ワンメイクレース一覧|バイク乗りが参戦できる種類と費用

ワンメイクレース一覧|バイク乗りが参戦できる種類と費用

ワンメイクレース一覧|バイク乗りが参戦できる種類と選び方

公道で毎日走っているあなたのライディングスキルは、実はレーサーより速い場合がある。


この記事でわかること
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ワンメイクレースの種類一覧

ホンダ・カワサキ・ミニバイク系まで、国内で参戦できる主なワンメイクレースをメーカー別に網羅して紹介します。

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参戦に必要な費用の目安

車両代・ライセンス・装備品・エントリー料など、初参戦までにかかるリアルな費用感を具体的な数字で解説します。

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参加条件とライセンスの基礎知識

MFJライセンスが必要なレースとサーキットライセンスだけで出られるレースの違いを整理し、初心者でも迷わない参加ルートを示します。


ワンメイクレースとは何か|バイク乗りが知っておくべき基礎



ワンメイクレースとは、参加者全員が同一車種・同一仕様のバイクを使って走るレース形式のことを指します。「ワンメイク(One Make)=ひとつのメーカー・ひとつの車種」という言葉通り、マシンの改造範囲も厳しく制限されているケースがほとんどです。


車両の性能差がほぼゼロに抑えられるため、タイム差はライダーの腕がそのまま反映されます。これが最大の魅力であり、初心者から上級者まで「同じ土俵で戦える」と感じやすいレース形式でもあります。


通常のロードレースと比べると、参戦のハードルがぐっと低くなります。専用のレース仕様車を用意しなくても、メーカーが用意したレース車両をそのまま購入するか、場合によってはレンタルで参加できる体制が整っています。


つまり「バイクは持っているが、レースは未経験」というライダーにとって、ワンメイクレースは最初の入り口として最適な選択肢です。




参考:MFJによるロードレース種目およびワンメイクレースの位置づけ解説
MFJ Online Magazine|ロードレース種目紹介


ワンメイクレース一覧|ホンダ系の主要レースを徹底比較

国内でもっとも多くのワンメイクレースを展開しているのがホンダ(HRC)です。入門クラスからステップアップクラスまで幅広く整備されており、レース経験がゼロでも参加しやすい仕組みになっています。


以下に主なHRC系ワンメイクレースをまとめます。


| レース名 | 使用車両 | 対象レベル | 開催エリア |
|---|---|---|---|
| CBR250R Dream Cup | Honda CBR250R(単気筒) | ビギナー〜ベテラン | 全国18サーキット |
| CBR250RR Dream Cup | Honda CBR250RR(2気筒) | 中級〜上級 | 全国各地 |
| HRC GROM Cup | Honda GROM(125cc) | ビギナー〜中級 | 全国各地 |
| NSF100 HRCトロフィー | Honda NSF100 | ルーキー中心 | 各地方戦 |
| HRC NSF250R Challenge | Honda NSF250R | 世界戦ステップアップ | 全日本J-GP3併催 |


CBR250R Dream Cupは入門の代表格です。 改造範囲が非常に狭く設定されており、純正に近い状態のバイクをそのまま使えます。ビギナークラスとエキスパートクラスが2023年より統合され、走りたいサーキットを自分で選べるようになりました。リターンライダーや初参戦ライダーが集まりやすいクラスとして知られています。


全国18か所のサーキットで年間4〜5戦が開催され、地方戦の好成績者は鈴鹿サーキットで行われる決勝レースに出場できます。好きなサーキットを選んで参加できる点は、家から近い会場を探しやすいというメリットにもつながります。


HRC GROM Cupは125ccのミニバイクを使ったレースです。 使用するHRCグロムには、一般市販グロムにはないクイックシフターやピットレーンスピード制限スイッチなどが搭載されています。車両条件が完全に揃っているため、タイム差はライダーのスキル差そのものです。各地方大会への規定数以上の参戦実績があれば、グランドチャンピオンシップへの出場資格を得られます。


NSF100 HRCトロフィーは、エンジン・フレームをほぼノーマルのまま使う超厳格な改造制限のクラスです。ルーキーライダーが腕を磨く場として位置づけられており、ここから上のクラス(NSF250R等)へステップアップするライダーも多くいます。


参考:HRCワンメイクレースシリーズの公式ページ(各レースの詳細規則・スケジュール掲載)
HRC One Make Race Series – HONDA公式


ワンメイクレース一覧|カワサキNinja Team Green Cupの特徴

カワサキが主催するワンメイクレースが「Ninja Team Green Cup」です。使用車両はNinja ZX-25Rのみで、ノーマル装備が参加条件となっています。車両を改造しなくていい、つまりレース仕様に仕上げる費用がほぼかからないのが大きな特徴です。


2026年シーズンの開催スケジュールは以下の通りです。


- 3月22日(日):岡山国際サーキット
- 5月10日(日):オートポリス
- 6月21日(日):筑波サーキット全日本ロードレース選手権内で開催)
- 9月5日(土):SPA直入
- 10月31日(土):モビリティリゾートもてぎ(耐久レース
- 11月28日(土):鈴鹿サーキット


クラスはビギナー・クラス2・レディースの3つに分かれており、初参加でも入りやすい体制が整っています。一人での参加に不安を感じる方向けに、経験者と組んで走る耐久レース形式もあります。


参加者全員に「カワサキ正規販売店で使える1万円分の部品用品クーポン券」が贈られる参加賞もあります。これはコスト面での実質的なサポートにもなります。


注意が必要なのは装備の条件です。Ninja Team Green Cupに出場するには、KUSHITANI社またはRS TAICHI社とのコラボによる「オフィシャルレーシングスーツ」の着用が必須となります。これは参加資格そのものに関わるため、事前に購入しておく必要があります。


サーキットによって必要なライセンスが異なるため、エントリー前に各サーキットの走行ライセンス取得メニューを確認することが欠かせません。レースデビューへの道のりとして公式サイトでは「ROAD to RACE」という5ステップの案内が用意されており、はじめてのライダーにも分かりやすく解説されています。


参考:Ninja Team Green Cup公式サイト(2026年スケジュール・参加条件・スタートキット情報)
Ninja Team Green Cup | カワサキモータースジャパン


ワンメイクレース一覧|ミニバイク系レースの種類と参戦クラス

ミニバイクレースは、バイクのワンメイクレースの中でもっとも参戦費用を抑えやすいジャンルです。排気量125cc以下の小型車両を使うため、車両本体価格・部品代・走行費用のすべてが大型バイクより安くなります。


ミニサーキットでの走行料金はロードレース(30分で3,000〜5,000円)に対し、ミニバイクなら1日3,000〜5,000円で走り放題という会場も多く、コストパフォーマンスは大きく違います。


主なミニバイク系ワンメイクレースのクラスをまとめます。


| クラス名 | 使用車両の主な例 | 改造レベル | 特徴 |
|---|---|---|---|
| NSF100 HRCトロフィー | Honda NSF100 | ほぼノーマル | ワンメイクの王道入門 |
| HRC GROM Cup | Honda GROM(HRCグロム) | ほぼノーマル | 公道仕様ベース |
| Mクラス | NSR50、NSF100 | エンジン変更不可 | 初心者向けノーマル |
| SPクラス(SP12・SP50) | NSR50、NSF100 | 一部チューニング可 | 競技人口最多クラス |
| FN4クラス | スズキ アドレスV125等 | フルノーマル | スクーター系入門 |


ミニバイクレースの意外な事実として、「体重がタイムに直結する」という点があります。サーキット常連ライダーより、毎日通勤でバイクを乗り回しているライダーのほうが速かったりするのもこのカテゴリーの面白さです。


SPクラスは現在もっとも競技人口が多く、改造範囲もロードレースのJP250やST600に通じる設定になっています。ミニバイクレースからロードレースへのステップアップを視野に入れている人にとって、実践的なスキルを養う場としても機能しています。


サーキット内での走行には、公道の運転免許証は不要です。代わりに各サーキットが発行するサーキット走行ライセンスが必要になります。これは一般的にサーキット側で申請・取得できるため、ハードルは低めです。


参考:ミニバイクレースのクラス・車両・費用を詳しく解説したページ
ミニバイクレースの始め方|クラスや必要なもの・費用を経験者が解説(モリバイク)


ワンメイクレース参戦に必要なライセンスと費用の現実

「ライセンス取得が大変そう」と感じてワンメイクレースへの参戦をためらっているライダーは少なくありません。ただし実際には、参加するレースの種類によって必要なライセンスが異なります。それが条件です。


大きく分けると、次の2パターンがあります。


サーキットライセンスのみで参加できるレース
HRC GROM CupやNSF100 HRCトロフィーなど、草レース系のワンメイクレースの一部は、各サーキットが発行するサーキット走行ライセンスだけで参加できます。このライセンスは数千円〜2万円程度で取得可能なことが多く、サーキット当日に申請できる場合もあります。


② MFJライセンスが必要なレース
CBR250R Dream CupやNinja Team Green Cupなど、MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)公認のレースに参加するには、MFJライセンスが必要です。ロードレース国内ライセンスの申請料は2025年度で11,850円(税込)となっています。


MFJライセンスの取得には、講習会への参加と年齢要件の確認が必要です。一度取得すれば、年次更新で継続して使えます。


初参戦までに必要な費用の目安をまとめると次のようになります。


| 費用項目 | 概算 |
|---|---|
| MFJライセンス(ロードレース国内) | 約12,000〜15,000円 |
| レーシングスーツ | 約5万〜20万円 |
| レーシングブーツ・グローブ | 約3万〜6万円 |
| ヘルメットフルフェイス) | 約3万〜15万円 |
| エントリー料(1戦あたり) | 約9,000〜15,000円 |
| タイヤ代(1戦あたり) | 約1万〜4万5000円 |


1レース参戦のトータルコストは、装備品を除くと数万円単位で収まることが多いです。ただしタイヤ代が意外と大きな出費になる点は見落としがちで、鈴鹿南コース等での参戦事例では1戦あたりのタイヤ代だけで45,000円かかったケースも報告されています。


タイヤ代を抑えたい場合は、ワンメイクレースの中でも「タイヤ銘柄が指定・統一されているクラス」を選ぶと比較的費用が予測しやすくなります。CBR250R Dream Cupは「DUNLOP杯」という名称からも分かる通り、タイヤメーカーとの協賛があり、タイヤのイコールコンディションが保たれています。


レース参戦支度金として、Ninja Team Green Cupの場合はNinja ZX-25Rを新車購入した際にキャッシュバックを受けられる制度もあります。車両購入と同時にレース参戦を計画しているなら、こうした支援制度を事前に調べておくと実質負担を減らせます。


参考:MFJ公式サイトのライセンス料金ページ(2025年度版・種目別申請料一覧)
MFJライセンス申請料金|MFJ公式サイト


ワンメイクレース選びの独自視点|「勝てるクラス」より「続けられるクラス」を選ぶべき理由

初めてワンメイクレースに参加するライダーが陥りやすいのが、「速そうなクラス・かっこいいクラスを選ぶ」という選択ミスです。実際のところ、最初のクラス選びでもっとも重視すべきは「続けられるかどうか」という視点です。


レースは1戦出て終わりではありません。同じクラスで複数戦参加するうちに、ライン取りの感覚やスタートの駆け引きが身につき、初めてレースとしての楽しさが見えてきます。1戦だけで辞めてしまうライダーの多くは、費用や難易度の読み違いが原因です。


続けやすいクラス選びの基準として以下の3点が参考になります。


- 近くのサーキットで開催されているか:往復の移動費・宿泊費は積み重なると大きな出費になります。自宅から1〜2時間圏内のサーキットで開催されているレースを優先しましょう。


- 車両を買い足さずに参加できるか:すでに持っているバイクで参加できるレースが理想です。新たに車両を買う場合は、そのバイクで参加できるレースが複数あるかどうかも確認しましょう。


- ビギナークラスが設定されているか:CBR250R Dream CupやNinja Team Green Cupなど、ビギナー専用クラスがあるレースは、競技経験者ばかりの中に放り込まれる心配がありません。


また、見落とされがちな点として「レース後の整備費用」があります。サーキット走行後はブレーキパッドやタイヤの摩耗が通常より早く進みます。年間複数戦参加する場合、整備費込みの年間予算を立てておかないと、途中で資金が続かなくなるリスクがあります。


ミニバイクレースを選んだ場合、1日の走行費がミニサーキットであれば3,000〜5,000円程度と非常に抑えられるため、練習走行を増やしてスキルを上げながら参戦するサイクルを作りやすい環境です。


バイクレースに慣れてきたら、段階的なステップアップの道筋も見えてきます。ミニバイク→NSF100→CBR250R系→全日本ロードレースのST系クラス、という流れが現実的なルートとして認識されており、ワンメイクレースはその入り口として機能しています。


続けやすいクラスを選ぶことが、最終的にもっとも成長できるルートです。




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