kb4 ビモータはカワサキの技術とイタリアの魂が融合した傑作

kb4 ビモータはカワサキの技術とイタリアの魂が融合した傑作

kb4 ビモータの全貌|カワサキエンジンとイタリア職人技の融合

KB4を「カワサキの高級仕様版」だと思い込んでいると、乗って42kgの軽さに驚いて財布を後悔します。


📋 この記事の3つのポイント
ニンジャ1000SXより42kg軽い

同じエンジンを使いながら車重194kg。ビモータ独自の設計がもたらす圧倒的な軽快感が最大の武器です。

🔧
ラジエターがシート下にある

前後重量配分53.6:46.4を実現するための大胆な設計。これがショートホイールベース1,390mmを可能にした理由です。

🏅
全国50店舗・抽選販売という希少性

bimota正規取扱店50店舗のみで購入権は抽選制。生産台数が限られる日本導入200台規模の希少なハンドメイドマシンです。


kb4 ビモータとは何か——カワサキとの提携が生んだ新生ビモータ第2弾



ビモータ(bimota)は1973年創業のイタリアのハンドメイドモーターサイクルブランドです。フレームのスペシャリストとして、ホンダ・カワサキ・スズキヤマハなど各メーカーのエンジンを独自設計のシャシーに搭載してきた異色の存在です。ネーミングの法則もシンプルで、カワサキエンジン搭載モデルは「KB」、ホンダなら「HB」と頭文字で識別されます。KB4とは、カワサキエンジンを使った4番目のモデルという意味です。


小規模メーカーゆえの経営的な浮き沈みを経た後、2019年からカワサキ(川崎重工グループのKawasaki Motors Europe)が休眠状態だったビモータの再生を支援し始めました。カワサキは技術とエンジンを供給しますが、車体の開発にはほぼ関与しておらず、設計はビモータが独自に行っています。これがKB4を単なる「カワサキの高級版」ではなく、れっきとした独立した哲学を持つバイクにしている根本的な理由です。


KB4は2021年のEICMA(ミラノモーターサイクルショー)で市販型が正式発表されました。新生ビモータの第1弾「TESI H2」(カワサキH2のスーパーチャージドエンジン搭載)に続く第2弾です。


コンセプトは明確です。「乗りやすく、トルクがあり、軽量なバイクを通じてライダーにエキサイトメントを提供すること」。


カワサキ製1,043ccエンジンを、ビモータ独自の車体設計でまとめ上げたKB4は、日本では2022年3月からカワサキモータースジャパンを総輸入元として全国50店のbimota正規取扱店で発売されています。


















📊 ビモータ KB4 主要スペック一覧
項目 仕様
エンジン 水冷4ストローク並列4気筒 DOHC 4バルブ
排気量 1,043cc
最高出力 142PS / 10,000rpm
最大トルク 111N·m(11.3kgf·m) / 8,000rpm
車両重量 194kg
ホイールベース 1,390mm
シート高 810mm(±8mm調整可)
フロントサスペンション オーリンズ製 FG R&T 43 NIX30(倒立フォーク
リアサスペンション オーリンズ製 TTX36(シングルショック)
フロントブレーキ ブレンボ製 φ320mm ダブルディスク
タイヤ ピレリディアブロ スーパーコルサSP(OZ製鍛造アルミホイール
価格 4,378,000円(税込)
生産国 イタリア共和国


この表を見るだけでも、ハイエンドパーツのオンパレードです。サスペンションはオーリンズ、ブレーキはブレンボ、タイヤはサーキット仕様のピレリ・スーパーコルサSPという豪華な構成です。これが原価。なぜ437万円になるのかを理解すると、納得感が増します。


参考:bimota公式(KB4スペック詳細)
bimota公式サイト KB4スペック・詳細ページ


kb4 ビモータの設計の秘密——ラジエターをシート下に置いた本当の理由

KB4をひと目見た人がまず気づくのは、フロントカウルに開いた巨大なエアインテーク(空気取入口)です。なぜ、これほど大きなダクトが必要なのでしょうか。


通常のバイクはラジエター(冷却装置)をエンジンの前方に配置します。ところがKB4では、ラジエターをシートの下——つまりエンジンの後方に移設するという大胆な設計を採用しています。フロントのエアインテークから取り込まれた空気は、カウルの内側を通るダクトを経由して、シート下のラジエターに届く仕組みです。


これは単に奇抜さを追求した設計ではありません。目的は明確で、「エンジン搭載位置を前方へ移動し、理想的な前後重量配分を実現すること」にあります。


ビモータが理想とする前後重量配分はフロント53.6%:リア46.4%です。通常、前輪側が重すぎると旋回性が鈍くなり、後輪側が重すぎると前輪の接地感が薄れます。KB4はこの比率を達成することで、600ccミドルクラス並みのコーナリングフィールを1,000ccエンジンで実現しています。


前後重量配分が原則です。この設計上の決断が、もうひとつの驚くべき数値にも直結しています。


KB4のホイールベース(前輪軸と後輪軸の距離)は1,390mmです。これは同じエンジンを搭載するカワサキ・ニンジャ1000SXの1,440mmより50mmも短く、ニンジャZX-10R(1,450mm)より60mmも短い数値です。50mmの違いとは、はがき1枚の横幅分ほどのことです。わずかな差に聞こえますが、バイクのハンドリングでこの数値差は非常に大きく、前後タイヤが大きく見えるほどコンパクトに見える独特のシルエットを生み出しています。


このラジエターのシート下配置には、ライダーにとってうれしい副産物もあります。渋滞時に太ももや膝の内側が熱くならないことです。通常のバイクではフロントラジエターから発せられる熱がライダーの足元に来ますが、KB4は熱源がシート下にあるため、熱さをほとんど感じません。水温が上がってファンが回ると、シート下からわずかな振動が伝わってくる程度です。


参考:ビモータKB4の独自設計の詳細(webcg試乗レビュー)


kb4 ビモータの走行フィール——1,000ccなのに400cc感覚という意外な乗り味

「1,000ccバイクは扱いにくい」「高価格帯のスーパースポーツは上級者向け」と思っているバイク乗りは多いはずです。ところがKB4に乗ると、その認識は大きく揺らぎます。


車両重量194kgというのは、1,000ccクラスとしては驚異的な軽さです。同じエンジンを搭載するニンジャ1000SXの車重が236kgですから、その差は42kgです。42kgとはどれくらいか——小学校5〜6年生1人分の体重をそのままバイクから取り除いたようなイメージです。この軽さが、走り始めた瞬間から全身で伝わってきます。


元MotoGPライダーの中野真矢氏をはじめ、KB4を試乗した複数のライダーが口をそろえるのは「1,000ccを感じさせない質量」という点です。ワインディングでも直立付近からリーンし始めた際に排気量を感じさせず、バンク中は安定感が高まるという、独特のハンドリング特性があります。


エンジンはニンジャ1000SXのオールラウンドスポーツツアラーチューニングがベースです。鋭すぎるスロットルレスポンスではなく、低回転域の太いトルクで市街地をゆったり流せるフレンドリーさがあります。3,000rpm前後で街なかを走行しても扱いにくさを感じないのは、このエンジンキャラクターのおかげです。


つまり「乗りやすく速い」が条件です。電子制御面も充実しており、6軸IMU(慣性測定ユニット)を搭載。ライディングモードはスポーツ・ロード・レインの3種類から選べ、エンジンパワー出力(FかL)とトラクションコントロールの介入度(1〜3・OFF)を個別に設定できます。


ただし一点、KB4には注意すべき特性があります。車体底面のアンダーカバーマフラーカバーまで全てカーボンファイバー製であるため、コーナーで傾けすぎると真っ先にカーボンパーツが路面と接触します。一方でリーンアングルを検知して警告するようなセンサー系は搭載されていないため、オーナーはバンク角の管理に注意が必要です。高価なカーボンパーツ代を考えると、これは実質的なお金のリスクです。痛いところです。


参考:ビモータKB4の試乗インプレッション(ヤングマシン)
ヤングマシン|ビモータKB4 試乗インプレッション——軽さと短さが生む異次元ハンドリング


kb4 ビモータのカフェレーサーデザイン——往年のKB1へのオマージュと現代技術の共存

KB4のデザインを「スポーツバイクらしくない」「古臭い」と感じるライダーがいるかもしれません。それは正解であり、意図的な選択です。


丸目1灯のヘッドランプ、丸みの強いフロントカウル、赤と白のカラーリング。これらは往年のKB1(1970年代のビモータ第1世代カワサキエンジン搭載モデル)へのオマージュとして意図的に設計されています。クラシカルなカフェレーサースタイルに、現代のスポーツモーターサイクルの性能を融合させた「新時代のカフェレーサー」という位置づけです。


外装は全てドライカーボンファイバー製です。シートカウル、アンダーカバー、マフラーカバー、インナーパネルにいたるまでカーボン素材が使われています。これは軽量化のためだけでなく、工芸品としての質感と視覚的な美しさを実現するためでもあります。


また、ハンドルまわりやフットレバーまわりにはアルミ合金の削り出しパーツが多用されています。肉抜きされたアルミ削り出しのトップブリッジは、マシンに跨った瞬間から「これはただのバイクではない」という雰囲気を伝えてくれます。シートはタンカラーの本革製で、テールカウルにはカーボン製の蓋付き小型収納スペースも設けられています。


これは使えそうです。ガレージに置いて眺めるだけでも満足感を得られる「動くアート」としての完成度が、KB4の価格に含まれる価値のひとつです。


なお、ビモータの創業者のひとりであるマッシモ・タンブリーニ氏は後にドゥカティに移り、スーパーバイクの傑作「916」を手がけた人物です。そのビモータというブランドDNAが、KB4のデザインにも確実に息づいています。











🎨 KB4 デザイン・素材の特徴まとめ
パーツ 素材・仕様 特徴
外装(カウル全般) ドライカーボンファイバー 軽量+工芸品的な質感
スイングアーム アルミ削り出し(3ピース構造) 高強度+レーシーな美しさ
トップブリッジ アルミ削り出し(肉抜き加工) 軽量化+レーシーな雰囲気
シート 本革(タンカラー) クラシックなカフェレーサー風
ホイール OZ製 鍛造アルミ 軽量+高剛性
フレーム 鋼管トレリス(フロント)+アルミ削り出しピボットプレート(リア) しなやかさ+軽快感の両立


参考:ビモータKB4のデザインと素材構成(ライダーズクラブ)
ライダーズクラブ|中野真矢が語るBimota KB4——クラフトマンシップの極意


kb4 ビモータを買う前に知っておきたいこと——希少性・購入方法・KB4RCとの違い

KB4を「いつでも買えるバイク」だと思っていると、気づいたときにはすでに手に入らない状況になっています。これが条件です。


KB4は生産台数に限りのあるハンドメイドモデルです。日本への導入台数は200台規模で、販売はbimota正規取扱店(全国50店舗)のみで行われてきました。初期入荷時は台数が限られているため、購入権をオンラインで申し込み、希望者が多い場合は抽選になるという販売方式が取られました。試乗や展示車を見たからといって、その場ですぐ購入できる一般的なバイクとは異なります。


中古車市場でも、2026年2月時点でグーバイクに掲載されているKB4は7台程度で、平均価格は約400万円前後です。希少性は中古でも維持されています。


2025年には後継・派生モデルである「KB4RC」が日本に導入されました。KB4RCはKB4のカウルを取り外したネイキッドモデル的な存在で、価格は473万円(税込)です。同じエンジン・同じアンダーシートラジエター構造を持ちつつ、よりスリムなスタイリングを持つモデルです。


🔍 KB4とKB4RCの主な違い
- KB4:フルカウルのカフェレーサースタイル、価格437万8,000円
- KB4RC:カウルを廃したネイキッドスタイル、価格473万円、2025年4月発売


473万円という価格は、KB4より約35万円高くなっています。ネイキッド化により空力的なメリットは減りますが、視覚的な軽量感と独特のスタイリングは新たな魅力を持ちます。


KB4を含むビモータモデルを検討する場合、まずはカワサキ公式サイトでbimota正規取扱店の一覧を確認し、最寄りの取扱店に問い合わせるのが確実な行動です。在庫状況・次回入荷時期・購入権の申込受付情報はディーラーに直接確認するしかありません。


参考:KB4RC国内導入・価格情報(Car Watch)
Car Watch|ビモータ、新型モデル「KB4RC」日本導入——価格473万円、2025年4月発売




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