、日本の免許制度における「400cc上限」という特殊な規制がこのカテゴリーを生み出したという背景があります。
現在の状況を整理しましょう。
ホンダが新型CB400を投入するとすれば、それはNinja ZX-4Rへの対抗馬として、400ccネイキッドの復活を意味します。2025年時点で、ホンダは中型スポーツの新型モデルを示唆する動きを見せており、バイク雑誌やニュースサイトでも関連情報が活発に報道されています。正式発表があれば、中型免許ライダーにとって待望のニュースとなるでしょう。
なお、現在400cc 4気筒バイクの中古購入を検討するなら、価格相場の確認は複数のサイトで並行して行うことをおすすめします。グーバイクやバイクブロスなど中古車一覧サイトでは、現在の相場感をリアルタイムで把握できます。400cc 4気筒の希少性は今後も続くと見られており、欲しいモデルが見つかったら、相場観を持った上で早めに決断することが後悔のない選択につながります。
400cc 4気筒を含む最新バイクニュースはこちらでもチェックできます。
ホンダ「CB400スーパーフォア」復活へ……!? 400cc4気筒の新モデル動向|ヤングマシン

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