

公道走行時の指定空気圧で使うと本来の性能が出ません。
DIABLO SUPERCORSA SP V4は、ピレリが2023年7月に発売した最新世代のハイパースポーツタイヤです。このタイヤは「レーシングストリートレースレプリカ」というカテゴリに属し、DIABLO ROSSO IVやDIABLO ROSSO IV CORSAよりも高いオンロード性能を発揮します。
参考)DIABLO™ Supercorsa V4 SP New -…
WSBKの経験と技術を直接市場に導入したこのタイヤは、公道とサーキットの両方でバイクの可能性を最大限に引き出すよう設計されています。前作V3と比較して、トレッドパターン、コンパウンド、構造、プロファイルのすべてが完全にリニューアルされました。
参考)http://speedstar.jp/products/detail.php?product_id=1044
第4世代DIABLOシリーズの最上位モデルとして、レーストラックでの性能をロードでも発揮する最高級の位置づけです。
つまり最高峰の性能が基本ですね。
参考)ピレリ「DIABLO(TM) SUPERCORSA SP V…
ピレリの公式情報では、ラカルムトサーキットでの社内テストにおいて、V3 SPと比べて全項目で性能向上を果たしたことが確認されています。1周1分6秒ほどのコースでV3 SPと比べて0.7秒、ROSSO IV CORSAより1.7秒も速いタイムを記録しました。
参考)PIRELLI DIABLO SUPERCORSA V4 S…
ピレリ公式サイトでは、各サイズの詳細スペックと技術情報を確認できます。
フロントタイヤは、スーパースポーツ用タイヤとして初めてデュアルコンパウンドとCap & Baseレイアウトを採用しました。センターストライプは高速安定性と耐ストレス性に優れ、ベース層はタイヤの熱安定性を向上させるよう設計されています。
ワイドショルダーにはレーシングSC3コンパウンドが採用され、一般道でもレース場でも抜群のコーナリンググリップを発揮します。リアタイヤも同様にデュアルコンパウンドを採用し、Dedicated Base構造により粘りのあるコーナリンググリップとコーナー立ち上がりの力強さを実現しています。
タイヤ構造は、DIABLO SUPERBIKEと同じ構造材を採用しながら専用チューンされています。V3と比較して、繊維のフィラメントを多く絡ませた幅広の構造コードなどの新素材を採用し、タイヤの剛性を高めるとともに、より優れたダンピング性能でハードな走行でも優れたコントロール性を実現します。
デュアルコンパウンドが基本構造です。
ただしV3にあったスロットルを開けていく時の高いグリップ感や、荷重を掛けた時にタイヤがグッと沈んで「喰ってる」というフィーリングは薄くなったという評価もあります。これは硬めの構造を採用したことによる特性変化と考えられます。
参考)スーパーコルサV4インプレ!鈴鹿フルコース✕CBR1000R…
DIABLO SUPERCORSA SP V4の特徴的な点は、一般道とサーキットで異なる空気圧設定に対応した特別なタイヤビード形状です。一般道ではバイクメーカー指定の空気圧、サーキットでは温間でフロント2.3bar/リア2.1barの低圧で最大のパフォーマンスを発揮します。
参考)DIABLO™ SUPERCORSA SP - V4 Fro…
この二段階の空気圧設定により、公道走行時は安定性を確保し、サーキット走行時は接地面積を増やしてグリップ力を最大化できます。内圧を低くしてもサイドウォールが変形しにくく、安定した走行が可能になるよう配慮された設計です。
参考)DIABLO™ SUPER CORSA V4テクノロジー解説…
実際のライダーからは、サーキット走行では公道指定空気圧よりも低めの設定が多く使用されており、温間でフロント2.1bar/リア2.0bar前後で使用するケースが多いとの情報もあります。これは各サーキットや車体のセットアップ、乗り手の技量などに大きく依存します。
空気圧調整が性能を左右します。
公道走行時にサーキット用の低圧設定を使用すると、タイヤの変形が大きくなり操縦安定性が低下するリスクがあるため、必ず使用環境に応じた空気圧設定を守る必要があります。サーキット走行後に公道を走る際は、必ず空気圧を元に戻すことを忘れないようにしてください。
V3と比べてV4のSPは、リーンが穏やかになった印象があります。これはプロファイルの変更による違いも大きく、V3はある程度のバンク角からさらに攻め込んだときにパタンと寝る感じでしたが、V4はフルバンクまでの過渡特性が一定になりました。
元WGPライダーの原田哲也氏は「V3のほうがよりレーシングタイヤに近いイメージ。途中からパタンと寝ることで旋回力は高まりますが、逆にその挙動は荷重が抜けそうな感覚にもつながるので、きちんと性能を引き出すのは難しいかもしれません」と評価しています。
対してV4は特性がそこまで過激すぎず、緩い印象で扱いやすさが向上しています。ある程度の技術があるライダーなら「V3が好き」という場合もありますが、大多数が気持ちよくスポーツライディングできる確実な進化を感じると評されています。
扱いやすさが大幅に向上しています。
接地感に優れるのも特徴で、ハイパワーや高速走行に適応する剛性が与えられたタイヤながら、変にゴツゴツしないという長所があります。タイヤ自体が小さな振動を絶妙に吸収してくれている印象で、ライディングパーク(ライパ)に自走で参加されるライダーに間違いなくオススメできるタイヤです。
DIABLO SUPERCORSA SP V4の摩耗に関しては、使用環境によって大きく異なります。公道走行約3000km程度とサーキット走行4回程度(うち2回は軽めの走行)で、リアがほぼスリップサインになったという報告があります。
参考)pirelli supercorsa v4 spに関する情報…
サーキット走行ではハイグリップな分、他のタイヤよりも早く摩耗する傾向があります。特にショルダー部分のSC3コンパウンドはグリップ力が高い反面、積極的なスポーツ走行では消耗が早くなります。
参考)Reddit - The heart of the inte…
ただし純粋なレース用タイヤ(SC)と比較すると、SPは公道走行を前提とした設計のため耐久性は高めに設定されています。レーストラック専用タイヤと比較して、温度依存性が低く、ウォームアップが早く、耐久性も高くなっているのが特徴です。
走行後に軽く消しカスのようなものが出ることがありますが、これは柔らかいコンパウンドが路面にしっかり密着している証拠でもあります。
使い方次第で寿命は変わりますね。
参考)ピレリのディブロスーパーコルサV4SPについて質問です。 -…
サーキット走行をメインに考えている場合、タイヤの摩耗状態を定期的にチェックし、スリップサインが出る前に交換することが安全のために重要です。特にショルダー部分の摩耗が進むと、コーナリング時のグリップ力が低下するため注意が必要です。
DIABLO SUPERCORSA SP V4は、ドライグリップが強烈な一方で、ウェット性能もV3を上回っています。積極的に雨の中を走るタイヤではありませんが、例えばライディングパークに参加したときにサーキットの往復で突然の雨に遭遇しても、V3より安心感があります。
公道走行においては、メーカー指定空気圧で使用することで高速道路のような非常に長い直線区間でも高い速度安定性を実現します。ただし、このタイヤはサーキット走行を視野に入れた設計のため、純粋な公道専用タイヤと比較すると温度依存性があります。
冷えた状態でのグリップ力は、通常のスポーツタイヤよりも低めになるため、特に冬場や朝の冷え込んだ時間帯は慎重な走行が必要です。タイヤが適正温度に達するまでは、急なバンクやブレーキングを避けることが重要です。
温まるまでは注意が必要です。
タイヤウォーマーなしでもサーキット走行は可能ですが、ウォームアップラップでしっかりとタイヤを温めることが推奨されています。公道走行でも、走り始めの数キロは慎重に走行し、タイヤを徐々に温めるという意識を持つことで安全性が高まります。
参考)新商品‼ PIRELLI DIABLO SUPERCORSA…
DIABLO SUPERCORSA V4には、公道走行を視野に入れたSP(Street Performance)と、サーキット専用のSC(Super Corsa)という2つのバリエーションがあります。
参考)イベントレース最速の溝付きタイヤ ピレリの最新バイク用タイヤ…
SPは公道からサーキットまで高いパフォーマンスを発揮する一方、SCはサーキットでラップタイムを「削る」ために生まれた最速の溝付きタイヤです。SCは表記上は公道走行も可能ですが、本来の性能をフルに発揮するのは路面環境が一定のクローズドコースが前提で、レイン性能はほぼゼロでスリックと同程度の性能です。
SCのサーキット走行での推奨空気圧は、温間でフロント2.1bar/リア1.8bar程度とSPよりもさらに低めに設定されています。「リーンの感覚はV4 SPと似ていますが、SP以上にグリップするので安心感だらけ」という評価があります。
選択はライディングスタイル次第です。
V4になってからSPの性能が大幅に向上したため、V3の時代と異なりサーキット走行でもSPの選択肢が十分にあるという評価が出ています。サーキット専門で1秒でも速いタイムを求めるならSC、公道も走りながらサーキット走行も楽しみたいならSPという選び方が基本になります。
このタイヤは、リッタースーパースポーツから600ccクラスのスーパースポーツまで幅広く対応しています。特にCBR1000RR-R、YZF-R1、ZX-10R、Panigale V4などの現代のハイパワースポーツバイクとの相性が良いとされています。
サーキット走行会やライディングスクールに参加するライダーにとって、自走でサーキットに行き、全開走行を楽しみ、また自走で帰るという使い方に最適です。タイヤウォーマーを使用しなくても、適切なウォームアップを行えば十分な性能を発揮します。
公道オンリーでのツーリングやワインディング走行には、やや過剰なスペックと言えます。通勤通学メインで使用する場合は、DIABLO ROSSO IVやROSSO IV CORSAのほうがコストパフォーマンスと実用性のバランスが良いでしょう。
使用目的を明確にすることが大切です。
年に数回以上サーキット走行会に参加し、公道でも積極的にスポーツ走行を楽しみたいというライダーにとって、DIABLO SUPERCORSA SP V4は最適な選択肢となります。タイヤ交換のタイミングで、自分の走行スタイルとマッチしているか改めて確認すると良いでしょう。
Webike商品ページでは、実際のユーザーレビューや装着可能な車種を確認できます。