

カスタムパーツをひとつ替えただけで、違法改造として30万円の罰金対象になることがあります。
ホンダモンキー125(JB02/JB03/JB04/JB05)がカスタムベースとして圧倒的な人気を誇るのには、明確な理由があります。まず車体がコンパクトで軽量(乾燥重量約107kg)なため、パーツを外したり取り付けたりする作業が体力的に負担になりにくく、ガレージやマンションの駐輪場でも作業しやすいのです。
純正パーツのデザインが1960年代のクラシックモンキーをオマージュした丸みのあるシルエットをベースにしているため、スクランブラー・カフェレーサー・ボバー・チョッパーなど異なるカスタムスタイルのどれにも馴染むのも大きな強みです。スタイルの幅が広い、ということですね。
SP武川・ヨシムラ・キタコ・デイトナ・Gクラフト・ZETAなど、国内外の主要メーカーが専用パーツを豊富にラインナップしており、現行車種でありながらパーツ供給が安定しています。Webikeの満足度ランキングでもモンキー125向けパーツが常に上位に並ぶほど、ユーザーの支持が厚いカテゴリです。
さらに、現行モデルのモンキー125は2026年モデルで495,000円(税込)というプライスに設定されており、新車購入後すぐにカスタムを始めるオーナーも多くいます。中古市場でも人気が高く、カスタム済みの個体が売買されることも珍しくありません。カスタム沼は深い、ということです。
| カスタムレベル | 主なパーツ例 | おおよその費用目安 |
|---|---|---|
| ライトカスタム | グリップ・ミラー・レバー交換 | 1万〜3万円 |
| 中級カスタム | マフラー・サス・フェンダーレス | 5万〜15万円 |
| 本格カスタム | タイヤ・ハンドル・塗装込み | 15万〜30万円以上 |
実際に5年間カスタムを続けたオーナーが「現在取り付けているパーツだけで約15万円、外したものを含めると17〜18万円かかった」と公開するケースもあり、カスタムは一度始めると止まらないのが実情です。これは使えそうです。
モンキー125のカスタムを始めるにあたって、最初に「どのスタイルを目指すか」を決めることが重要です。スタイルが決まると、選ぶべきパーツの方向性が固まるからです。代表的なのはスクランブラー・カフェレーサー・ボバーの3スタイルです。
スクランブラースタイルは、1960年代に流行したオフロード走行可能なカスタムを現代のバイクで再現した「ネオスクランブラー」スタイルです。アップタイプマフラーとブロックパターンタイヤの組み合わせが特徴で、モンキー125との相性が特に良いとされています。SP武川のスクランブラーマフラーとIRC TGグリップオフロードタイヤの組み合わせは、多くのオーナーが実践する定番の組み合わせです。見た目もワイルドで実用性も高いですね。
カフェレーサースタイルは、セパレートハンドルとローダウンサスの組み合わせで前傾姿勢を作るスポーティなカスタムです。スイングアームの延長や純正タンクをそのまま活かしつつセパハンを装着するだけでも雰囲気が出ます。ヨシムラのRS-3マフラーはカフェレーサースタイルとの組み合わせが特に人気です。
ボバースタイルは、余分なパーツを徹底的に取り除き「削ぎ落とした美学」を追求するスタイルです。タイのカスタムショップ「ZEUS CUSTOM」が手がけたモンキー125ボバーカスタムが国内でも注目を集めており、ノーマルの面影をほぼ残さないほどの変貌ぶりが魅力です。ただし本格的なボバーは工数が多く、費用も大きくなりがちです。
スタイルが決まったら、まずはマフラー交換から始めるのが王道です。見た目・サウンド・走りの3つが一気に変わるパーツだからです。
モンキーヘブン:モンキー125カスタム例まとめ12選(スクランブラー・カフェレーサー・ボバーの実例写真付き)
実際にどのパーツから手をつければいいか、費用感とともに整理します。パーツ選びで迷ったときは「見た目・走り・快適性」どれを優先したいかを先に決めると選びやすくなります。
① マフラー交換(3万円〜10万円以上)
モンキー125のカスタムで最も人気が高いパーツです。SP武川のスクランブラーマフラー(スクランブラースタイル向け)、ヨシムラのサイクロンシリーズ(純正アップタイプと同形状で人気)、IXIL L2Xデュアルフルエキゾースト(約35,980円)などが代表的です。マフラー交換が基本です。ただし、後述する保安基準への対応は必ず確認してください。
② リアサスペンション交換(2万円〜5万円)
純正のリアサスは「柔らかすぎる」という声が多く、キャンプ道具などを積載すると底付きしやすい弱点があります。キタコのショックアブソーバー(約2万円前後)に交換するだけで車体の安定感が大幅に向上します。積載時の安心感が違います。
③ タイヤ交換(1万円〜3万円+工賃)
IRC TGグリップのブロックパターンタイヤに替えると、見た目の印象が劇的に変わります。スクランブラースタイルには必須とも言えるパーツです。タイヤ交換は自分でやるには専用工具が必要なため、カスタムショップへの依頼(工賃別途)がおすすめです。
④ ハンドルバー交換(5千円〜2万円)
ZETAのスペシャライズドハンドルバーはオフロード風の無骨な質感があり、スクランブラースタイルとの相性が抜群です。ハンドル交換はDIYでも比較的挑戦しやすいパーツですが、ブレーキホース・ワイヤー類の長さへの影響も確認が必要です。
⑤ フェンダーレスキット(5千円〜2万円)
リア周りをスッキリさせる定番カスタムです。ハリケーン製やSP武川製のキットが人気ですが、取り付け後に保安基準(ナンバー灯・ウインカーの位置)を満たしているかの確認が必須です。この点は後のセクションで詳しく解説します。
| パーツ | 人気ブランド例 | 費用目安 | DIY難易度 |
|---|---|---|---|
| マフラー | ヨシムラ・SP武川・IXIL | 3万〜10万円以上 | 中級 |
| リアサス | キタコ・オーリンズ | 2万〜5万円 | 初〜中級 |
| タイヤ | IRC・ダンロップ | 1万〜3万円+工賃 | 上級(要ショップ) |
| ハンドル | ZETA・RENTHALなど | 5千〜2万円 | 初〜中級 |
| フェンダーレス | ハリケーン・SP武川 | 5千〜2万円 | 初級 |
Webike:ホンダモンキー125カスタムパーツ満足度ランキングTOP100(実際のオーナーレビュー付き)
カスタムで一番見落とされがちなのが法律の問題です。125ccには車検がないため「何でもOK」と誤解されやすいのですが、車検の有無と保安基準の適用は別の話です。これが原則です。
道路運送車両法の保安基準は、125ccを含むすべての公道走行車両に適用されます。国土交通省のチラシにも「車検がない原動機付自転車(〜125cc)にもこの基準は適用されます」と明記されています。保安基準違反の車両で走行した場合は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科される可能性があります。反則金や違反点数ではなく「罰金刑」という点が重要です。
マフラー交換の注意点
マフラーは見た目・音・走りが一気に変わる人気パーツですが、125cc以下のバイクの近接騒音上限は85デシベルと定められています。JMCAマーク(全国二輪車用品連合会の認定マーク)が刻印されていないマフラーは、2016年以降の規制変更により検査なしに違法改造として扱われる可能性があります。購入前にJMCAマークの有無を確認することが条件です。
フェンダーレス化の注意点
フェンダーレスキットは人気のカスタムですが、取り付けに際してナンバー灯(ライセンスランプ)の装備が義務付けられています。ナンバー灯がない状態で走行すると保安基準違反です。また、2021年10月以降に登録された車両ではナンバープレートの角度規制が厳格化されており、ナンバー角度が45度以上になるステーの装着が禁止されています。
「125ccだから車検がないので問題ない」という考え方は危険です。取り締まりを受けた場合は整備命令が出され、15日以内に改善・運輸支局への提示を行わないとさらに50万円以下の罰金が科される場合もあります。保安基準適合品を選ぶ、これだけ覚えておけばOKです。
グーバイク:取り締まりの対象となる違法なバイクカスタムとは(罰則・違反例の一覧)
国土交通省:基準不適合マフラーに関する注意チラシ(PDF)125cc以下にも基準が適用される旨が記載されています
カスタムパーツを集めたものの「なんとなくバラバラな印象」になってしまうことがあります。これはパーツの品質ではなく、配色と統一感の問題であることがほとんどです。
モンキー125のカスタム事例を多数見ていくと、完成度の高い車両には共通したパターンがあります。使用する色数を3色以内に絞り、メイン色・差し色・アクセントカラーに役割を持たせているのです。たとえばタイのカスタムショップ「K-SPEED」が制作したスクランブラーモデルは、ブラック&ホワイトの2色に徹しており、ホイールを白・エンジンを黒に塗装することで全体の統一感を作り出しています。配色がカギです。
塗装カスタムはパーツ交換に比べて費用を抑えながら印象を大きく変えられる方法です。実際に旧型モンキー(JB02黒)のタンクを新型(JB03)カラーに塗り替えたオーナーの事例があります。プロのペイントショップに依頼した場合の費用はタンク1本で3〜5万円程度が相場です。
また、見落とされがちなのが「細かなパーツの素材感の統一」です。メタルパーツで統一したい場合はアルミビレット削り出しのパーツを選ぶ、マット(艶消し)で揃えたい場合はマット塗装仕上げのパーツに絞るなど、素材の仕上げを揃えるだけで完成度が格段に上がります。細部の積み重ねが大切です。
モビリティショー2025でHONDAブースに展示されたGクラフト製フルカスタムモンキー125は、1970年代のZ50をオマージュしたペイントと現代のカスタムパーツを融合させた一台でした。「一見ノーマルに見えるが、よく見るといたるところにカスタムが施されている」という「さりげなさ」もカスタムの一つの美学といえます。
オートバイ:1975年登場Z50Jをオマージュしたモンキー125カスタム(Gクラフト製パーツと配色の詳細解説)

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