

オールテレーンタイヤは、一般的に四輪車向けのタイヤとして知られていますが、バイク用として直接設計されたオールテレーンタイヤは極めて限定的です。
参考)https://tire.bridgestone.co.jp/about/knowledge/all-terrain-tire/
バイクで悪路も舗装路も走りたい場合は、デュアルパーパスタイヤやオフロードタイヤが主流です。これらは四輪のオールテレーンタイヤと同様に、オンロードとオフロードの両方に対応できる設計になっています。バイク用タイヤの場合、トレッドパターンの深さや接地面積、ゴムの硬度などが二輪車特有の走行特性に合わせて調整されています。
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燃費悪化は10~15%覚悟する必要があります。
オールテレーンタイヤの概念は主に四輪車向けに確立されたもので、バイク業界では「デュアルパーパスタイヤ」「オン・オフロードタイヤ」といった名称が一般的です。
四輪用オールテレーンタイヤの特徴は、深い溝と大きなブロックパターンを持ち、舗装路から未舗装路まで幅広く対応できる点にあります。バイク用でも同様の設計思想を持つタイヤが存在しますが、二輪車特有の要求性能として、コーナリング時の横方向グリップやバンク角確保のためのサイドウォール設計が異なります。
参考)https://uppit.upgarage.com/column/all-terrain-tire/
バイク用タイヤは接地面積が小さいため、四輪以上にトレッドパターンの設計が重要です。深すぎる溝はオンロードでの安定性を損なう可能性があります。つまり、四輪用オールテレーンタイヤの性能特性をそのままバイクに適用できないということです。
バイクで林道走行とツーリング両方を楽しみたい場合は、用途に応じてオン寄りかオフ寄りかを選択する必要があります。完全にバランスの取れた製品は存在しないと考えてよいでしょう。
バイク用のオフロード系タイヤは、大きく分けて3つのカテゴリーがあります。
フルオフロードタイヤは、モトクロスやエンデューロレース向けに設計されています。深く鋭いブロックパターンで泥や砂をかき出す能力が高く、悪路での走破性は抜群です。しかし舗装路では摩耗が早く、騒音も大きく、グリップ力も不足します。主にオフロード走行が90%以上を占める使い方に適しています。
デュアルパーパスタイヤ(オン・オフロード兼用)は、舗装路と未舗装路の両方に対応できる中間的な設計です。ブロックパターンはオフロードタイヤほど深くありませんが、一般的なオンロードタイヤよりは深い溝を持ちます。舗装路での静粛性や操縦安定性を一定レベル確保しつつ、林道程度の悪路走行も可能です。
ツーリングタイヤ(舗装路メイン)は、ほぼ舗装路専用ですが、若干のオフロード要素を持つものもあります。これは本格的なオールテレーン性能ではありません。
あなたの用途が7:3でオンロードなら、デュアルパーパスタイヤが基本です。
バイク業界において「オールテレーンタイヤ」という言葉は、四輪ほど一般的ではありません。検索上位のバイク用タイヤ販売サイトを見ても、この用語は頻出キーワードとして登場していないのが現状です。
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しかし、概念としての「全地形対応タイヤ」は存在します。それがデュアルパーパスタイヤやアドベンチャーツーリングタイヤと呼ばれるカテゴリーです。これらは舗装路70%、未舗装路30%程度の使用比率を想定して開発されています。
バイク用タイヤは、四輪と異なり接地面積が小さく、コーナリング時にタイヤを寝かせるという特殊な使い方をします。そのため、トレッドパターンだけでなく、タイヤのプロファイル(断面形状)やコンパウンド(ゴム配合)の設計が複雑です。四輪用オールテレーンタイヤの「全方位対応」という発想を、そのまま二輪に持ち込むことは技術的に困難なのです。
市場では「80/20タイヤ」(舗装路80%、悪路20%)、「50/50タイヤ」(半々)といった表現で性能バランスを示すことが多いです。これが実質的なバイク版オールテレーンタイヤの選び方の指標になります。
バイクでオールテレーン系(デュアルパーパス)タイヤを選ぶ最大のメリットは、走行場所を選ばない自由度です。
ツーリング中に突然林道や砂利道に遭遇しても、躊躇せず進入できます。キャンプ場やバイクイベント会場が未舗装駐車場の場合でも安心です。舗装路専用タイヤでは危険を感じる場面で、デュアルパーパスタイヤなら十分なグリップを発揮します。
タイヤの耐久性も高い傾向があります。オフロード性能を持たせるため、サイドウォールが強化されており、パンクや損傷に対する耐性が高いのです。砂利道での飛び石や、路肩の縁石への接触など、予期せぬダメージからタイヤを守ってくれます。
見た目のアドベンチャー感も無視できないメリットです。ブロックパターンのタイヤは、バイクに野性的で力強い印象を与えます。これはドレスアップ効果として、多くのライダーに支持されています。
一つのタイヤで複数の用途に対応できるのは経済的です。
デュアルパーパスタイヤの最大のデメリットは、舗装路での性能低下です。
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ロードノイズが大きくなります。ブロックパターンが路面を叩く音が顕著で、特に高速道路走行時は風切り音と相まって耳障りに感じることがあります。
静かなツーリングを求める人には不向きです。
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燃費悪化も深刻です。タイヤ重量の増加と転がり抵抗の増大により、通常のサマータイヤと比較して10~15%程度燃費が悪化する可能性があります。年間走行距離が長いライダーにとって、これは無視できない出費増につながります。
参考)https://oshiete.goo.ne.jp/qa/13639713.html
乗り心地も硬くなる傾向があります。オフロード性能を持たせるためゴムが硬めに設定されており、舗装路での路面からの振動が伝わりやすくなります。長時間のツーリングでは疲労が蓄積しやすいです。
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コーナリング性能も舗装路専用タイヤには及びません。ブロックパターンによりタイヤの剛性分布が不均一になるため、スポーツ走行には適していません。
タイヤ価格も高めに設定されていることが多く、初期費用の負担が大きいです。これらのデメリットを受け入れられるかどうかが、選択の分かれ目ですね。
デュアルパーパスタイヤは、災害時の機動性確保という観点から注目されています。
大規模災害発生時、道路が損傷したり瓦礫が散乱したりする状況では、舗装路専用タイヤでは走行が困難になります。しかしデュアルパーパスタイヤなら、ある程度の悪路を走破できるため、避難や物資調達の手段として有効です。
また、通勤経路に工事中の迂回路や未舗装農道を含む場合、デュアルパーパスタイヤが実用的です。田舎暮らしのライダーにとって、舗装率が低い生活道路はごく普通の環境です。こうした日常での小さな悪路対応が、実はオールテレーン系タイヤの隠れた価値です。
さらに、バイクの資産価値維持という側面もあります。デュアルパーパスタイヤを履いたアドベンチャーバイクは、中古市場で「どこでも走れる」というイメージから人気が高く、売却時に有利になる傾向があります。
冬季の凍結していない雪道(圧雪路)での走行可能性も、M+S(マッドアンドスノー)規格を持つタイヤなら一定レベルあります。ただし完全なアイスバーンには対応できません。
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普段使いと非常時対応を兼ねるという発想が重要ですね。
デュアルパーパスタイヤを選ぶ際の最重要ポイントは、自分の走行比率の正確な把握です。
舗装路が80%以上なら、オンロード寄りのデュアルパーパスタイヤ(80/20タイヤ)を選びます。これは溝がやや浅めで、ブロックパターンも控えめです。舗装路での快適性を保ちつつ、軽度の悪路に対応できます。
逆に、オフロード走行が40%以上を占めるなら、オフロード寄りのデュアルパーパスタイヤ(60/40や50/50タイヤ)を選びます。ブロックパターンが深く、泥や砂での駆動力が高まりますが、舗装路での性能は妥協することになります。
タイヤサイズも重要です。バイクのリム幅に適合するサイズを選ばないと、性能を発揮できないばかりか、安全性も損なわれます。
メーカーの適合表を必ず確認しましょう。
価格と性能のバランスも考慮点です。有名ブランド(ミシュラン、ダンロップ、ブリヂストンなど)は高価ですが、性能と耐久性が保証されています。アジアンタイヤは低価格ですが、性能にばらつきがあります。
初心者は信頼性重視でブランド品を選ぶのが無難です。
バイクのタイヤに関する法規制として、道路運送車両の保安基準があります。
公道を走るバイクのタイヤには、接地部の4分の1以上に0.8mm以上の溝が必要です。この基準を満たさないタイヤで走行すると、整備不良違反となり、違反点数2点、二輪車は7,000円の反則金が科せられます。デュアルパーパスタイヤは溝が深いため、この点では問題ありませんが、摩耗には注意が必要です。
また、競技用タイヤ(スリックタイヤなど)は公道走行が推奨されませんが、溝があれば違法ではありません。ただし、性能が公道向けではないため、事故のリスクが高まります。
タイヤの空気圧管理も重要です。オフロード走行では空気圧を下げることがありますが、舗装路に戻ったら必ず規定値に戻す必要があります。低い空気圧のまま高速走行すると、タイヤのバーストや異常摩耗の原因になります。
チェーン規制がある高速道路では、M+S規格のタイヤでもチェーン装着が必要な場合があります。
事前の確認が必須ですね。
保険適用に関しても、車両の改造状態によっては保険会社への通知が必要な場合があります。タイヤ交換は通常問題ありませんが、極端なサイズ変更は確認しておくと安心です。
バイク用デュアルパーパスタイヤのおすすめとして、いくつかの定番製品があります。
ミシュラン アナキー アドベンチャーは、オンロード性能とオフロード性能のバランスが優れており、長距離ツーリングにも適しています。
耐久性が高く、ライフが長いのも特徴です。
価格はやや高めですが、その価値はあります。
ダンロップ トレイルマックス ミッションは、濡れた路面でのグリップ力に定評があり、日本の多様な気候条件に適しています。オンロード寄りの設計で、快適性を重視するライダーに人気です。
ブリヂストン バトラックス アドベンチャークロスは、日本メーカーならではの細かな配慮が光る製品です。日本の道路事情に合わせた設計で、林道からツーリングまで幅広く対応します。
ピレリ スコーピオン トレイル2は、ヨーロッパブランドらしいスポーティな味付けで、コーナリング性能を重視するライダーに適しています。オンロード性能が高く、悪路はほどほどという用途に最適です。
メーカー各社のウェブサイトで適合車種を確認してください。
バイク用タイヤの最新人気ランキング(2026年版)はこちらで詳しく解説されています
デュアルパーパスタイヤによる燃費悪化を最小限に抑える方法があります。
参考)【装着レビュー】オールテレーンタイヤの燃費や走行音、乗り心地…
まず、空気圧を適正値の上限に保つことです。メーカー指定の空気圧範囲の中で、やや高めに設定すると転がり抵抗が減り、燃費改善につながります。ただし、乗り心地は硬くなるため、長距離走行前に調整するのが賢明です。
次に、急加速・急減速を避けるスムーズな運転を心がけます。デュアルパーパスタイヤは重量があるため、慣性の影響を受けやすく、急激な速度変化は燃費を悪化させます。エンジン回転数を低めに保つエコ運転が効果的です。
定期的なタイヤローテーション(前後入れ替え)も、均等な摩耗を促し、タイヤ寿命を延ばします。これにより、長期的なコストパフォーマンスが向上します。
不必要な荷物を積まないことも基本です。バイクは車重が軽いため、数キロの荷物でも燃費に影響します。ツーリング装備を見直し、最小限にすることで、燃費悪化を抑えられます。
エンジンオイルの選択も燃費に影響します。低粘度のオイルを使用すると、エンジンの抵抗が減り、燃費が改善する場合があります。ただし、メーカー推奨範囲内で選ぶことが前提です。
これらの対策を組み合わせれば、燃費悪化を5~7%程度に抑えることが可能です。
デュアルパーパスタイヤのメンテナンスは、通常のタイヤより注意点が多くなります。
最も重要なのは、溝に挟まった石や異物の除去です。ブロックパターンの深い溝には、走行中に小石が挟まりやすく、放置すると「カチカチ」という騒音の原因になります。走行後は目視でチェックし、マイナスドライバーなどで石を取り除きます。
タイヤの摩耗状態の確認も欠かせません。デュアルパーパスタイヤは、舗装路とオフロードで摩耗パターンが異なります。中央部だけが減っていないか、サイドの摩耗が不均等でないか、定期的に確認します。ウェアインジケーター(摩耗限界を示すマーク)が現れたら、即座に交換が必要です。
空気圧チェックは月に1回以上行います。オフロード走行で空気圧を下げた場合は、必ず舗装路走行前に元に戻します。
デジタル空気圧計を携帯すると便利です。
タイヤの亀裂やサイドウォールの損傷もチェック項目です。オフロード走行では岩や枝でタイヤを傷つける可能性が高まります。小さな傷でも、放置するとバーストの原因になります。
洗車時にタイヤも洗い、溝の奥の泥を落とします。これにより、隠れた損傷を発見しやすくなります。
定期メンテナンスが長持ちの秘訣ですね。

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