

走行3万km超えでも、整備記録がある個体は新車同然に乗り続けられる。
カワサキニンジャ400の中古相場は、2026年2月時点で販売店の平均価格が約62万円前後で推移しています。業者間取引データを見ると、買取査定の平均は24.9〜44.1万円が中心帯で、状態の良い個体では上限73万円という高値がつく場合もあります。
相場が高い背景には、2018〜2020年に3年連続で新車販売台数国内1位を記録するほどの人気があり、今も需要が絶えないことがあります。つまり値崩れしにくい車種です。
年式別に見ると、価格差が大きいのが特徴です。
- 2023年〜現行(EX400L型):業者間平均48.7万円。販売店ではおよそ60〜70万円台が相場。
- 2018〜2022年(EX400G型):業者間平均38.5万円。販売店では45〜65万円程度。
- 2014〜2017年(EX400E型):業者間平均23〜27万円。販売店では30〜45万円程度。
コストパフォーマンスを最優先にするなら2018〜2022年モデルが狙い目です。現行型の設計がベースで、価格帯だけがひと世代下がります。
走行距離による価格差も大きく、業者間データでは0〜5,000km未満の個体の平均買取が47.7万円なのに対し、3〜5万km帯は26.9万円、5万km以上になると18.4万円まで落ちます。価格差は約30万円にもなり、走行距離が中古選びで最も直接的に価格へ影響するポイントです。
参考:ニンジャ400の走行距離別・年式別買取相場データ(2026年2月更新)
NINJA 400【2014〜現行】買取相場と査定価格 | バイクパッション
ニンジャ400を中古で探すとき、2018年モデルのフルモデルチェンジ前後で「別のバイク」と考えるのが正解です。これは言い過ぎではありません。
2017年以前の旧型(EX400E/400R)は、650ccのニンジャ650がベース車体でした。車重は約210kgと重く、ライディングポジションもツアラー寄りの設計です。一方、2018年以降の現行型(EX400G/EX400L)は250ccのニンジャ250と共通の軽量トレリスフレームを採用し、車重はたった167kgまで削ぎ落とされました。差は約43kgで、これはフルフェイスヘルメット約10個分の重さです。
スペック面の変化もはっきりしています。
| 項目 | 旧型(〜2017年) | 現行型(2018年〜) |
|---|---|---|
| 車重 | 約209〜210kg | 167kg |
| 最高出力 | 44PS / 9,500rpm | 48PS / 10,000rpm |
| ベース車体 | ニンジャ650系 | ニンジャ250系 |
| ABS | グレード別設定 | 全グレード標準 |
旧型の価格帯に魅力を感じる気持ちはわかります。ただ、「取り回しの軽さ」と「軽快なコーナリング」がニンジャ400の魅力と感じているなら、旧型ではそれが半分も体験できません。現行型一択が原則です。
2023年モデル(EX400L型)ではさらにアシスト&スリッパークラッチが標準装備になり、クラッチ操作が格段に軽くなっています。街乗りでの疲労感が減るので、毎日乗るライダーには重要なポイントです。
フルカウル車のニンジャ400は、きれいに見えても転倒歴が隠れていることがあります。スポーティな乗り方をするオーナーが多いバイクだからです。
見た目だけで判断するのは危険です。
転倒歴・事故歴を見分けるためのチェック項目は以下の通りです。
- 🔍 カウルの内側を確認する:表面がきれいでも、カウル内側に擦り傷・割れ・補修跡があれば転倒歴の可能性が高いです。
- 🔍 フロントフォークの歪みを確認する:バイクを正面から見て、フォークが左右で対称かどうかを目視で確認します。
- 🔍 ハンドルを左右に切る:ストッパーまで切ったときにフレーム側と当たる音や引っかかりがないかを確認します。正常なら滑らかに動きます。
- 🔍 エンジンスライダーの摩耗を確認する:立ちゴケ程度であれば大きな問題には発展しませんが、スライダーが深く削れていれば転倒角度が大きかった証拠です。
- 🔍 整備記録(メンテナンスノート)の有無を確認する:直近2〜3年分の整備記録があるかどうかは重要な判断材料です。記録がない場合、オイル交換などの消耗品管理が適切に行われていたかが不明になります。
状態評価点でいうと、業者間取引では5点(良好)以上の個体が最も多く流通しており、販売店に並ぶ車両の大半もこの基準を満たしています。ただし、4点(軽い難あり)の個体は平均価格が約12万円下がるため、状態をしっかり確認した上で価格交渉の材料にすることもできます。
参考:中古バイクの転倒・事故歴の見分け方について
「事故車」を見分ける5つの方法【フレーム溶接跡など】 | くるくるBike
400ccバイクを持つ最大のハードルと言われるのが車検です。250ccクラスには車検がない分、初期費用の差を感じる人も多いでしょう。ただ、車検以外の維持費は250ccと驚くほど変わりません。
年間維持費の目安は以下の通りです。
| 費用項目 | 年間目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 軽自動車税 | 6,000円 | 毎年固定 |
| 任意保険 | 30,000〜60,000円 | 年齢・等級による |
| 車検(2年ごとの費用を年換算) | 20,000〜40,000円 | ショップ依頼の場合 |
| オイル交換(年2回) | 5,000〜10,000円 | セルフ整備で節約可 |
| タイヤ交換(1〜2年ごと) | 20,000〜35,000円 | 走行距離による |
合計すると年間8万〜15万円程度が目安になります。これは月換算で約7,000〜12,500円です。スマートフォンの通信費+αくらいの感覚で乗れる計算です。
250ccと比べて実際に大きく違うのは車検費用のみです。エンジンオイルの容量もタイヤのサイズも、ニンジャ250と共通のプラットフォームを持つニンジャ400は、消耗品コストが同等水準に収まっています。
維持費を抑えるための具体的な行動としては、オイル交換をショップ任せにせず自分で行うだけで、年間5,000〜10,000円の節約になります。ニンジャ400のオイル交換は比較的やりやすい構造で、工具と知識があれば初心者でも対応可能です。
参考:ニンジャ400の年間維持費の詳細について
ニンジャ400で後悔しないために。欠点や維持費、中古購入の注意点 | ラグジュアリーモーターサイクル
多くの人が「中古バイクは走行距離2万km以内が安全」という常識を持っています。確かに一般論としては正しいです。ただ、ニンジャ400に限っては、3万km以上の個体が「掘り出し物」になることがあります。
理由は2つです。
まず、中型バイク全般の設計上の走行寿命は5〜8万kmとされており、適切なメンテナンスを続ければ10万km以上の走行も可能です。3万kmはその半分以下で、エンジン本体が限界に達するような数字ではありません。
次に、走行距離が多い個体は価格が大きく下がる傾向があります。業者間のデータでは、1〜2万km帯の平均買取が37.8万円なのに対し、3〜5万km帯では26.9万円と約11万円差があります。この差が販売価格にも反映されるため、3〜5万km帯の車両は「割安だが十分走れる」という位置づけになるケースがあります。
つまり「走行距離3万km超えは危険」という判断が原則です。
ただし、以下の条件を満たす場合に限り、コスパが高い選択肢になります。
- ✅ 整備記録簿がきちんと揃っている(特にチェーン・スプロケット・タイヤの交換記録)
- ✅ 転倒歴・修復歴がない
- ✅ エンジンのかかり方がスムーズで、走行中に異音がない
- ✅ 2018年以降の現行型(EX400G/EX400L)である
この条件を全て満たした3〜4万km走行の個体は、同年式の低走行車より10〜20万円安く購入できる可能性があります。購入後にチェーン・スプロケットを新品交換(工賃込みで約3〜5万円)しても、トータルコストは十分に抑えられます。
反対に、整備記録がなく走行距離が「不明・メーター改ざんの可能性あり」と記された個体は、走行距離が少なく見えても避けることが鉄則です。業者間データでも「不明・メーター改」区分は通常走行距離帯より平均買取が約5〜10万円低くなっており、リスクの高さが相場に反映されています。
参考:中古バイク選びの走行距離基準と整備記録の重要性
中古バイク選び完全ガイド!失敗しないための基準とチェックリスト | 2りんかん
ニンジャ400の中古を購入した後に「こんなはずじゃなかった」という声が出やすいポイントがいくつかあります。事前に知っておけば、大半の後悔は防げます。
積載性はほぼゼロと割り切る
シート下の収納スペースはETCユニットを入れるとほぼ満杯になります。車検証を収めるのに苦労するレベルで、日帰りツーリングのちょっとした荷物でも外部バッグが必須です。リアシートへのシートバッグ取り付けが基本的な解決策になりますが、バッグ選びには少し工夫が要ります。
ちなみにトップケース用のキャリアを社外品で追加する方法もあり、約15,000〜30,000円の投資で積載の悩みは大幅に解消されます。
高速巡航時の振動への対処
時速80〜100km付近の高速巡航では、並列2気筒エンジン特有の細かな振動がハンドルを通じて手に伝わります。長距離ツーリング後に手が痺れるという声は少なくありません。
これはバーエンドを重い社外品に交換することで体感レベルで改善できます。コストは5,000〜15,000円程度です。この情報を知っていれば即対策できます。
シートの硬さへの対処
スポーツバイクらしいスリムなシートは硬めで、2〜3時間の連続走行で臀部に痛みが出ることがあります。これはゲルザブ(ゲル入りシートパッド)の装着で改善可能で、価格は3,000〜8,000円と手頃です。
購入後にやっておくべきこと
中古で購入した直後、走行距離や前オーナーの整備状況にかかわらず、以下の消耗品は一度確認・交換しておくことが基本です。
- 🔧 エンジンオイル・オイルフィルター(交換費用:1,500〜4,000円)
- 🔧 ブレーキパッドの残量確認(残り3mm以下なら即交換)
- 🔧 チェーンの張り・潤滑状態確認
- 🔧 タイヤの溝と製造年(製造から5年以上経過のタイヤは劣化リスクあり)
製造年はタイヤのサイドウォールに4桁の数字(例:「2322」は2022年第23週製造)で刻印されています。見落としがちですが、5年以上前のタイヤはゴムの弾力が失われているため、見た目の溝が残っていても交換が推奨されます。これが条件です。
参考:ニンジャ400の欠点・注意点の詳細
ニンジャ400を購入して後悔しないためのポイント5選 | ニリーン

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