

保安基準非適合のマフラーに換えると、違反点数2点+罰金5万円が科せられます。
ロイヤルエンフィールド shotgun650のカスタムで、最初に検討するライダーが多いのがマフラー交換です。純正の2本出しマフラーもスタイリッシュですが、さらに自分好みのサウンドとルックスに仕上げたいという要望は根強くあります。
shotgun650に適合するスリップオンマフラーとしては、英国ヒッチコックスモーターサイクル(Hitchcocks Motorcycles)製のステンレス製スリップオンマフラー(ショートタイプ/ブラック)が代表的な選択肢で、価格は約12万2,000円(税別)となっています。スリップオンはサイレンサー部分のみを交換するタイプで、エキゾーストパイプまるごと換えるフルエキゾーストよりも費用を抑えられるのが特徴です。つまり、コストを抑えてサウンドと見た目を変えたいならスリップオンが基本です。
ここで必ず押さえておきたいのが、保安基準への適合についてです。日本では、交換マフラーは「JMCA(全国二輪車用品連合会)」の認証を受けた製品か、もしくはメーカーが保安基準適合品と明示しているものを選ぶ必要があります。非適合品をそのまま公道で使用すると、「整備不良(消音器不備)」として違反点数2点+反則金7,000円(二輪)が科せられるほか、不正改造と判断された場合は6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金という刑事罰の対象にもなります。
| 違反の種類 | 違反点数 | 罰則 |
|---|---|---|
| 消音器不備(整備不良) | 2点 | 反則金7,000円(二輪) |
| 不正改造(道路運送車両法) | ― | 懲役6ヶ月以下または罰金30万円以下 |
「見た目がかっこいいから」と輸入マフラーをそのまま付けるのはリスクが高いです。購入前に必ずJMCA認証の有無、または販売店への保安基準適合確認を行う1ステップを踏みましょう。
また、shotgun650は648ccのパラレルツインエンジンを搭載しており、エンジン特性上、低中回転域でどっしりとした鼓動感があります。スリップオンに換えることでこの鼓動感をより際立てるサウンドにすることが可能です。これは使えそうです。さらに、チューニング済みのパワーコマンダー6(ダイノジェット社製、約12万3,800円税込)と組み合わせることで、マフラー交換後に生じうる空燃比の乱れを補正し、スロットルレスポンスを最適化できます。マフラー交換とパワーコマンダーのセットが、走りの満足度を最も高める組み合わせということですね。
参考:JMCA認証マフラーの基礎知識と確認方法について
国土交通省「交換用マフラーは基準適合品を」(PDF)
shotgun650が他の650ccクラスのバイクと大きく異なる点の一つが、シートのモジュール設計です。日本仕様はタンデムシートが標準装備されていますが、工具なしのワンタッチ操作でシングルシート(フローティングシート)に交換できる構造になっています。この切り替えだけで、ボバースタイルの引き締まったリアビューが完成します。
通常、ボバースタイルへの変更には外装加工や専用シートの製作など、数万円〜数十万円の費用がかかるケースも珍しくありません。しかし shotgun650の場合は、純正オプションのシングルシートを利用するだけでスタイルチェンジが可能なため、他のカスタムベース車両と比べてコストメリットが大きい点は見逃せません。純正オプション活用が原則です。
スタイルをさらに追い込みたい場合は、外装カスタムの選択肢が広がっています。
なかでも注目したいのは、外装全体を統一したブラックアウトカスタムです。shotgun650はエンジン、マフラー、スイッチギアなどがすでにブラックで統一されているため、ミラーやレバーをブラックアルマイト仕様に揃えるだけで、純正感を残しつつカスタム度を高められます。費用的には数千円〜2万円程度で実現できる、コスパに優れたアプローチです。これは使えそうです。
参考:ショットガン650の純正カスタムパーツラインナップと価格
ロイヤルエンフィールド ジャパン公式|SHOTGUN 650
shotgun650のシート高は795mmです。これはスポーツバイク的な数値ではなく、ミドルクラスとしては標準的な高さですが、身長が低めのライダーや、長距離ツーリングで足つきに不安を感じる方には少し高く感じることもあります。そこで注目されるのがリアサスペンションのローダウンカスタムです。
具体的な方法として広く使われているのが、スーパーメテオ650の純正リアサスペンションを流用してシート高を約25mm下げる手法です。これはショップ施工込みで費用の目安は3〜5万円前後。また、専用ローダウンサスを使えば最大40mm程度のダウンも可能です。40mmというのは大人の親指の長さほどの差ですが、足つきの感覚は大きく変わります。ローダウンシートとの組み合わせで、さらに4センチほど下げたという事例もSNSで報告されています。
ローダウンは足つき改善だけでなく、重心が低くなることで車体の安定感が増すメリットもあります。いいことですね。ただし、ローダウン幅が大きすぎるとバンク角が減り、コーナーリング中にマフラーやステップが路面に擦りやすくなるデメリットも生じます。25〜30mm程度のダウンが走りへの影響を最小限に抑えながら足つきを改善できる、現実的な範囲の目安です。
ローダウン後は必ずリアのプリロード設定も見直してください。荷重設定がずれたままでは本来のサスペンション性能が発揮されず、乗り心地の悪化につながります。調整は販売店で依頼するか、自分で行う場合はサービスマニュアルを参照するのが確実です。ローダウン後のプリロード調整が条件です。
参考:ロイヤルエンフィールド各モデルのローダウンパーツ詳細
Webike NEWS|ロイヤルエンフィールドの足つき&引き起こし不安を解消するパーツ
shotgun650は「カスタムのためのキャンバス」として設計されたモデルであり、ツーリング用カスタムとの親和性も非常に高い一台です。街乗りメインではなく、ロングツーリングをメインとするライダーにとっては積載性と快適性の強化が優先度の高いカスタムになります。
ツーリングカスタムの中核となるのがサイドバッグ・サイドケースの装着です。ただし shotgun650 にサイドバッグを安全に装着するためには、専用キャリアシステムが必要になります。ヘプコ&ベッカーの「C-Bow(シーボウ)」は、shotgun650専用設計のサイドバッグホルダーで、税込36,740円。このC-Bowがあれば、対応するソフトバッグ・ハードケースをワンタッチで着脱できる構造になっています。バッグを外した状態でもスッキリとしたラインが保たれるのもポイントです。
shotgun650には純正で「トリッパー」という簡易ナビが標準装備されています。目的地の方向と距離を示すシンプルな機能ですが、長距離ツーリングで詳細なルート案内が欲しい場合はスマホナビとの併用がおすすめです。スマホホルダーの選択は、ハンドルクランプ径(22.2mm)に適合するものを確認してから購入する、この1ステップだけ確認すれば大丈夫です。
ロングツーリング向けには、エンジンガードの装着も強く検討したい装備です。転倒時に車体とライダーを守る「生存空間確保」という実用的な役割があります。ヘプコ&ベッカー製のshotgun650専用エンジンガードは、170mmの専用貫通ボルトでフレームの強度メンバーと直結する構造で、強度面での信頼性が高い設計です。転倒時のレッカー移動を回避する可能性を高める投資として、走行距離が増えるほど費用対効果は上がります。
参考:ヘプコ&ベッカー ショットガン650専用パーツ一覧
ヘプコ&ベッカー Japan|ショットガン650 ツーリングカスタムパーツ
shotgun650のカスタムを楽しむうえで、多くのライダーが見落としているのが「任意保険への影響」と「リセールバリューの変化」です。これが原則です。
まず任意保険について。バイクをカスタムした場合、車両保険に加入している方は保険会社への申告義務が生じる可能性があります。特に、外装やエンジン周りに大きな変更を加えた場合に「改造申告」が必要なケースがあります。申告なしにカスタムを進め、事故が発生した際に「改造の未申告」を理由に保険金の支払いが制限されるリスクがあります。カスタム前に保険会社への確認が条件です。
次にリセールバリューについてです。一般的にカスタム車両は「好みが分かれる」として中古市場での査定が低くなりがちだと思われています。しかし shotgun650 は少し事情が異なります。このモデル自体がカスタムベースとして市場から認知されており、純正互換性を保ちつつ可逆性のあるカスタム(純正パーツに戻せる状態)を施した車両は、コレクターやカスタム好きなバイヤーから高評価を受けるケースが増えています。つまり、純正パーツを手元に保管しておくことが重要ということですね。
特に「カスタム費用を全額かけたのに売却時に全く評価されなかった」という失望を避けるためには、可逆性のあるカスタムを優先し、純正状態への復元能力を維持することが長い目で見た費用対効果の最大化につながります。意外ですね。
カスタムバイクの保険加入・申告についての基礎情報は下記が参考になります。

DILDMAN For SHOTGUN650 SHOTGUN 650 バイク用汎用フロントウィンドスクリーン プラスチックブラケット パイ適合プ直径22.25.28MMに(ダンボール箱包装)